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BMIが25以下でもやっぱり脂肪が多いと危ない!体重だけでなく体組成も気にしないといけないよ!という研究。

2型糖尿病は
高血糖状態が長く続くことにより
血管が傷つき、心臓病のリスクの増加や失明、腎不全、足の切断
などにも繋がる恐ろしい病気です。

なかでもアジア人は西洋人などと比較して
BMIが比較的低いにも関わらず糖尿病が多いことが特徴です。

実際に世界の糖尿病患者のうち60%がアジア人であるとの報告もあります。

このように私たちアジア人は糖尿病に罹りやすい民族のようです。

また、肥満は糖尿病の危険因子として知られていますが、
前述のとおり、私たちアジア人はBMIが比較的低く、
肥満の定義も西洋諸国よりもBMIが低値に設定されています。

ということはおそらくBMIが低くても脂肪が多いから悪いのではないか!
と考えた研究者たちが体脂肪率と糖尿病との関係について調査してくれています。

この研究は

韓国人5972名を10年間追跡して、
体脂肪率(5群)と糖尿病発症との関連について調査した。
また、肥満、非肥満に分けこれらの関係を調査した。

というものになっております。

その結果、

男女とも体脂肪率が高いほど糖尿病発症リスクが高い傾向がみられ、
男性では体脂肪率22.8~25.6%で81%、
体脂肪率25.7~38.3%で114%、
女性では体脂肪率32.9~35.7%で44%、
体脂肪率35.8%~47.2%で47%
と有意に糖尿病発症リスクが高くなっていました。

次に、BMI25未満(非肥満)に限定してみると、
男性では体脂肪率22.8~38.3%の群で113%と有意に糖尿病発症リスクが高くなっていました。
一方、女性では有意な関連は見られませんでした。

最後に男性ではBMI25未満で体脂肪率25%未満と比較して、
BMI25未満で体脂肪率25%以上の群では83%
BMI25以上で体脂肪率25%以上の群で53%
と有意に糖尿病発症リスクが高くなっていましたが、
BMI25以上でも体脂肪率25%未満では有意な関連が認められません
でした。

女性では、BMI25未満体脂肪率35%未満と比較して、
他群で糖尿病発症リスクと正の関連が見られました。

という感じですね。

やはり体脂肪率が高いとやばい!
また、男性においては非肥満でも体脂肪率が高いとやばい!
という感じですね。
さらに、男性においてはBMI25以上でも体脂肪率が25%未満であればよいのかもしれませんね(筋肉付けすぎてBMI25以上になった!といっても少し安心…私も競技をやっているときはそうでした…)

ダイエットでは体重を気にすると思いますがやはり体組成を気にすることも必要です。

脂肪が多く除脂肪(筋肉や骨など)が少ない状態は生活習慣病と関連することが報告されていますから、

やはりダイエットと言っても筋肉の維持は重要です。

脂肪を減らしながら筋肉は残す!筋肉は増やす!
という都合の良い運動はありませんが

根気よく筋トレとバランスの良い食事をすることが大切かなと思いますね…

ご参考いただければ…

では!


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