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オフラインのデジタル化

オンラインでの生産活動が当たり前になった現代ではオンラインの先にある末端のオフライン(ラストワンマイル)をデジタル化することが肝要であると前回考えを書きました。

では、どんな形がよいのか。ローカル上にネットワークを構築し、イントラネット化をするという方法もあります。しかしこれをできる組織はかなり限られてしまうでしょう。普及させるという観点では手軽さと低価格は譲れない条件です。

現代のオフラインでの生産ツール不動の1位である紙、つまり活版印刷を参考にしてみると、開発者とされるグーテンベルクはゼロから活版印刷記を開発したわけではなく、すでに産業として成立し、結構な数が存在したワインの搾り機をベースとして改造を加えていき活版印刷機を完成させたと本で読んだことがあります。

現代のワイン絞り機は何か。答えは簡単に連想できます。スマートフォンです。特に低価格帯や使用していないやや古いAndroid端末を利用しない手はありません。セキュリティの問題もあくまで紙媒体の代用とすることで機能を限定して使用すれば問題にはならないでしょう。

データ入力端末はハンディターミナルと言い、すでに流通やコンビニなどで利用実績があるのでスマートフォンの操作性とあわせ、割とすんなりと受け入れられると予想できます。ただし、設定とデータの管理をどうするのかという問題があります。

ハンディターミナルはほとんど設定を購入時にプログラムしてもらった上で配備されます。データの管理もファイル形式は何であれ専用ソフトで転送という形をとるものが多いようです。この形では手軽とはお世辞にも言えません。製造業では改善活動などでデータ取りをすることが多く、現場で自由に設定と管理ができなくてはなりません。

オンラインのパソコンにハンディターミナル設定管理用の専用プログラムをインストールする又はWEB版を用意する。このふたつが一般的な解決方法になることでしょう。しかしこの方法は手軽とは言えないかもしれません。そもそもセキュリティ上の観点からインストールやWEBアプリの使用を認めていないところもあります。

ここで第二のワイン絞り機の出番となります。その名をExcelといいます。

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