文章力:少年Bさんの記事を読む
少年Bさんの 「文章力がある」ってなんなの?〜明確な基準で勝負をするために〜 を読んだ。
少年Bさんは
そもそも、「文章力がある」ってどういうことなんでしょう。
と問いかける。
ユニークな比喩がぽんぽん出てくるのがいいのか、自分の感情を込めてエモーショナルな文体で迫るのが美しいのか。
それに対する少年Bさんの意見は
「文章力の正解」なんて、ないんじゃないかなぁと思えてきます。
である。
え? なんだ? と思われるかもしれないが,これを
文章はジャンルによっても,対象(読み手,題材など)によっても異なり多様である。したがって,一つの正解を用意するのは無意味だ。
と解釈すると,まさにその通りだと思う。
「センス」や「デザイン」はそれを必要とする,もしくは評価基準の上位に置くようなジャンルであれば大切だが,理工系の文章ではそれよりも論理の整合性,明確性が大切になるわけだ。
「読み手」を想定したとき,会社から発注を受けてライターが書くものならば,発注者がどんな要求をしているか,そうでない場合でも,対象が誰なのかによって,文章のスタイルは変わってくるだろう。
そこで,私の note (読むこと:読解力 と 書くこと)においても,どんな立場で書いているかを明確にしておくことにした。(あらためて考えてみた)
発端は,「生徒が教科書の記述を読み取れない」ということであり,「答案をちゃんと書けない」ということであった。ここでの「教科書」は国語の教科書ではない。いいかえると,「文学」ではなく「説明文」なのだ。系統とすれば理工系ということになろう。
もうひとつ,RST(リーディング スキル テスト)での読解力についての分析を「AIに負けない子どもを育てる(新井紀子:東洋経済)」で読んだこともある。
生徒の教科書を読む力,答案を書く力が年々落ちてきている,と感じていた
↓
RSTについて「AIに負けない子どもを育てる」が出版された
↓
問題はここにあるのか,と考え,調べはじめた
という経緯である。
今までに書いた note (まさに情報を集め,考えを整理するためのノート)をリストアップしておこう。なお,内容が重複しているものもあることをお断りしておく。いずれも,マガジン「高校教師の明日のために」にまとめている。
このあとは,「読解力をいかにして育てるか」について考えていく予定である。