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【転職ループの始まり】

【初めての転職】                          初めての転職に少しの不安とよく分からないワクワク感を抱いたことを覚えている。今思えば、奈良の田舎から名古屋という都市っぽいところへの引っ越し。そして外資系という響き。                   深い部分で現状からとにかく逃げ出したかった自分にとってはこの2点は、一種の麻薬であった。( ざっくりいうと、何かできている感 )        そして、引っ越しを済まし、初めて直行直帰スタイルでの営業が始まった。                                出社時間のない快適感!これは画期的なものだった。良くも悪くも自分の好きな時間に直接得意先に出向き、好きな時間に帰宅できるという今までの考えを根底から覆すスタイルだった。                  苦しみのひとつであった、決まった時間に皆で動き、皆で行動するということから解放されたのだ!                       このスタイルは今でも私に合っていると思っているし、効率的なのでは?と思っている。                            ただこれはもろはの剣であり、自分を律することができなければ、いくらでもダラダラできるものでもある。( これにはスイッチの切り替え含め、  向き、不向きがあると思うので人による )     

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将来性の雑念......】                         そんな快適さに浮かれていた日々の中で、業務内容に疑問を抱く自分がいた。勤め先であった某大手外資系タバコメーカーでは、主に3つの業務を任さていた。(私が勤めていた約5年前の話です)               ①コンビニ、スーパーマーケット、町のタバコ屋さん等に対して自社タバコ取り扱いの営業                           ②期間限定のパッケージのタバコ( パッケージが違うだけでタバコは一緒 )の納入のお願い ( 納入数量を問われる )                  ③各メーカー毎に決まっている期間 ( キャンペーン期間 ) に対してアピール販促物の設置 (コンビニ横に置かれていたりする段ボール製の箱のようなもの → 直送されているこれらの組み立て、設置)             上記のように、ほとんど業務内容がパッケージ化されており、実績が非常に見えにくいものとなっていた。                    しいていうならば、①の自社商品の取り扱いに関しては、特にコンビニのレジ背面にあるタバコ置き場 (何番とか書いてある ) のあの四角の中の陣取り合戦だった。 ( ※これも実は各メーカー毎にほとんど設置数、設置場所が決められており、数少ないフリーの場所の取り合いになっていた )                このような状況で、やりがいの見つけにくさ、自分らしさを出しにくいパッケージ化、そしてこれらのことを続けることで得られるものは?という雑念が生まれていた。

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早すぎる退職】                          そんなある日、先輩から特に注意するよう言われていたあるコンビニオーナーのところに取り扱いのお願いに出向いたところ、機嫌が悪いのか?私が気に入らないのか?                          会ってすぐに、製品を全部持って帰れ!と怒鳴りつけられた。      全く意味も分からず、取り合ってもくれないオーナーに戸惑った私は、すぐに上司に連絡した。( コンビニには直営とフランチャイズがあり、後者が多く、オーナーとの相性や、取り扱いの代わりに、ファ〇チキを数個実費で買わされたり、おせち、クリスマスケーキ、恵方巻etc....などの期間限定の物をこれまた実費で買わされたり....という変な風習があった 担当店舗は一人60店舗ほどあったので、家の中がケーキだらけという営業マンもいた)    上司はフランチャイズとはいえ、大手の自社製品が店頭から一切なくなるのはあり得ない!と言い、代わりに先方へ出向いて頂き、結果、事なきを得た。                                しかし、この事をきっかけに、上司に続ける意思があるのか?できるのか?など、問い詰められるようになった。                 私は普段の雑念もあり、この会社に留まることでよいのか?と考えるようになった。( 縁もゆかりもない名古屋に信じてついてきてくれた妻、そして何も分からずついてくるしかなかった娘には本当に申し訳ないが..... )    そして、ついに、上司に退職する旨を伝えた。             結局、私は自分のことしか考えていなかったのである。( 今でもその節はあるが.... )                               現状を見つめることなく、逃げ、そして逃げた先の方がよいことがある!というピーターパン症候群のオッサンだった。

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