23’凱旋門賞 感想戦

夏油「や」
五条「うっわ」「ざけんな最悪だよ」
夏油「失礼だな人の顔を見るなり」
夏油「どうだった?仏ダービー馬は」
五条「いやマジでつえーわ」
五条「しかもエースインパクトは全力出し切ってねえってんだから」「スルーセブンシーズがスタート良かったとしても勝てたか怪しい」
夏油「君にそこまで言わせるとはね」


ロンシャン2400  BS(稍)2:25.50  62.75-58.35

14.37-11.29-11.83-12.46-12.73-12.32-12.04-12.24-12.14-11.80-11.10-11.07

いちおう稍重発表のはずなのに予想通り馬場が速い。エースインパクトの公式上がり3Fが33.06秒で、これが秋天の時の府中なら32秒台になってくるだろうからそれより1段階は遅い程度。つまり日本の基準でもまずまずの高速馬場だね。
あとは欧州競馬のこの手の展開にしてはペースが流れたほうかな、日本式の計測方法なら2分24秒くらいなわけでね。逆にフォルスストレートでペースが上がらなかったのも特徴で、ロンシャン2400ってより東京2400って感じの流れ方ではある。そこが勝敗に影響した部分はある。

結果的に差し決着に見えるけどこの展開で強い馬が控えてただけで実態はそうでもないと思うよ。ウエストオーバーが後ろに構えて結果を出したとは思わないし、エースインパクトの勝因も最後方に甘んじなかった事だと思ってる。

1着 エースインパクト C.デムーロ

直線はもうしょうがないなと思って見てた。ちゃんと強かったね。
実は上がりだけなら3着オネストと同じ時計ではあるけど、違うのはこっちがフォルスで外から発進した部分。仕掛けのポイントが遅くなると大体外から先に動いた馬が勝つ事が多い。99’有馬のグラスペ合戦なんてまさにソレで、実に日本的なレースだったと思う。
上がり最速なのだからエースインパクトの強さに異論はないけど、つまりフォルスで外から動いたのが勝因です。

あと、そこまで異次元のパフォーマンスではないと思う。別に弱いとかじゃなくって、例年と違ってこれに限って言えば日本馬に決して届かないレベルではない。
歴代の日本馬の中にはエースインパクトより前からより速い脚を繰り出せる馬もいると思うね。スルーセブンシーズがポジション取れてたらもっと善戦できたと思うし、何ならダノンザキッド@川田なら勝負になったんじゃないかとすら考えてる。


2着 ウエストオーバー R.ホーンビー

今年の最強2ゲッターが決まってしまった。
強いっちゃ強いし、やっぱり隙がないんだけど器用貧乏だったね。前を取った事自体はファインプレーだと思います。でなければもっと負けてる。


3着 オネスト M.ギュイヨン

言いたい事はエースインパクトの項で大体言ったけど、まず後ろすぎたしフォルスでそれを取り返せなかった。それに尽きる。


4着 スルーセブンシーズ C.ルメール

直後のインタビューで本人が触れてる通り、思っていたポジショニングが出来ていれば着順は上だっただろう。直線は良く捌いていてさすがルメールといった所だし、スル7も上がり33.3秒の想定以上の瞬発力を見せてくれたよ?
でも内枠でゲートが良くなかった事、スル7の駆動力があまり高くない事、あんまりこの馬に乗ってないのも相まってルメールに攻める勇気がなかった事、それらの結果として序盤から後手を踏まされ続けた事。それが敗因だと思う。フォルスで外からってのも出来なかったしね。その辺はオネストに近い。
駆動力が足りないとは言っても序盤の位置取り争いがこれまでの日本のレースと比べてそれほど速かった訳でもないからね。やっぱりギャンブル的に中団インを攻めるでもなく大外から機先を制するでもないっていうのは中途半端だったかなと思います。

ちなみに、このレースはイクイノックスの駆動力では逃げられない可能性があるね。ベイブリッジの序盤の挙動は欧州中長距離にしては速かったんじゃないかな。


5着 コンティニュアス R.ムーア

予想してた通りある程度通用したけど、スル7より上がりは遅いし、この競馬ではこれが限界か。今回の結果だけが全てではないので、まだまだ楽しめると思います。


9着 フクム J.クローリー

うーん、なんかあって実力を発揮できなかったか、バーイードとは違って瞬発力はないのか、今はどっちとも言えないかな……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?