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新築分譲マンションの価格を路線価から算出する方法

私が新卒でリクルートに入社し、最初に配属されたのはオフィスや独身寮、社宅などの不動産を買ったり、借りたりする「物件の獲得」に特化した部署でした。

また、当初3ヶ月は営業研修として「不動産融資」を中小の不動産会社に案内していました。おもに短期転売を目的とした資金のあっせんです。銀行よりも担保掛目が高い、審査が早い等がセールストークだったと記憶しています。

「物件の獲得」の基準は、グループ企業にマンションデベロッパーがありましたので、もし独身寮が売却に迫られたとき分譲住宅事業として採算がとれるような値段で購入すること、が価格が妥当か否かの分かれ目になりました。(実際、その後バブル崩壊等で福利厚生施設が新規分譲マンションとして売り出された例は複数あります)

融資営業も、同様に区分(中古マンション)や土地が短期転売で収益が出るかどうかを見極めるには、何より相場観が最も重要な判断材料になります。

ほんの数ヶ月前まで学生だった新人社員が、バブル前夜の活況を呈す不動産市場の中で即戦力になるには、まず相場観を養うことが必須でした。

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