モノクロの世界

近所の公園で撮りました。色彩の調整は一切していません。

・白い雪原
・枯れた黒い樹木
・灰色の空
この3つが揃うと、カラー写真とは思えないくらいに白色と黒色しか見えなくなります。
なお、写真を撮ったときに公園にいたのは自分だけでした。だから、ときどき吹く風の音しか聞こえず、その風によって枝に積もっていた雪がヒュッと飛ばされて地上に舞い降りる様子を何度も見ることができました。

そう、雪によってすべてが沈黙へ。

個人的には、この沈黙の世界が割と好きです。
雪によってありとあらゆるものが覆い隠されて見慣れた景色が異なって見えるし、樹々の葉も枯れ落ちてしまえば枝の間を風がストレートに吹き抜ける状態。障害物がないから、純粋な風の音が聞けるのは冬だけです。それは“冷たい・痛い・寒い”という三拍子を伴うけれど、夏とは違う音だから聞こえかたも違ってきます。そう考えると、「寒いから」と家の中で縮こまっているのは良くないことだと思ったりしています。

雪は厄介者かもしれませんが“雪がないと冬ではない”という思いになるのもまた正直な気持ちであり、今年もまた白い冬がやって来たことにホッとしています。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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