販路の幻想01

販路の幻想。

これまで、かなりの数の商品開発に携わってきた。食品から、家具、住宅、コスメ、ルアーまで、たくさんの分子との協働で、領域を超えた仕事を続けている。特に機会が増えたのは、10年程前から地域系のプロジェクトが比重が高まったことがきっかけだった。

僕が関わる地域系プロジェクトは、ローカルで展開することがほとんどで、勢い農業など第一次産業や伝統工芸が多く、自ずと食品や手仕事系の商品開発が頻発する。また、地域系プロジェクトはほぼ行政との連携なのだが、ここで意識のズレが露見する。商品やサービスという換金物が重要で、それが売れる仕組みが大事なことは、およそ誰もが理解できる。
ところが、モノが売れないのは、単に販路がないからと考えるケースがとても多い。僕の認識は違う。このご時世、流通業の皆さんは、血眼で売れる商材を探している。いい商品が魅力的な情報をまとって存在していれば、高い確率で見つけていただけるはず。商品磨きを怠ったり、情報のデザインを疎かにしたりしていないか。知恵はそっちに使いましょう。

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・お店で扱いたいとどうすれば思ってもらえるか。考えるべきはそこだ。

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・流通業の方々は、日夜売れるモノを探している。そのことを忘れない。

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・新たなセンスの新たな販路があるかも知れない。柔軟に考えよう。