野宮有姫 NOMIYA Yuuki
CV
「詩」を母体とした実験的な共同制作により、演劇や現代アートなどジャンルを超えた表現に挑戦する。神奈川在住。関東、福島を拠点に活動。
本事業での活動について
野宮は、言語を人間の本能的なものとして捉え、発話される言葉による境界を懐疑し、認識を夢想のなかで再構築することで芸術作品を制作しています。その端緒となる背景は、身体虚弱であった幼少期の無機質な部屋での入院生活にあり、その非社会化された孤独から、言葉の空間へ浸ることで世界を想像して過ごしていたといいます。
本事業では、5名の参加アーティスト全員から、故郷の記憶や「トポフィリア」についてヒアリングし、各々の現地リサーチに同行しながら詩作にふけります。また野宮自身の記憶とも重ねることで、個人の主観的体験の共有(不)可能性や、普遍的な「場所」からの創造性を詩的に反映させます。
野宮の詩は、世界にはない平衡点を探し求めるもので、わたしたちの故郷にある「家庭」は、世界の片隅にある記憶の到着点であり、イメージの出発点でもあるのです。
展覧会情報
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