【インタビュー】「困った」が言いやすい場所で、未知の領域に挑み続けるサーバーサイドエンジニア
f4samuraiで活躍するメンバーにインタビューし、担当業務や仕事の価値観を掘り下げていく「わたしのあゆみ」シリーズ。今回は、サーバーサイドエンジニア・田中さんをご紹介します。
2024年10月から、サブマネージャーという新たな役割に挑戦している田中さん。介護業界出身という異色のキャリア、ゲーム会社のエンジニアになった経緯、f4samuraiでの取り組みや今後の目標などを語ってもらいました。
介護業界から未経験でエンジニアに
──自己紹介をお願いします。
f4samuraiでサーバーサイドエンジニアとして働いている田中と申します。2023年の4月に入社して、サーバー周りのアプリケーションの設計や開発、運用などを手掛けています。
──業務の具体的な内容を教えていただけますか。
入社してから1年半ほどは、IPタイトルを担当していました。すでにリリースして運用しているタイトルなので、基本的には新しいイベントやキャンペーンが開催される時に、サーバーサイドの設計・開発などをする仕事です。例えば、データベースの設計や実装だったり、サーバーアプリケーションのコードを書いたりする開発業務がメインになります。
日々の運用では、アクセス数に応じたサーバーのチェック、サーバー維持のコストに関して考えたりしています。あとは、不具合が発生した時に何をするべきなのかジャッジをしたり、原因調査などもしたりしますね。
大きなイベントのサーバーサイドの開発を担当した後、プロジェクト内のサーバーサイドエンジニアチームのリーダーを1年務めて、2024年10月から新規のプロジェクトの立ち上げと、サーバーサイドセクション全体のサブマネージャーを担当しています。
──これまでの経歴を教えてください。
大学院で哲学を専攻し、卒業後は介護の仕事に就きました。1年ほど勤めた頃に今後のキャリアを考え直す機会があり、色々調べている中でエンジニアという職業に出会いました。
調べていくうちに、エンジニア職のほうが今後のキャリアアップが図りやすく、自分の実力やスキルを可視化しやすいのではないかと感じ、転職を決意しました。
当然、プログラミングの経験は一切なかったので、まず介護の仕事を辞め、3ヶ月ほどかけて独学で勉強し、未経験OKのエンジニア求人に応募して入社に至りました。その会社でサーバーサイドエンジニアとして3年ほど働いた後に、似たような業態の会社を1社挟んで、f4samuraiに入社しました。なので、エンジニアとしてf4samuraiは3社目になります。
──最初は独学で勉強されたんですね。技術の習得はどう進めていったのですか?
エンジニアの知り合いに、未経験エンジニアとして就職先を探すうえで、最低限覚えておく必要がある知識やプログラミング言語の情報を教えてもらい、勉強しました。私の時だと基本的なSQL操作や、Oracle Certified Java ProgrammerのBronze SE 7 / 8やSilver SE 8の認定資格を独学で勉強して、就職活動でアピールしていました。
──未経験で新たな職種にチャレンジするのは大変なことだと思います。入社後はどのようにキャッチアップしていったのですか?
私は大学院卒で、しかも工学系や情報系の学部でもなかったですし、そのあと別業界に一度就職したため、エンジニアとしてのスタートが周囲よりかなり遅れているという認識がありました。
なので、キャッチアップのスピードを高めるため、入社後はとにかく周りの先輩方に対して、「自分は何が分かっていて、何が分からないか」を積極的に伝えるようにしていました。とにかく自分の現状を周りが分かっている状態を作るようにして、ちゃんと周囲に頼るようにしていましたね。
ユーザーの声を受けながら開発できる環境
──f4samuraiの面接を受けるきっかけになった出来事などはありましたか。
前職までは業務系のシステムを担当していて、工場の部品を管理するシステムやビジネス向けのシステムを作っていました。人が使っているという意味では業務系システムにもユーザーはいるのですが、次第に「より多くのエンドユーザーにサービスを届けてみたい」という気持ちが芽生えてきました。
ただ当初はゲーム業界という発想はなく、Webサービスの開発会社などを見ていましたが、たまたま転職サイトでf4samuraiからスカウトレターをもらって、ゲーム業界でもサーバーサイドエンジニアが求められていることを知りました。
面接などで話を聞く中で、モバイルゲームはユーザーさんの声がリアルタイムで入ってくるため、常にユーザーのことを考えて開発を進めていくことができる点に魅力を感じました。
あとは、サーバーサイドのアーキテクチャについて面接で聞いて、今までの経験を活かしつつも、新しいことにチャレンジできそうだと感じたのが入社の決め手になりました。
──入社時に思い描いていた「ユーザーの声がリアルタイムで分かる」という部分はイメージ通りでしたか。
そうですね。むしろ入社前のイメージ以上に、様々な媒体を通して常に色々な声が入ってくる環境だと感じました。それがプレッシャーになる部分もありますが、ユーザーさんの声を聞くとモチベーションもあがるので、仕事のやりがいにもなっています。
新規プロジェクトの立ち上げ、マネジメント初挑戦
──運用チームで経験を積んだあと、今年10月に新規プロジェクトに異動したんですよね。違いなどは感じていますか。
正直、まだまだ分からないことが多いです(笑)。運用中のプロジェクトは細かな業務フローがある程度確立されており、それをキャッチアップすれば運用できていたので、その点はやりやすさを感じていました。
