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音楽素人のライブ後記 vol.11

ねごと
お口ぽかーん!LAST TOUR
~寝ても覚めてもねごとじゃナイト~
@Zepp DiverCity
2019.7.20
(1年3ヵ月ぶり5回目)

解散ライブ。
何度か行ったことはありますが、
こんなに辛いのは初めてです。

大好きな「ねごと」が、
解散しました。

よく自己紹介で、
「音楽が趣味です」と答えると、
「好きなアーティストは?」
と聞かれます。

その時は「ELT」か「aiko」と答えています。

でもたまに音楽好きな人だと、
「好きなバンドは?」
と聞かれることがあります。

すると決まって、
「ねごと」と答えていました。

アーティストとバンドの、
微妙なニュアンスの違いはさて置き、
私が一番好きなバンドは、
「ねごと」です。

それなのに、
もう観れません。

音楽は残ります。
映像も残ります。

でもライブはもう、
観れません。
とても辛いです。



解散ライブって、
理不尽ですよね。

解散することについては、
百歩譲ってしょうがないと思います。
そこは納得するしかないです。

でもメンバーは、
ファンが知るよりずっと前に、
覚悟を決めているので、
最後のライブに向けて入念に準備をし、
しっかりと新たなスタートを切れるように、
今までの集大成を披露しようとします。

だから、
めちゃくちゃ良いライブをするんです。

正直、
受け止めきれません。

次から次へと、
過去最高の生音が押し寄せてきて、
身体は自然と揺れ動きながらも、
「これがもう聴けないのか」と思うと、
終始涙が止まりませんでした。



「ねごと」の音楽って、
唯一無二なんです。

似ているバンドが思いつかないんですね。

ミクスチャーロック、
と言ってしまえば簡単ですけど、
ポップ、
エレクトロ、
アンビエントなど、
とにかく様々な要素が絡み合っており、
ジャンルでは括れません。

神秘的な浮遊感。
蒼く深い世界。
幻想的なポップ。

そこに、
ライブの圧倒的なグルーヴと、
ライティングと、
舞台演出が重なれば、
煌めく夢の中に、
一瞬でループできるんです。

もうその体験ができないなんて、
残念で残念で、
仕方がありません。



それでも、
最初はただ、
音楽がしたかっただけの4人が、
12年間、
プロでは9年間、
幾多の荒波を乗り越えて、
沢山の人たちと関わりながら、
今日まで辿り着いてくれたことには、
感謝の想いしかないです。

480本目のライブとなった今日。
その集大成を私は、
全力で脳裏に焼き付けました。

時間が経てば、
色褪せてしまうかもしれませんが、
この先もずっと、
「ねごと」のファンであることは、
揺るぎません。

幸子さんの合言葉を胸に、
また明日からも、
生きていきます。

正体は愛でいよう。

素敵な夢を、
本当にありがとうございました。


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