「ダークエネルギー」は宇宙を支配していない?

ダークエネルギー(暗黒エネルギー)」は宇宙の加速膨張を引き起こしているとされる仮説上のエネルギーで、間接的な証拠から多くの天文学者がその存在を支持してきた。しかしこのエネルギーは実在しないかもしれないという研究が公表された。

ダークエネルギーと宇宙の加速膨張の最も有力な証拠は、遠方にある銀河までの距離の測定に基づく。これは「Ia型超新星の光度は常に一定の法則に従う」という仮定の下、超新星の見かけの明るさを測定して得られた(※Ia型超新星=一部の恒星が一生の最後に起こす爆発現象)。

しかし近年その「一定の法則」は実は一定ではないと示唆されている。韓国の延世大学の研究チームは疑問を検証するために、過去に超新星が起きた銀河を詳しく観測した。その結果、実際に法則は一定でないことが確かめられた。

法則性は超新星を起こす恒星が置かれた環境により変化し、古い星の集団の中で起きたIa型超新星と、新しい星の集団で起きたそれとの間で法則が徐々に変化していた。つまり宇宙が歳を重ねるとともに法則性が少しずつ変化している可能性が高くなった。

この見込み違いは、遠方の銀河(=宇宙が若い時代の銀河)の距離を、超新星を利用して推定する上で狂いを生じさせる。研究チームによると「宇宙が加速膨張している」「ダークエネルギーが存在する」と解釈されてきた観測結果は、単純に「超新星光度の法則性が時間とともに変化した」というモデルで説明できるという。

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