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26.お金を管理せよ。

お金の教育はどうも日本ではうまくいっていない。
家庭まかせになってしまっているのが実情だ。

だから、大学生で生まれてはじめて一人暮らしをすると、お金が足りなくなったり、お金で苦労や失敗をする人も多い。
かくいう、自分もそうである。

1人暮らしをして、アルバイトをして、仕送りをもらって、でも、いろんなものを買って、遊んで、出ていくお金のほうが大きい。
入ってきた分だけ使うべきなのだが、出ていくお金が想定より大きい。
そして、カードローン。
返済すれば利子も払わなければいけない。
結局、お金がないのに、余分にお金を払わなければいけない。
なんて、仕組みだ!!

入ってくるお金よりも出ていくお金が大きければ、当然赤字である。
そんな単純な計算ができないのだ。

学生というのは、社会経験が少ない。だから、新しい経験をたくさんしたい。しかし、新しい経験にはお金が必要で、思っている以上にお金が出ていってしまうのだ。

高校生のときは、家賃も、食事代などの生活費も、みんな親が出してくれていた。そんな学生が、急に東京に行って、1人で生活して、うまくいくわけがない。もっとお金を稼いだり、使うという勉強・練習をしておかなければ、やらせてみて失敗して学ぶということもよいが、ちょっと酷過ぎるのではないか。

お金は生きていくうえで、必要になってくるものだ。
お金をたくさん持っていれば、それでいいとか、幸せとは限らないが、生きていくうえで必要なものである以上、その使い方を教えないのはおかしな話である。


まず、お金というのは働いた対価としてもらうことができる。お金をかせぐということは、非常に尊いことなのだ。

お金=信頼とよく言われる。
信頼があって、取引は成り立つ。
例えば、1万円札そのもの、つまり、紙自体には、1万円の価値はない。
でも、日本では、福沢諭吉の札は、1万円の価値があると、みんなが思っている。そこで初めて、1万円札に、1万円の価値が生まれるのである。
みんなの信頼がなければ、これは成り立たない。
江戸時代にタイムスリップしたとして、徳川家康に1億円の札束を差し出しても、彼は、1円の価値も感じないであろう。

信頼とはそれだけ大きい。
無一文になっても、信頼があれば、誰かが助けてくれる可能性はある。
お金を稼ぐ以上に、信頼を稼ぐことが重要だ。そうすれば、おのずとお金は入ってくる。お金は結果なのである。


そして、自分が汗水流して稼いだお金であるわけだから、大切に使うべきである。
収入以上の支出はしてはいけない。借金すれば、利子というものを払わなければいけない。
一方で、家や車など大きな買い物をするときには、借金が必要になることもある。貯めてから買うのが理想だが、貯まるまでに時間がかかり、また、長期間使用するものに関しては、役立つこともある。
要は、借金にしても、理解・管理すべきということである。
何にもわかっていないのに、カードローンがあるから、どんどん使えばいいという安易な発想こそがいけないのである。
理解して、自分の責任で、お金は使うべきなのである。

税金はみんなが払うものであるが、だから払うではなく、せっかく自分が稼いだお金だ。どんなふうに使われているのか、どれだけ自分が払っているのか、感心をもつべきである。


万一のための、備えをつくっておくこと、貯めておくことも大事だ。
万一とはどんなときか?
病気になるかもしれない。結婚・育児・老後・・・「かも」を連発しすぎても不安になるだけだが、大きくお金を使うときがある。それに備えていくことも大事である。

また、アメリカでは株などの投資の勉強を学生時代にするが、日本の教育で詳しく投資の勉強がされることはない。
しかし、パチンコ・競馬と違い、株はギャンブルではない。株がなければ、株式会社は存在しない。つまり、会社の発展はない。株を持つということは、会社に貢献するということである。そういった本質を学ぶ必要がある。

そうすれば、経済は発展していくし、もちろん自らに恩恵も返ってくる。何も知らないで、投資をするとそれはギャンブルである。そんなにおいしい話などあるわけがない。お金は働いた対価で得られるものであるわけだから、何もしないでお金を得られることはまずない。もしそうだとするならば、なぜ、お金が生じるのかを理解しておくべきだ。長期的な投資は、お金を寝かせておけば増えていく可能性はある。大事なのは、その仕組みをしっかり理解し、行動することだ。

日本人にはもっとお金の勉強が必要だ。

まとめ
お金を稼ぐ、使う、貯める、増やすための勉強・練習をしよう。
経済の勉強をして、資産運用も始めてみよう。
未成年は親の責任下のもと、やってみよう。

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