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観光学部生インタビューvol.4|航平くん|交流文化学科3年

こんにちは!立教大学観光学部3年の江上ふくです!

今回は、「観光学部生インタビュー」の第四弾です。
お話をしてくれたのは、1年生のとき英語のクラスが同じだった航平くんです!

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=========profile=========
名前:航平くん
出身:埼玉県富士見市
所属:交流文化学科3年(2020年度現在)
ゼミ:大橋ゼミ
サークル:昼バス会
好きなこと:映画鑑賞

theme1 観光学部について

Q1 最初に「立教大学 観光学部 交流文化学科」を選んだ理由を教えてください!

僕は、高校生のときから英語がすごく好きで、国際系の学部を志望していました。
特に「文化」に興味があり、国際的な目線から日本がどのように見えるのかに関心がありました。

観光学部の存在を知ったとき、面白そう!と思いましたが、観光自体に強い関心があったわけではありませんでした。
文化について学ぶことのできる「交流文化学科」の存在が観光学部に入る決め手となりました。

Q2 時間割を見せてください!  
時間割のこだわりポイントを教えてください!

(3年秋学期)

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時間割を作るときに意識したことは、「演習系」の科目を多く履修することです。この時間割の中にも4つの演習科目があります。

①旅行産業演習2(B)
②演習(3年)B 
③観光インターンシップB
④観光地研究演習2(B)
※①と④はサブゼミ*、②の演習とはゼミのことです。

僕は、2年春学期に「観光地研究演習」という授業を履修しました。
この授業は、少人数グループに分かれ、現地調査やヒアリングなどを行いながら、ある観光地を観光客や行政、住民など様々な視点から分析するという内容でした。
その時に、これまでの講義形式の授業は情報量ゼロだったと感じるくらい演習を通じて学べたことが多く、それ以来演習科目を多く履修するようになりました。

特に、サブゼミにはやる気のある学生が集まってくる傾向があり、活動していても楽しいです!
また、自分が所属しているゼミが文化系だからこそ、他の演習科目で行政や旅行会社という現場の視点から考えることに面白さを感じています。

<用語>*サブゼミ
「宿泊産業演習」「旅行産業演習」「観光地研究演習」「観光ビジネスプラン(演習)」など、少人数のゼミ形式の授業。ゼミに所属しているかに関わらず履修することが可能。通常の履修登録ではなく個別の申請が必要。(例年通りだと3月頃)


Q3 これまで履修した中で一番印象的だった授業はなんですか?

全カリの「しょうがい者の視点から捉え直す現代社会」という授業です。
この授業では、毎週障害を持つ方がゲストスピーカーとして、ご自身の障害や社会について当事者目線でお話してくれました。

あるとき、生まれたときから目が見えないというゲストスピーカーの方から、
―『自分は「明かり」を知らないからそもそも「真っ暗」が分からず、むしろ目が見える人は特殊能力を持っていると思っている』
というお話を聞きました。
盲目の人は「目の前が”真っ暗”で不便だろう」というイメージを持っていた僕には衝撃的でした。

先生の口から同じ話を聞いても「はい、はい。」で終わってしまうことが、当事者の方から直接お話を聞くことで受けるインパクトが強いものになります。
それまでの価値観が揺さぶられ、いろんなことを考えさせられた授業でした。
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theme2 ゼミについて

Q4 所属しているゼミと、選んだ理由を教えてください!

僕が所属しているのは大橋ゼミです。
前述の通り、大学に入学したときから「文化」に関心があり、国際的な視点から日本文化を研究したいと思っていました。

大橋ゼミのシラバスを読むと、
「世界から見て、日本文化がどのように見えるかを学ぶ」と書いてあり、やりたいことに一致していると思い、大橋ゼミを選びました。

ハリウッド映画を見ると、「忍者」や「サムライ」などエセ日本ともとれるものが日本文化として描かれていることがあります。
インバウンド(訪日外国人観光客)が増えている中で、外国人がイメージする日本文化を学ぶことで活かせるものは多いと考えています。

Q5 ゼミではどのようなことに取り組んでいますか?

