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Magnolia Fragranceの調香体験

Magnolia Fragrance(マグノリアフレグランス)さんの調香体験に行ってきました!
(※以下敬称略)


Magnolia Fragrance

事前に問い合わせしたところ「調香体験コース」は調香自体を楽しむことがメインで、作りたい香りのイメージがある場合は「こだわり調香コース」がおすすめとのことだったので「こだわり調香コース」に参加。
表参道に店舗があって、オンラインだとオリジナルのフレグランスがあったりオーダーメイドもできるもよう。

簡単なまとめ(概要だけ知りたい方向け)

作成の流れ
・100種類くらいある香料からミドル→トップ→ラストの順で選んでいく
・香料の種類はだいたいトップ25種、ミドル40-50種、ラスト40種くらいだったと思う…
・この中からトップ2-3種、ミドル5-10種、ラスト3-5種を選ぶ
・スタッフの方が完成イメージから調香の割合を決めてくれる
・自分でスポイトとメスシリンダー使って香料を量り、最後のブレンドはスタッフの方がしてくれる
・香料は定期的に入れ替わりがあるらしく事前確認は不可

所要時間とか金額とか
・2時間程度
・調香体験コース:25ml ¥7,040(税込)、こだわり調香コース:25ml ¥9,900(税込)
・当日受け取り

以下、当日の流れとか(長文)

香りのテーマ

『ミステリアスでセクシーな女』(?)
まず、わたしは香水持ってる割に刺さるフローラルが少なくて、それなら自分なりのフローラルな香りを作ってみよう!というのがあって。
ただキラキラ綺麗なフローラルは好みとは少し違うと思ったので、
・タバコの香りを入れてかっこよくしたい
・お酒の香りが好きだからできればお酒の香りを入れたい
って考えてたんだけど、それならラストの方をメンズっぽい香りにしてみるのはどうだ…?と思い始め、ミドルまでの華やかなフローラルからセクシーなメンズの香りに変化するような香りにしてみたいな、と思った時になんだか…そんな香りがしてたらミステリアスでセクシーでわる〜い女だろうなぁ…とふと思ったので今回はこのテーマにしてみた。
※最後まで読むと詳細わかるがイメージと異なる香りになってしまったのでテーマには(?)をつけているのである…

当日の流れ

まずは最初に簡単な流れの説明。

どちらのコースも同じスペースで調香、こだわりコースの方が途中細かい相談に乗ってくれる感じ…?
1対1でスタッフの方がついてくれるわけではないものの途中でかなり具体的に香料の相談したり、最後は具体的にこの香料を増やしてほしいみたいな相談ができた…けどこれはわたしにこだわりがあったからか、コースの関係かは不明…
あとわたしは1人で行ったんだけど2人で来てる人も多くて、もしかしたら1人でくる方が少数派かも。わたしが行った時は途中入れ替わりありつつ6組中2-3組が1人参加だったと思う。
(ちなみにおすすめデートコースとして紹介されたこともあるらしくて、たしかにお互いイメージして作ったりしたら楽しそ〜ってなった)

イメージを伝える

テーマそのものは伝えづらかったので(笑)
・自分なりのフローラルな香りが作りたい
・タバコの香りとお酒の香りを入れたい

と伝えたら、タバコの香りとしてタバコリーフ、スモーキーウッド、お酒の香りとしてシャルドネ(白ワイン系)、セックスオンザビーチ(カクテル系)
あたりを教えてもらえた。ピンポイントでお酒の香りが少ないのはなんとなく想像してたからあとはお酒・タバコではないけど自分の中でイメージ近い香り使えばそんな雰囲気になるでしょ〜ととりあえず香料選びスタート。

ミドルノートを選ぶ

まずは核となるミドルノート。
わたしの場合はフローラルと決めていたので、花の香料をひたすらにお試し。
その中からイメージに合うグリーンが弱めのフローラルと感じたオーキッドリリーを中心に作ることに。

フローラルだけでミドルを構成しようかと思ってたけど、イメージ通りのフローラルが少なくて他の香りを試し出す…

まず気になったのが紅茶。コンセプトに合うかは微妙なとこだけど香りは安定するだろうしむしろ入れたほうがいいだろう、と。
次にラム&レーズン。これはまんまその香りなんだけど好みの香りですよね、はい…ま、お酒も入れたい香りとしてたしこれもありだろう、と。

