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好きなことには本気になれる、本気になると好きになる。

どんな分野でも、その世界で一流になった人の話しは面白い。なかでも、なぜその世界に入ろうかと思ったきっかけである。スポーツ選手なども、たまたま友達や兄弟がやっていたとか、学校の先生に勧められたからとか、きっかけは意外と単純なものが多い。
「好きで始めた」というより、「たまたま」やってみて、それが好きになる。好きになると、本気で打ち込むようになり、それによって上達しその道を究めていく。

旅行も似たようなところがあるような気がする。そもそも行ってみないと「好きな町」など根拠のないイメージに過ぎない。実際に訪れてみると、そのイメージ以上のものであったりして、本当にその町を「好きになる」のではないか。一方で、たまたま訪れた町を好きになることもある。旅行後、その街がテレビで紹介されたりすると、自分のことのように嬉しくなる。愛着がわくのだろうか。

現在、僕は、気仙沼ニッティングが実施している「東北探検隊」というプロジェクトで東北を旅しているが、普段以上に、訪れた町に愛着がわいている。ほとんどの町が訪れたことのない町であり、中には名前も初めて聞くところもある。きっと普通に旅行していた素通りしていたかもしれない町もあるだろう。それが甲乙つけられないほど、どの町も好きになるのだ。
 というのも、今回はプロジェクトは、「東北のおもしろいところを探して紹介する」というミッションなので、毎日ブログを更新している。ブログは結構真剣に書いているので、訪れた町で、その町の面白いところや凄いところを、探そうとするセンサーがいつも以上に高感度で働いているようだ。そして夜、その町について思いを馳せながらブログを一生懸命書こうと時間を使う。気合いを入れれば入れるほど、その町や出会った人が好きになっていくのだ。

人は好きなことには本気で取り組むことができる。だから人から見たら努力と言われれようなことも、本人にその自覚はあまりないだろう。好きで夢中にやっているのだ。単調な基礎練習を欠かさないアスリートなど、継続する力の源泉は、「好きだから」ではないだろうか。興味のないことをやるのは、ただただ辛い。
しかし、きっかけは「好き」ではなかったかもしれない。たまたまの縁や必要性だったかもしれない。しかし、その機会に対して、本気で取り組んでみる。すると、その面白さに気がつき、いつのまにか「好きなことをしている」に変わるのではないか。

自分が何が好きなのかを見つけるのが難しいと思う人は多いのではないだおるか。僕もその一人である。そういう人はいろんな体験をしてみることで見つかるものだが、「かじってみる」よりも、とにかく「本気になってみる」ことで、自分の「好き」が見つけやすくなるのではないだろうか。

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