駐在前に習得しておきたい英語スキルは会話力

欧州(英国除く)の英語

欧州(英国除く)の英語は、現地の人たちにとって外国語ですので、言ってみれば、私たち日本人にとっての英語と同じです。
米国や英国の英語に比べると、だいぶ聞き取りやすいし、相手もある程度うまくない英語に寛容な側面があります。

本題からはずれますが、欧州の中でも、英語の習熟度は国によって傾向があります。
北欧、オランダ語圏(オランダ、ベルギーのフランダース地方)は非常に流暢な印象。あるカンファレンスで、英国人も、ネイティブ顔負けの英語だとコメントしていました。
ドイツも、英語が比較的普及しているイメージがあります。
フランス、イタリア、スペインのラテン語系の国は、依然母国語がメジャーで、地方に行くと英語が通じないイメージです。

とにかく会話力が大事

駐在で赴任すると、社内にせよ、社外にせよ、現地の方々と英語でコミュニケーションを取ることになります。(現地語で話せればなお良しなのですが、そのレベルまで駐在の時点で到達している方は稀少でしょう)

以下の海外駐在員の役割に照らして考えると、駐在員は現地社員とがっちり信頼関係を築いていないといけません。

海外駐在員の役割は、
1)日本側がほしい情報をタイムリーに共有し、
2)日本側の意思をきっちりくみ取って立ち回ってくれる、
日本側と現地支社の間の折衝役。

そのために必要なのは、会話力です。

大層な英語レポートが書けても、小難しい英語記事が読めても、会話がちゃんとできなかったら意味がありません。

現地社員と信頼関係が築けるだけの会話力は、駐在に赴任する前に最低限身につけておいていただきたいです。冒頭に述べました通り、欧州(英国除く)では、英語は現地社員にとっても外国語です。流暢である必要はありません。

相手が話していることがわかる。
相手の質問に応えられる。
こちらの知りたいことを、相手にわかるように質問ができる。
こちらの要求したいことを、相手にわかるように伝えられる。

ここに集中して、訓練を積んでください。

100%聞き取れなくて全く問題ありません。
聞き直せばよいです。
ゆっくり話してもらえばよいです。
「こういうことか?」と聞けばよいです。

日本語の会話でも、たまに聞き取れなかったり集中が途切れてしまって、そうすることありますよね。

会話がつなげられればそれでOKです。

一番大事なことは、現地社員と信頼関係を築くことです。
非言語コミュニケーションで補えるところもたくさんあります。
高いレベルを目指すと、途方もない旅路に思えてしまいますが、まずは基礎会話力一点集中で、上達を目指すことをお勧めします。

英語の会話力アップの方法については、以下の記事もご参照ください。


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