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Explayer の本棚—Vol.1小西円先生—

「Explayer の本棚」
Explayer =自分のワクワクを探究し続ける者たち。そんなExplayer たちの本棚から、彼らの思考をのぞいてみようというチャレンジです。

第1回は、東京学芸大学留学生センターの小西円(こにし まどか)先生。
日本語学、日本語教育を中心に研究するExplayer 。
Explayground のEdu Knot Labでも活動されています。

https://twitter.com/edu_knot

そんな小西先生の研究室の本棚についてインタビューしてきました。

まず研究室入って右側の本棚。
日本語学と日本語文法の書籍が中心。

小西「元々日本語学に興味がありました。日本語を教えたくて、昔は学校の国語の先生になろうとも思ってました。
そうすると、日本語の文法も調べるようになって。さらにそこから別のテーマも広がって。」

日本語学、日本語文法が中心な本棚に、こんな本たちも。

統計学ですか?

小西「最近日本語学では、ビッグデータを扱うことが多いんです。今までは研究者の頭の中で考えてやってることが多かったんですけど。」

例えばどんな風にビッグデータを使うのでしょうか?

小西「例えば「〜てある」「〜ておく」ってよく分からない補助動詞の代表格で。説明しづらいんですよ。「電気がつけてある」とか「人が来る前にエアコンをつけておく」とか。
外国語にはそのような補助動詞存在しないことが多くて。
それをビッグデータでその前についている動詞を検索すると、「〜てある」の40%以上が「書いてある」と使用されていることがわかったんですよね。

なので、初級編として外国人生徒に「〜てある」を教えるときは、その意味を細かく教えるのではなく、「書いてある」とフレーズで覚える文法とする、でいいのではないかという議論がビックデータによって生まれたりします。」

なるほど。
統計的なデータを利用して、日本語の文法の理解が多角的になったんですね。

小西「これらの本は学生の研究で購入したものも多いです。大学の図書館にはない本が結構あるので。学芸大学は分野が広いですからね笑」

小西「最近は書籍自体手に入るのが難しいです。再版されなくて、古本で購入したものも多いです。

その分野のバイブルっていう本でも、古本で2万で購入しました笑 でも、論文のほんの1行に必要だっただけなんですけどね笑」

学生さんと真摯に向き合っていらっしゃる様子が垣間見えました。

研究室入って左側。
茶色く変色し年季の入った学会誌たちの下の棚に、こんな本たちが。

小西「学生時代から集めていた書籍です。専門分野に関連する本をピックアップして、実家からもってきました。」

中にはこんな生物学の本も。

なんでこの本に興味が?

…とここでお時間がきてしまいました。
小西先生にお会いしたらぜひ聞いてみて下さい笑

ではまた次回。

By なっちゃん

#explayground #東京学芸大学 #Explayerの本棚 #学び #遊び



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