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第三回 転職市場で「企業が採用したい人物」像、「高い年収」で自分を売るコツ

こんにちは。非エリートのための転職支援オンライン講座、3日目を始めます。

このオンライン講座のマガジンは1,500円の価格設定をしています。いわば転職支援の受講料です。
ですが、メインコンテンツはすべて無料エリアでバラ撒きます。職務経歴書(サンプル)とか面接トークスクリプト(俺のケース)についてはプライバシーが絡むため有料エリア指定にしますが、攻略ノウハウについてはフリーです。タイムフリー、マネーフリーでございます。
あとはお布施として、タメになったと感じた人、面白いと思ってくれた人、この活動を応援してくれる人だけが払ってくれればOKです。

前回は企業のストライクゾーンを探れ、豪速球を投げろ! という内容でしたね。今日は「どうやったら高く自分を売れるか?」のメカニズムを語っていきます。

あくまで俺は恋愛コラムニストあがりのチンピラですから。やはり転職支援に於いてもメタファーとして「恋に落ちる」ことに近似する比喩を使いたくなってしまうわけですね。男女の関係は色々ありまして、よく付き合う・付き合わない問題みたいな話がありますが、恋愛の中級者以上はそれらをグラデーションで捉えるわけですよ。

それは彼氏(彼女)か友達か? みたいな二分割じゃないわけです。彼氏のなかでも本命の相手がいれば、キープ君だっている。彼氏以上に身体の相性がいいセフレだっている。ただのセフレもある、悲しいですね。そして友達なんだけど、彼氏には言えないような自分の悩みを言えちゃう友達だっているわけです。恋愛感情はないけど、数ヶ月にいっかいはなんか飲んでしまう人がいて、そうやって飲んでくっちゃべってる分には彼氏よりも楽しいって関係性だって大いにあり得るわけですよ。

何が言いたいかというと、企業の「採用」「不採用」も二分割じゃないということです。グラデーションが存在している。「あら、良いじゃない」の収まり方は単純じゃないんです。

ですが、無理やりにランキング付けしてみましょう。本当は順位じゃないんだけどね、関係性は。

① 求めているポジションの経験を有しており、卓越した実績を積んでいる

② 求めているポジションの経験を有しており、"そこそこ"の実績を積んでいる

③ 求めているポジションの経験を"一部"有しており、その範囲において卓越した実績を積んでいる

④ 求めているポジションの経験を"一部"有しており、"そこそこ"の実績を積んでいる

⑤ 求めているポジションの経験は"ない"が、経験を積めば、実績を出しそうである

⑥ 求めているポジションの経験は"ない"。経験を積んでも、実績を出すことは"難しそう"である

企業が採用活動を行う際には、事業部に特定のミッションがあり、それを達成するための人材として募集をすると言いました。そのポジションに対して、みんなが自分という商品を売り込みにきます。

俺は地頭と勘だけは良いですからね。ストライクゾーンを見抜いたあとは、「自分という存在の落としどころをどこに置くか?」を念頭においた面接が勝つために大事だと当たりをつけました。そしてそれは本質でした。

なぜこれが重要か? それは「優秀ならばどこにでも採用してもらえる」という言説は正論ですが、真実ではありません。どんなポジションにおいても採用される人材なんて事実上あり得ないんですよ。

なぜなら卓越した結果を残した人材とは多くのケースでは「狭く深いキャリア」を積んでいるからです。これまでのコースから少しそれた瞬間に、一気に門外漢なんですよね。

勘がいい人は気づきましたよね? 同じ業界・業種の同業他社に転職するケースのみ①と②が成立します。業界を変えたり、職種を変えたりする場合には、ポテンシャル採用(出来るであろうと見込んでの採用)のニュアンスがつきまとうわけです。

よって、キャリアの軸をズラして転職する場合には③④⑤になるわけです。③は経験の範囲がポジションに近ければ近いほど近づきますし、⑤の場合はなんとか滑り込む辛勝のイメージです。でも入った者勝ちですから。

