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何してるのと聞かれまくった高校時代の山岳部

中学時代のバレー部に引き続き、高校で2つ目に入ったのも運動部、しかも割とレアな「山岳部」です。1つ目は「漫画・アニメ研究部」でしたが、1年でやめて2年生で入り直しました。この話はまた別にします。

高校部活での「山岳部」は、結構疑問点が多いようなのでよく聞かれたことを書きます。

1 「普段何するの」

この疑問はそもそも山岳部がどの高校にもあるわけではないから出ると思います。私も入るまで知りませんでしたが笑。

なぜここを選んだか。私の高校は北海道一の超進学校です。やはり勉学に勤しみたい。でも部活にも入っておきたい。毎日ハードに練習や活動する部活はパス。その点山岳部は私の高校では毎日の活動はなし。基本山に登るときだけ集まるゆるスタイル。そこにひかれました。

私同様、時間的コスパってやつを重んじる人が選んでいた気がします。ガチで山好きな人は女子で1人だけいました。私の一つ下学年は顧問教師の人気から結構たくさんの人が入部してきました。

道具はほぼ部で貸してくれました。テントは当然として、リュック、シュラフなども。買ったのは登山靴とかその他必要なものでしょうか。虫よけの網とか、北海道なのでくま除けの鈴も買ったはずです笑。

活動は月1〜2回、近隣の山を登ります(当然)。高校生は雪山登山禁止なので、大学のワンダーフォーゲル部とかみたいな危険さもなし。でも春に登るとまだ雪はとけてなくて、雪の上を歩きはしましたが。米の袋をそり代わりにしてすべるのが楽しかった!

唯一登山以外の活動というか、練習をしたのは、屋上から縄をたらして、それをつたって下に降りることです。こう書くとすごい感じですが、実際はたからみても驚きの光景だったと思います笑。

服がこすれるので、柔道着を貸してもらい、それを着て練習しました。個人的に「私柔道着似合うんじゃね?」とアニメ柔ちゃん(まさにこの時アニメ放送していました)気分になったものです。私は冒険家気分で楽しくこの練習をこなしました。

山岳部の目的の一つは「高体連で勝つこと」です。登山も競い合うのです。もちろん登る速さも競いますが、山の知識から、チームワークまで総合的に順位が決まります。

夜はテントを張り泊まります。近くのテントと少しケンカになったりもします笑(うるせーぞとかで)。

全体の順位は忘れましたが、私の後輩男女1人ずつ、なんと国体に出ないかとお誘いを受けていました。私は残念ながら?選出されず笑。でも2人とも勉強が忙しいからと断っていました。ちなみに私と同じクラスの少しすかしたいけすかない男子はストレートで東大に受かりました笑。

2 「どんな山に登るの」

札幌近郊の登りやすい山からスタート。空沼岳あたりから。北海道で1番有名な羊蹄山は個人的にきつかったです。頂上からの景色は良いというのり、若干高所恐怖症気味ゆえ怖かったです。風邪も強く寒かった。ここら辺は日帰り。

圧巻だったのが夏休みの活動、「大雪山系縦断」です。3泊4日、トムラウシとかです。縦断ってのもすごい言葉だし、しかもはじめての「沢登り」もしました。この数日間の縦断はまさに天国と地獄でした。

沢登りは涼しいし景色もいいのですが、沢登り用の足袋を装着しても足元がとても滑ります。いつもと違って、転倒時の危険防止でヘルメットも着用していました。

私と同じ学年の山好きな女子がなんとこの縦断中転倒して腕を怪我しました。私の前を歩いていたので、彼女が滑ったシーンを見ていましたが、ヘルメットがないと頭を打って大変なことになっていたと思います。

テントはみんなで分担して運ぶのですが、彼女の分もみんなで分けたので、私たちの負担は増えました。でもこれは仕方ありません。共同作業が集団行動のキモです。

かなりハードな行程で、後輩女子は夜熱を出したり吐いたり、体調を崩していました。女子では私と国体に選ばれた子のみ健康体でした。当時の私はBMI 18のやせ気味体型で、みんなから細いといわれていました。なので発熱した後輩から「先輩どうして細いのにそんなに体力あるんですか」といわれたものです。なぜか体力は結構あるんですよね私。

山小屋宿泊はテントがない分とても楽でした。みんな軽いからか異様に速い速度で登っていました。小屋についてから、全員「今日速くてキツかった。」と告白し合いました。みんな負けず嫌いで口にできなかったことが分かり、笑いました。


3   「山の生活ってどんな感じ」

食事は日帰りなら普通におにぎりとか持参。簡単な調理器具も分担して持参するので、暖かい食べ物を何かしら調理もしました。アウトドアでの食事っておいしいですよね。

トイレはですね、水に溶けるトイレットペーパーを少しだけ持参して、基本自然に返す感じです笑。まさにお花摘み、です。トイレなんてものは最初からないと思っていた方がいいです。潔癖症な人は登山は無理でしょう。

高校生なので基本すっぴん。日焼け止めくらいは塗ってたと思います。私はハードコンタクト使用していたので、目にゴミが入らないことのみ祈っていました。

夜の娯楽。テントではたいていみんなでトランプをしました。突然男女別のテントで寝ます。

4  「どうして山に登るの」

これ定番すぎますが必ず聞かれました笑。そして答えもやはり結局これにつきます。

「そこに山があるから」

5  まとめ

私自身縦断含め登山はハードだったので、大学入学後も続けたいとは思いませんでした。だから2年間の活動以降は特に本格的な登山はしていません。

でも山岳部の活動は、高校時代の貴重な思い出の一つです。高校生の部活だから良かった点が多いです。ハードすぎない、危険な山には登らないし、そもそも禁止されている。体力のピーク?の時にだからこそできた部活でしょう。

北海道の大自然の山を縦断したって、今思い出してもすごいなと自分で自分を褒めたいです笑。せっかく関東に来たので、高尾山に登ってみたいです笑。


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