見出し画像

恵まれた環境にいる人とか、才能のある人とか、とにかく自分に持ってないものを持っている人が羨ましくてしょうがなかった。いいなーって思って、なんで自分は違うんだろうって思って、最終的には羨ましすぎてその人が憎くて大嫌いになるくらいに嫉妬がすごくて、自分でもその気持ちを持て余すくらいだった。

ある女優さんが番組を通じて知り合ったセレブ社長と結婚するというニュースを聞いた時も本当に腹が立った。私の人生に何の影響もない、他人の結婚のニュースに勝手に腹を立てていた。美人で芸能界で成功もしていて、その上、お金持ちの社長のお嫁さんになるなんて、と。でも、数年後、その女優さんは離婚してシングルマザーとなった。大金持ちの社長だったはずの旦那さんは逮捕された。あんなにも羨ましい、私もそうなりたいと思っていた女優さんだったのに、今やその女優さんの状況は全く羨ましい状況ではなくなったのだ。

あのとき、あんなにも羨ましいと思っていた私なんなの、と思ったら、羨ましいと思っていた自分が急にバカバカしくなった。人の状況なんていつ何時、どうなるか分からないのだから、羨んだってしょうがないんだなぁって。

それ以来、ものすごく幸せそうな人を見ても、「今だけかもしれないしな」と思ったりして、すごく冷静に客観的にいられるようになったし、嫉妬で苦しむこともなくなった。幸せそうな人を見て「今だけの幸せかも」とか思うことは、相手にすごく失礼なのことかもしれないけど、逆を返せば、それは今の自分にも言えることだし、なんか、他人の人生に一喜一憂してる自分が本当バカみたいに思えて。今、不幸そうに見えて可哀想とかって同情しても、明日になったら宝くじ当たって立場逆転してるなんてことがないとも言えないのだし、逆にすごく幸せそうでいいなーって思ってても明日交通事故で死ぬかもしれないし、とにかく、未来のことは全く分からないんだから、別に羨む必要もないと思ったら、すごく気が楽になったのだ。

小説家とか、作家として活動している人に対しても、才能があるからいいなとか、恵まれた環境にいるからだ、ズルい、羨ましい、なんて以前は思っていたけれど、今は、才能だけじゃ、そこまで行けないよなっていうことに気が付いたので、これもまた羨ましくない。

才能があって活躍してるように見える人は、必ず誰にも知られていない、血もにじむような努力をしていると知ったから。本人は努力とは思っていないかもしれない。けれど、まわりから見たら到底無理と思えるような努力をしているものなのだ、きっと。ある作家さんが好きでエッセイも小説も読みまくってるけれど、エッセイから垣間見るに、良い小説を書くために、毎日文章を書くことはもちろん、いい作品を生み出すための苦労がすごくて、その作家さんの努力の足元にも及ばないくらいの努力もしていないな私って思ったら、「羨ましい」とかいう権利もないのだなと思った次第。同じだけかそれ以上の努力して、それでも報われなかったときに初めて、相手を羨ましいって言える権利があるんだと思う。誰かを羨んでる暇あったら、努力しろよ自分って思ったりして、ホントこれまた冷静に物事を捉えられるようになったのでした。

誰かを羨む暇があったら、その人に追いつけるだけの努力をとりあえずするしかない。羨んでる時間さえ、もったいないし、無駄なのかもしれない。

ってことで、noteの更新もガンバって続けていきたい。

------------------------------------------------------------------------

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。
読んで「よかった」「ためになった」と思えたなら
投げ銭してみて下さい。

ここから先は

0字

¥ 100

\ 読んでいただき、ありがとうございます / みなさんのサポートが、とても励みになっています!!