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無刻印キーボード 「HHKB 英語配列 無刻印 墨 タイプS」 キートップの感触をKeychronと比較する

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(HHKB US-ANSI Type S, Sumi-black)

HHKB無刻印のキートップはザラザラしています。キーボードの上に指を置いた瞬間に、その感触が伝わってきます。適度な摩擦感があり、滑り止めにもなりそう。ザラっとしているのに、さらっともしている。そんな不思議な感覚があります。上の写真を見ると、なんとなくその印象が伝わるかもしれません。室内の光が全く反射していないのがわかります。

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(Keychron K6)

もう一つの愛用キーボード、Keychron  K6のキートップは反対にツルッとしています。表面が非常に滑らかに仕上がっている感じです。といって指がすべりやすいというわけではありません。下の写真を見ると、その差が伝わりやすいかもしれません。どちらのキーボードも、キートップがすり鉢型に窪んでいて(シリンドリカル)指の収まりに考慮されています。

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Keychron K6とHHKB無刻印。この2台のキーボードを愛用しているわけですが、性格はかなり異なります。自動車にたとえるなら、HHKBの方はカッチリして耐久性が高いドイツ車のようなイメージ。Keychronの方は、しなやかで使いやすい昔のイタフラ車みたいな感じでしょうか。

まずHHKBの方は、キーのグラつきが少なく、押し込むとそのまま真っ直ぐに押下されていく感じです。全体的な剛性感が高くしっかり打てる、しっかりフィードバックしてくる。そんな印象です。Type SモデルをつかっているのでBluetooth接続ができ、かつ、マルチペアリングに対応しているのですが、このあたりの使い勝手は今ひとつです。デスクトップでMacBook、iPad Proなどを切替えながら使いたいのですが、反応が今ひとつです。結局どれか一つ、メインに利用するデバイスに接続しっぱなしにしておいて、それ以外のデバイスはKeychronに繋いで切替えて使っているような有様です。

Keychronのほうは、早打ちしようとするとキーが多少かちゃかちゃと暴れるところがあるのですが、そのグラつきが衝撃をやさしく吸収してくれるような感覚です。結果的にタイピングの正確性はしっかりと担保されているので、これはこれで使いやすいのです。光学式の茶軸を選んだこともあり、その特性もあるかもしれません。柔らかく、微妙なクリック感があり、指の動きを先読みしてキーが動いてくれるくらい柔らかいキータッチです。

この2台のキーボード、それぞれの特性に、それぞれのキートップの違いがよく似合っているのです。HHKBの方は、川の上流の方にある大きめの石の表面のようにざらざらしている。川岸に立って一つ、手に取ってみると表面がザラっとしていて石の存在感を主張している。反対にKeychronのほうは、長い旅をして石同士の摩擦で磨かれ終わった、河口に近づいた辺りにある、ツルツルの石の感触です。質実剛健なHHKBにはザラっとしたキートップ、しなやかなKeychronにはツルッとしたキートップ。その組み合わせがとてもよくあっています。

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