新規作品のプロジェクトは、既存タイトルと異なり業務フローがまだ確立されていなかったり、タスク管理についても改善の余地があります。技術以外のプロジェクト運営についても考える必要がありますので、その点には大きな違いを感じていますね。とにかくまず自分ができることを広げて色々チャレンジしたいなとは思っています。
あとは、サーバーチームのサブマネージャーにも初めて挑戦するので、上長に相談しながら頑張っていきたいと思っています。
──今まで手がけてきた業務で苦労したことや、達成感があったエピソードを教えてください。
入社して一番最初の大きなイベントのサーバーサイドの設計や実装を任された時ですね。前職では基本的な設計書の通りに作ることが重視されていたのですが、f4samuraiに入ってすぐの仕事では、実装して確認し、設計のチューニングまで担当することになったんです。
与えられた設計書通りに作るだけではなく、自分で今後必要とされそうなことを予想しながら設計と実装を行うことになり、最初はかなり戸惑いました。
苦労はしたのですが、イベントが実際にゲームで動いてるところを見ると、初めてエンジニアとして作ったものをみた時と同じくらい感動があってすごく楽しかったですね。
定期的に新要素を追加しながら今も続いているイベントなので、異動した後も「ユーザーさんは喜んでるかな?」「問題なく動いているかな?」と、ずっと気にはなっています。
先を読むことを心がけることで、円滑な開発ができる
──日頃の仕事のやりがいや、大切にしていることを教えてください。
先ほどの話と少し被るのですが、先を読むことです。例えば、イベントの実装を進めているときにいきなり「追加でボスキャラを登場させてほしい」と追加の依頼が入ったりするので、ある程度ゆとりのある設計をすることを意識していますね。
そうしておくことで、いざ言われた時に実装工数を減らせたり、プランナーがやりたいことを叶えられるようになります。工数を理由に断ることがなるべくないように、先読みしてゆとりを持った設計で作っていくことというのは今後も意識し続けたいと思っています。
──プロジェクトメンバーとのコミュニケーションで工夫していることはありますか。
プランナーから設計書が降りてくるのは、ある程度細かな仕様が決まった後のことです。その段階で初めて内容を聞く状態だと、先ほどの「先を読む」動きが取りづらくなってしまいます。
なので、設計書が出来上がる前に、主担当のプランナーからイメージだけでも最初に聞いておくようにしています。最初のイメージの段階で大枠の合意形成をしておくことで、今後のアップデートの話も進めやすくなり、考え直すことや大きくズレることが少なくなります。そのために自分からも積極的に情報を取りにいくよう心掛けていますし、そうしているとプランナー側もどんどん密に連携を取ってくれるようになります。そうやってチーム内で良いコミュニケーションが生まれるようにしていきたいなと思っています。
チャレンジを応援してくれるのがf4samurai
──f4samuraiの好きなところはどんなところでしょうか。
やっぱりコミュニケーションがすごく取りやすい環境が整っているところですかね。業務の話だけではなく、どんな方でもフランクに雑談ができる環境が好きです!
あと個人的に一番いいなと思っているのは、10月からの新規配属やマネジメントのような、新しいチャレンジを応援してくれるところです。面談時に3年〜5年後のやりたいことを聞いていただき、そこで「マネジメント領域にも挑戦したい」と話していたことがきっかけで機会をいただいたんです。
入社した直後にも大きなイベントのサーバー運用を担当させてもらえたりしたので、「やりたい!」と言えばチャレンジさせてもらえる環境だと思います。チャレンジしている過程で困ることや失敗することもありますが、そのまま放置されることは決してなく、見守ってくれている感覚が常にありました。色々な人からアドバイスや提案をいただいて、チャレンジさせてもらう + 細かな部分をフォローしてくれるので、安心して業務を進められます。自分自身のやりたいことを思いきりできるのが良いところかなと思いますね。
──サポートしてくれる環境があるのも素晴らしいですが、お話を聞いていると、田中さん自身のチャレンジ精神もすごいと感じました。チャレンジするための「心構え」のようなものはありますか。
最終的には困っても恥を捨てて色々な方のもとに聞きに行けば、なんとかなると考えています(笑)。自分にとっては新たなチャレンジでも、誰もやったことがない全く新しいことをしている訳ではないので、困ったら基本的に先輩のみなさんに助けを求めるようにしています。
そういう環境で働いてきたからこそ、チャレンジすることに不安を感じることがなかったですね。困った時に「困った!」と言える場所であれば、最終的になんとかなると思いながらやることが大事だと感じています。
──今後の目標を教えてください。
私自身、まだまだゲーム開発の経験が浅いので、まずはゲーム開発の全プロセスをある程度理解して、経験したいですね。また、エンジニアとして経験が浅い領域は、もっと知識をつけて経験を積んでいきたいです。
中長期の目標は、ゲーム開発の全工程に主体的に携われるサーバーサイドエンジニアになることです。例えば、立ち上げ時の技術選定だったり、運用中の提案であったり、サーバーサイド領域に関する全ての意思決定を自発的にできるようになりたいと考えています。
──最後に今後の挑戦へ向けての意気込みをお願いします!
先ほどの目標と重なるかもしれませんが、色々な業務に挑戦して活躍の場を広げていきたいと思っています。その過程によって助けが必要になってくると思いますが、メンバーのみんなにも助けてもらいながら頑張っていきたいです!
──ありがとうございました!
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