ちなみに新卒採用は職歴がないので、問答無用で⑤です。⑥の場合はもちろん落ちます。これは新卒・中途ともに。難しそうである、は実態のスキルセットは関係ないですからね。面接でそう見えちゃうとダメなんです。自信を持って話せばいいのに言い澱んだり、受け答えにミスって変な流れになって冴えない人物だと思われたら落ちます。(もちろん俺もこういう面接も経験しました)

それがどうした? って思いますか。いやいや、これがマネーに直結するんですよ。ちょっと極端な例ですが、コンサル業界なんて「年収 600〜1300万」みたいな書き方をしているのはザラです。これは職位が2つくらいにまたがっていて、両方の年収レンジの下限と上限の幅を取るとこうなるんですよね。

つまり①〜⑤のどこに自分という商品の落としどころをつけるかによって、オファーの際に提示される年収の金額が変わってくるんです。これはいくつかの示唆を生みます。

もしかすると業界や業種を変えずに、従業員への還元が大きい企業に転職するだけの方が年収がアップするかもしれない。①=鳴り物入りの人材としてオファーをいただくことが出来るからです。あるいは②と評価されても、現行年収に多少の色をつけて金額提示をしてくれる可能性もあるからです。

問題は③〜⑤のケースです。自分がやりたいことに近づけるため、あるいは潜在的に年収レンジの上限が高い業界・業種に軸をズラす場合には、可能なかぎり③=半年〜一年の経験を積めば、優秀な人材として活躍してくれる、と先方に思っていただく必要があります。

面接における自己アピールはひたすらここに尽きます。OLPとSTARという概念を用いて(OLPとSTARについては、次回説明いたします。)「優秀な人材である」と感じ取ってもらった上で、「コイツは入ってくれたら強力な戦力になるのは時間の問題だ」と思わせるんです。そうすれば現行の職位の年収レンジ上限に近い金額でオファーが来ます。他のオファー金額と天秤にかければ、なおさら上がるでしょう。

そして経験がないこと自体は仕方がない。その領域に自分の身を置いてなかったんだから。だからこそ、いかに近しいことをやっていたか。あるいは業種や所属していた会社の制約の中でやろうとしていたか。そういったことを熱く語りましょう。

俺が使っていたエピソードは「知識がなく経験もない業界において、おまけに自社の製品もろくに知らない段階で、顧客と仲間を巻き込んでプロジェクトを牽引していき、高利益で完遂させた」というものです。もう少しブレイクダウンすると

・知識、経験がなくても短期間でキャッチアップをしていく姿勢
・顧客の期待値コントロール、求めていることをアドオンで巻き取って実行・自分が知らないこと出来ないことを明確にしたうえで仲間に頼る
・顧客の満足を追求しながらも、実態として予算の範囲内…というか会社内で随一の黒字プロジェクト
・これが初めての業界で初めての商材で初めてのプロジェクトである

というアピールを展開していく流れですね。それぞれをSATRで語っていきました。

まぁ、実際のところは猶予なく「即戦力がほしい」という企業さんもいて、①か②でないと落ちちゃうパターンもありますけどね。あるいは転職回数がそれなりに多いと、職務経歴書で落とされちゃうことは全然あることなので。そのあたりはご縁がなかったと気にしないで行きましょう。笑

重要なことは「採用」「不採用」と単純に考えるのではなく、企業が想定しているグラデーションをイメージする。どこに自分を落とし込むか、という視点です。

冒頭の話に戻りますと、大体における恋愛の悩みというのも自分が落としこみたい関係性に落ちていないから苦しむわけじゃないですか。最初にそれをイメージして、そういう風に持っていく。それが大事なことです。

「なんとなく良いところに採用されたい」「なんとなく年収を上げたい」そんなフワッとした臨場感ではダメです。先に挙げた六つのレベル感を強く意識する。そして少しでも自分を上の位置にアピールしていく。その戦略的なマッチングを考え続けてください。

今日はこれで閉講です。また明日お会いしましょう!

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筆不精なので、書くモチベーションが出ます😎妻となにか美味しいワイン買わせていただきます🍷