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農泊とは/ グリーンツーリズム



〈目次〉
1.グリーン・ツーリズムの主要な柱として
2.「農家民宿」と「農家民泊」のちがい
3. 国が「観光立国」にむけて「農泊」を推進
4.事例: 上条集落のさらなる発展をめざして

■全国から視察も

1.グリーン・ツーリズムの主要な柱として
都市の人々や外国人観光客が、農家の生活を体験し、その土地の生きる知恵を学び、楽しさを伝えるために、農村の人々との交流を主体とした宿泊のことです。

「農家民泊」「農村民泊」などとも呼ばれています。遠い親戚が来たような素朴な受入れが、全国でも大きな注目を集め、人気が急上昇しています。

農山村にも経済効果をもたらしており、今後、グリーン・ツーリズム(※)の中心となることが期待されています。

※グリーンツーリズムとは、農山漁村に滞在し農漁業体験を楽しみ、地域の人々との交流を図る余暇活動のこと。長期バカンスを楽しむことの多いヨーロッパ諸国で普及した。




2.「農家民宿」と「農家民泊」のちがい

「農家民宿」とは、旅館業法で定められた基準を満たす宿泊施設で、農業体験などのプログラムをもつところのことを指します。

それとは別の、「農家民泊」という、旅館業法で定める建築基準法や消防法の規制がかからない制度が位置づけられたことで、古民家での宿泊が可能となりました。


3.国が「観光立国」にむけて「農泊」を推進
農泊は、2020年の東京オリンピック開催を前に観光立国をめざして、内閣主導で策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日)で、「日本ならではの伝統的な生活体験と非農家を含む農村地域の人々との交流を楽しむ『農泊』」を推進する」とかかげました。

これを受けて、農水省が農山漁村に次のような呼びかけをはじめました。

都市と農山漁村の共生・対流の必要性が提唱されました。

都市と農山漁村を行き交う新たなライフスタイルを広め、都市と農山漁村それぞれに住む人々がお互いの地域の魅力を分かち合い、「人、もの、情報」の行き来を活発にする取組みです。

農山漁村滞在型旅行である「農泊」を中心に、グリーン・ツーリズム、農山漁村における定住・半定住等も含む広い概念であり、都市と農山漁村を双方向で行き交う新たなライフスタイルの実現を目指すものです。


4.事例: 上条集落※のさらなる発展をめざして
具体的には、農山漁村振興交付金に「農泊推進対策」を新設し「農泊」の意義について、地域に気づきを促します。

※ 上条集落は甲府盆地を見下ろす山村集落で、江戸時代から昭和にかけて、蚕室や伝統的な民家が現存している集落です。 その家並みと畑などが自然の中で調和し、美しい田舎の風景をそのままに残しています。

日本政府と農水省は、地元が見いだした「地域の宝」を、都市部やインバウンド観光客に遡及できる形に磨き上げ、発信することを助成するということをはじめています。


NPO法人山梨家並保存会が農山漁村振興交付金の内、「農泊推進対策」の助成を受けることになり、取り組みについて公開にすることになりました。

NPO法人山梨家並保存会は「上条を活性化する会など、上条の地域おこし団体と協力しながら、山梨が誇る福助型の甲州民家が日本や世界に知られ、甲州民家情報館が山梨の農山村の豊かな暮らしを体験できるような場所となっていくために、活動していきたい」、と述べています。

■全国から視察も
古民家をそのまま農泊として利用している甲州民家情報館の取り組みを、全国から視察に来られます。 2017年には群馬県南牧村議会のみなさん、群馬県神流町の議会の皆さんが来られました。

上条集落 ①
上条集落 ②


参照元: 「もしもしの家」Webサイト

以上

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