空の名前(MY DEAR 投稿詩)

前書き
自分の復習のため、こういった記事を書かせていただきます。
削除のお話があれば、速やかに対応させていただきます。


空の青が欠けて、雪のように空の青が散っていきます。
ゆっくりと欠けて青を失う空。
空色は……青だから空なのでしょうか?
空に在る色だからなのでしょうか?
もしも、空が青色で空と呼ばれるのなら、
青を失くした空は、どんな名前で呼ばれるのでしょうか?
ルネ・マグリットの『空の鳥』は青を失ったら
その名前が付けられたでしょうか?
あの優しい水色だったのでしょうか?
空はソラになり
色は限りなくゼロに近づき、イプシロンをソラに浮かべます。
路面に積もった青い小粒らに名前をつけてください。
積もり積もった青が泣かないように。
空色の鳥があるなら
空色の木があって、空色の葉がある空想を誰かがするでしょう。
空色の葉はその人の手にハラリと落ちていきます。
空の再生を託されるかのように。
乾いた慈しみの色をたたえた悲しさは
その人の手の熱を奪っていきます。
あなたが今浮かべている空は何色でしょうか?
太陽に塗される銀色でしょうか?
月に照らされる黄金色でしょうか?
雲に包まれる白でしょうか?
ゼロのソラに包まれる空想がありますか?
そう、それは空へ想いとして語ってください。

齋藤純二様 初回のため感想
空色というとやはり青系の色をを思い浮かべますかね。その青を失った空、そこには人それぞれの悲しみを色づけて表現するかのように、空の色について読者へ語りかけながらの作品は上手く書かれています。あなたが思い描いている空の色は何色ですか、と問いかけて読者へ今の心情の色を想像させ含みある作品というのも素晴らしいです。
空がソラ、そしてもともと「空(から)」だから、銀色、黄金色といったように感情を色として入れられるのだろうなあ、なんて想像させるように、深みのある文体になっています。そして、「空の再生」とは「心の再生」だということを言いたかったのかもしれませんね。
思わず空を眺めて自分の心の色を見たくなってしまう作品です。ということで今、空を見ました。夜なのですが青い空と白い雲がバランスよく見え、ああ、今の私は心の調和がとれ作品の感想が書けているんだな(勝手な思い込みです)……。と、空に語りましたよ!
「乾いた慈しみの色をたたえた悲しさは/その人の手の熱を奪っていきます。」ここの表現が好きですね。癒されました。積もり積もった青、という表現もせつない感じでグッときますね。
ネットで検索「空の鳥」。おっと、この絵は見たことありますね。発想、感性がすごい絵。人間だったら「◯◯の人間」になるのだろう……
今回は読み応えのある作品をありがとうございました。またの松本さんの作品を楽しみにお待ちしております。次回から評価をつけさせていただきます。

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