ダイエット中のお酒との付き合い方
ダイエットには食事の改善が必須となりますが、お酒が好きな方や仕事の付き合いなどで飲酒の機会が多い方もいらっしゃいますよね。
お酒を飲むと体内ではどのような反応が起こるのでしょうか?
まずお酒を飲むとアルコールは肝臓で分解されるのですが、アルコールは肝臓の糖代謝と脂肪代謝を止める働きがあります。
さらに果糖とアルコールが組み合わさると、著しく肝臓内に脂肪が溜まっていきます。
例えば、飲酒後のデザートで果物やアイスクリーム、シャーベット、ワインとドライフルーツ、カクテルや酎ハイなどは脂肪が溜まりやすい組み合わせになるので注意が必要です。
アルコールが体内にあるうちは糖質と脂質の代謝は止まり続けてしまいます。
そして燃焼を止める働きは、少量のアルコールでも引き起こされますが、量が多いほど燃焼が止まっている時間が長くなります。
アルコール分解にかかる時間は「肝臓がアルコールにさらされている時間」であり、すなわち脂質代謝が停止(低下)している時間となります。
実際にどれだけの時間、脂質代謝が停止しているかを計算してみましょう。
[(飲酒量ml×アルコール%÷100)×0.8]÷[体重kg×0.1]=アルコール分解にかかる時間(h)
仮に3時間と出た場合、飲んだその日は3時間、もし同量のお酒を1週間飲んでいたら3時間×7日=21時間、なんと1週間のうち21時間(約1日)も脂肪代謝を滞らせている習慣となります。
これでは太っていきますし、痩せにくいのがわかりますね。(個人のアルコールに対する対応能や完全回復までの時間などで個人差があります。)
ダイエット中はなるべく飲酒を控えることによって減量が進みやすくなりますが、「出来るだけ肝臓がアルコールにさらされている時間を短くする」ことを意識してみましょう。
1.飲酒の量や頻度を減らす、2.アルコール度数の低いものを選ぶ、3.尿排泄を促す
アルコールが肝臓で分解され、尿で排泄されると肝臓は再稼働して脂肪も燃焼されます。排泄を促すために利尿作用のあるカフェイン(コーヒー、紅茶、玉露など)を飲酒前、飲酒中(チェイサーとしてアルコール濃度を下げる)、飲酒後にとることは効果的です。
そして、肝臓内でアルコールがアセトアルデヒドになってからは筋肉でも分解できるため、筋肉量が増えればアルコールの分解時間=肝臓代謝停止時間が短くなります。
したがって、飲酒習慣がある人は普段から運動により骨格筋量を増やしておくことで、肝臓代謝停止時間を短くでき、身体の負担を減らすことができます。ダイエット中のお酒は飲み方に気を付けて上手に楽しみましょう!
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