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お酒いろいろ。効果はいろいろ?あのお酒は循環器疾患を31%も低下させるよ!という研究。

お酒の種類と言いますと…

ビール
ワイン
スピリッツ(蒸留酒)
が代表的なものでしょうか?
(細かく分けるとものすごく分かれるのでここではこれで…)

ワインにはポリフェノールが入っているから健康によさそう!

と思う方も多いですが、

実際にビール、ワイン、蒸留酒で効果は違うのでしょうか?
また、本当にお酒には健康の効果があるのでしょうか?

そこで、今回はワイン、ビール、蒸留酒と循環器疾患の関連を調査してくれたMeta analysis(エビデンスレベルが高い)をみていきましょう。

この研究は、

2011年までに発表されているお酒(ワインやビール、蒸留酒)などと循環器疾患や死亡などとの関連を調査した研究を集め、質の高い18件の論文をまとめて再解析したというものです(残念ながら日本の研究は含まれていませんが…)

その結果、

ワインでは72g/日(1日約910ml)までは循環器疾患に予防的に働き、21g/日(1日約260g)の時、31%も循環器疾患のリスクが低かった。
また、総死亡では41g/日(1日約520ml)まで予防的に働き、10g/日(1日約130ml)で25%総死亡リスクが低かった。
ビールでは、55g/日(1日約1250ml)まで予防的に働き、43g/日(約1000ml)で42%も循環器疾患リスクが低かった。
ビールとワイン
を比べると同様の傾向がみられ、どちらも1日25gで循環器疾患のリスクが33%低下していた。
しかし、蒸留酒に関しては関連があるとは言えなかった(以前も出てきましたね!)

という感じですね。

蒸留酒において関連がみられなかったのは、
蒸留酒(ジン、ラム、ウォッカ、テキーラなど)はパーティーなどで飲まれることが多く短時間で多く摂取することがあるなどが影響しているのではないかと研究者たちは述べていますね。

一方、ビールやワインの中程度の飲酒が予防的な効果が見られた理由として、
中程度の飲酒はHDLコレステロールの増加、LDLコレステロールの減少、動脈硬化の抑制、血栓の抑制、内皮細胞機能などが健康を改善する変化が見られることが分かっています。
おそらくこれらの効果を引き起こすポリフェノールが良い影響を与えていると考えられます。

やはり飲み過ぎは厳禁。
そして飲むならビールやワインという感じでしょうか。

週末ですし飲む機会がある方も多いと思いますが、
飲み過ぎない。そして、短時間にいっきにというのも注意しましょう。

どうせ飲むなら楽しくいいとこどりを…

では!

Reference




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