0194:退職金運用

 早期退職により4月以降の公務員給与を手放して、その代わりに27年勤務相応の退職金がまとめて口座に振り込まれた。大卒ストレート定年38年に比べれば低い額だが、それでもまとまった金額にはなる。

 で。予想はしていたが、先日銀行から「退職おめでとうございます、退職金の入金ありがとうございます、ついてはお話が」との電話がかかってきた。銀行としての当然の業務、嫌な気はしない。敢えて断らずに今日営業担当者のお話を長男と共に聴いた。やはりお勧めの中心は投資信託とか保険商品(外貨建て)とか、いずれも詰まるところ、顧客側が一定のリスクを負い金融機関側は手数料収入が確定する(結果的に運用益が上がれば応分の企業収益にもなる)仕組みだ。私にとって退職金は、年収が1/7近くに落ち今後の生計の保障がない中で、自分を含む家族5人の中短期的生活費の柱だ。つまりは、ハイリスク・ハイリターンの元本割れ商品には興味がない。定年退職で完全リタイアする層にとっては財産を殖やす運用は大事だろうけれど、早期リタイアで自らの才覚により実業として生計の道を切り開くわけだから、資産運用でリスクテイクする意味がない。話の中で揺らぐ場面はあったけれど、自分で自分の意識を説明する過程で心が定まり、定期預金にする方向で話をした。次回来て貰う日程を決めた後「自分が十分説明できなかったところがあるので、詳しい者を連れてきていいですか」というので「元本割れ商品については不要です」と明確に告げた。

 さあて、実業(個人事業主としての文筆は実力勝負という点で実業と理解しているが如何?)の道、頑張るか。

■本日摂取したオタク成分
『病院坂の首縊りの家』、たまたまBSPを点けていて始まったのでそのまま最後まで点けていた。原作は十代の頃の横溝正史ブーム時代に読んでいる、が、内容は覚えている筈もない。この映画も余所事しながら観だったけど、市川崑の才気煥発な画作りが素晴らしかった。話はよく観てなかったけど、横溝正史らしい伝奇的イメージ。今、こういう伝奇性って、小説世界で誰が担ってるんだろう。『NHKスペシャル 追跡"コロナ犯罪"』、見応えあったなあ。うちもハイティーン~ロートゥエンティが3人いるので、こういう社会の闇に取り込まれない教育のために家族全員で観た。「やくみん!」では主人公の弟が詐欺組織に取り込まれていくのだが、被害者とともに出し子などの「使い捨て」役を心理支配していく状況を描きたい。その点でこのドキュメンタリーは(新しい情報は私にとって多くはなかったとしても)十分に刺激的だった。『恋と呼ぶには気持ち悪い』第1話、ふむ、話半分な観方だったけど、こういう突き抜けたコメディは好きだ。「やくみん!」のとうしゃんかあしゃんの関係性に近い。『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』第1話、一転して極めてリアルな物語。もちろんシチュエーションはリアルとはいえない。そこじゃない。こういうシチュエーションに置かれた時に大人は幼き者に何をしてやれるか、というシミュレーションとしてのリアルさだ。そのリアルを確保した上で、シチュエーションの性的魅力(プチエッチ程度の視聴者側の想像力に依存するもの)で作品の吸引力を作り上げている。出来、いいんじゃないか、これ。『Vivy -Fluorite Eye's Song-』第1~2話、うわっ、これむっちゃおもしれー! 企画・脚本の勝利だなあ。それについていく絵作りもきちんとしてる。1話前半の遊園地キャラは小学生時代の衝撃的映画「ウエストワールド」を思い出した。

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