比較の自覚

人は比べることでしか物を認識できない。

例えば、夜にスマホをつけたら、うわっ眩しっとなるのに、朝起きてみるとむしろ暗いなんてことがある。

人間でも同じように、かっこいいなと思う人と一緒にいると惨めに感じるのに、自分より年下な人を構っていたりすると、急に偉くなった気分になる。

比べた先には、勝者と敗者がいる。

親に対してさえ自分が勝者になれる分野では、口出しすんじゃねぇと心の中で思ってる。

そうしていると、全員が敵のように思えてきた。

誰もがみんな敵同士。

だったら自分自身はどうなんだろう。

嫌な仕事を強要してくる自分は、味方なんだろうか。

自分のためを思えばって、そのために自分を犠牲にしてちゃ仕方ない。

結局、理想の自分と今の自分を比べてるだけ。

最近、自分が他人を評価してることを自覚すると、どこからともなく「死ね」という言葉が浮かんでくる。

誰に向けてでもないと思っていたけど、理想の自分に向かっていたのかもしれないと思った。


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