ミドルノートは7種くらいがおすすめって言われたけど、ミドルの香料の中で絶対入れたい香りがこれ以上は見つからず勝手に先にラストノートを選ぶことにする。

ラストノートを選ぶ

こちらは気になる香りが多くて!
まずはタバコリーフスモーキーウッド。ここはタバコのニュアンス欲しいから必須。
次にハニー。Twitter見てる方は知ってるかもしれないがわたしはタバコ×ハニーの香りが好きだ。
ラドクリフという悪い男に教わった香りだ。
※ペンハリガンの廃盤の香りです。

もう一つ気になったのがローストラテ
香ばしいコーヒー系の香りでラストに入れたら引き締まりそう。

トップノートを選ぶ

とりあえずお酒の香りと紹介された2つのうちシャルドネを選ぶ。あとはよくお酒の香り付けにも使われるジュニパーベリー

使う香料を確定する

書き忘れたけど30分程度で香料を選ぶように言われててこの辺で目安時間になったので、選んだ香りと悩んだ香りを伝えながら取捨選択タイム。
トップ・ミドル・ラストそれぞれに合いそうなフローラル系の香りを中心に選んでもらう。ちなみにカスミソウ・チェリーブロッサム、またホワイトジンジャー・ミッドナイトフラワー・マホガニーなど知らない香料(おそらく複数の香りが混じったもの?)も含めておすすめしてもらい、加えることに。
ちなみに全体的に使いやすい範囲で甘みのある香りが多く、尖った香りは少ないように感じた。

この後スタッフの方が香料の割合を指定してくれるのだが、明るいよりは少し落ち着いた暗めの雰囲気で、と伝えてみた。
ちなみに聞こえてきた範囲だと「爽やかさと華やかさ4:6くらいで」みたいな伝え方してる方もいた。

量る………

ここまでが本番だと思ってたらここからが本番だったかもしれない。
スポイトとメスシリンダーを渡され、スタッフの方入力のシートをもとに最小0.2ml単位で量って入れる。足し算しながら、表面張力(ひさしぶりのワード)を気にしながら…
雑な性格のせいでちょっと多かったり少なかったりは当たり前、なんなら途中で大幅に配合間違えた気がするが仕方ない。最後にいい香りになってればいいので…

調整する

頑張って計った香りをボトルに詰めてブレンドしてもらえるので実際に肌につけて調整。
なるほど、これ、どれかの香りを抜く(減らす)という調整はできなくて、追加する調整になるんだな。ここに来て理解。

試す時はムエット(?紙質がムエットっぽくなかった)と肌に乗せた感じで判断になるからトップが強く感じたりして難しい。
たぶん爽やかすぎると感じたので重さを加えるために新しく香料加えたり、もっと前に出てきて欲しい香りは量を増やしたりと、結果3回(!)の調整を加えて香りを確定!

調香体験を終えて

1から香り作るの難しいな!?!?
好きな香りを選び、スタッフの方がそれをいい割合で時に相性悪い香料を除いたりして配合を決める、というのが基本で、自由度が高いしスタッフの方も常についてるわけではないので、完成イメージが強くないと好きな香りに寄ってしまいそうだとは感じた。(そもそもそういう作り方が想定されてるとは思う)

当日は香りを判断しきれなかったけど、日を改めてつけてみたところ、ストレートな甘さではない、一筋縄ではいかない香りに仕上がっており、面白いし好み…というかなんだか癖になる香り。
タバコ感含め、メンズぽさが薄いのは少し残念。最後の調整で追加すべきはタバコリーフだった気がするな。

………いや、わたしはフローラル系の香りを作ろうとしたんだけど!?!?

驚くことにフローラルの香りはなんとなくベースにはいるけどメインではなくなってるどころか主張が弱くなってた。それ以上に強めの香りを入れてしまったからだろう。やはりしっかり意思を持ってないと好きな香りに寄ってしまうんだな…

さらに今回わる〜い感じにしたかったけど、甘い香りになった結果、少しわたしの思うイメージからズレてしまった。お酒の香りを好きだからって理由で入れようとしたけど用意されてたお酒の香りが甘いものだったのが原因かな。こういう時の軌道修正難しいな。そもそも好きを優先するとイメージから遠ざかる可能性あるからここはバランス感覚が必要なのか。

本題からズレるが、わたしの思う悪い女は甘い香りではないんだな…というのも発見だった。
このテーマ(or似たテーマ)はかなり作りがいがありそうなのでいつかちゃんと作りたいし、その時にこの発見を活かしたいと思う。

なんだか学びの多い体験だったのでした。