2年春学期は基礎固めとして文献講読を中心に行いました。
その後、ゼミ生の中から「自分たちも外で学ぶ機会を作りたい!」という意見が挙がり、2年の秋学期はフィールドワークも行いました。

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〔フィールドワークで訪れた川越の様子〕

現在(3年秋)は「万国博覧会」の歴史を調べ、その中で日本がどのように「日本文化」を見せたのか(実演したのか)について調べています。
時代によってどのような建物やブースを制作するなどが異なり、勉強していて面白いです。

先生は、学生の希望に合わせてゼミを行います。
そういう意味で、大橋ゼミはやりたいことができるゼミだと思います。
一方で、多くの部分が学生に任されているため、シラバス通りではないこともあります。
そのため、メンバー1人1人のモチベーションや、自分たちで核となるテーマを決めることが大切だと感じています!

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theme3 大学生活について

Q6 大学生活で印象深い思い出やエピソードはありますか?

大学に入ってから何回も旅行に行きましたが、一番楽しかったのは1年生の夏休みに友人4人としまなみ海道を自転車で走った旅でした。
一切下調べをせず寝袋片手に旅に出た結果、予想外の連続で本当に充実した旅になりました!

授業の中で「観光とは、事前に本や写真で見た情報を実際に訪問して確認する作業」という話を聞いたことがある人も多いと思います。
しかし、下調べをして「これを食べたい!ここに行きたい!」と決めて旅行に行くと、その期待や予想を超えることが少なくなってしまうと感じています。
知らないことに遭遇する面白さに気づくきっかけとなった旅でした!

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〔しまなみ海道でのサイクリング〕

Q7 大学在学中に挑戦したいことや将来の目標があれば聞かせてください!

「観光インターンシップ」*を通じて、将来は地域の人に寄り添いながら、地域資源を活かした観光に携わりたいと思うようになりました。
これまで僕は、消費者である「観光客」を意識した観光の考え方に憑りつかれていました。
しかし、
ーインスタ映えを意識した観光地を作っても、インスタ映えのブームが終わったらその地域はどうなるのだろうか。
ー歴史的な建物を形だけ残して観光地づくりをしても、そこにあった本物の文化は残らないのではないか。

と考えたときに、観光には「観光客」の目線ではなく、まずは「地元の人」のことを考えることが必要だと気がつきました。
地域資源を活かすことや、地元の人に寄り添うことを大切にする持続可能な観光を目指したいです。

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〔インターン先の岐阜県飛騨市での活動の様子〕

<用語>*観光インターンシップ
旅行・宿泊・交通といった観光ビジネスに関わる企業や、観光振興や地域づくりに取り組む全国各地の自治体・観光協会・NPO などを実習先とする正課科目のインターンシップ。夏季休暇中に数週間かけて実習を行う。
参考:正課インターンシップ(立教大学観光学部HP)
https://tourism.rikkyo.ac.jp/career/internship.html

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観光学部を考えている高校生へメッセージ

「観光学部」と聞くと、観光名所についての知識が増える、というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実はあまり増えません。(笑)
観光はあくまでも切り口であり、実際には観光以外にも様々なことを学びます。
観光学部は、観光に対して強い関心がない人でも、自分が興味のあるものを入り口にして様々な分野の見聞を広げることのできる学部だと思います!
観光について考えることは一筋縄ではいきませんが、答えが一つでないことが僕は面白いと思っています。
観光をなめちゃあかんで!(笑)

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編集後記

これで観光学部生インタビューは4記事目になりました。
いかがだったでしょうか!

実は今回、航平くんには3時間半以上もzoomでお話ししてもらいました。
全てを記事に入れることができませんでしたが、私自身が話を聞きながら多くの刺激をもらいました。
改めて航平、協力してくれてありがとう!


記事の冒頭で、航平くんが観光学部に入ったのは「観光学部」でなく「交流文化学科」に惹かれたため、という話がありました。
このように、「〇〇学部に入りたい!」ではなく「△△学科に興味がある」というように大学を選ぶことは、進学後のミスマッチを防ぐ上で非常に重要だと思っています。

おそらく、「観光学部」に対して一般的に持たれるイメージは、観光ビジネスやマーケティング、ホスピタリティという「観光学科」で学ぶ内容です。
他方の「交流文化学科」は、観光を学ぶというより、むしろ観光とは一歩距離を置き、批判的なまなざしを向けている印象があります。
その内容は、観光というよりも文化や宗教、風土などを扱うことが多く、フィールドも国内外問わずあります。

高校生の段階で、学科の違いを理解することはとても難しいと思います。
それでも、学部のイメージにとらわれず、それぞれ学科の内容を知った上で受験をすると、
「あれ、なんか学びたかったことと違う。。」、というミスマッチを防ぐことに繋がると思います。


今後も、観光学部で学んでいることやそれぞれの学科で学ぶことを分かりやすく発信していきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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