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わたしが90年代にはまったUKロック3 - RADIOHEAD -

RADIOHEAD(レディオヘッド)って1992年のメジャーデビューから今まで32年間、メンバーチェンジもなくオリジナルメンバーで活動が続いているそうで。
それはすごいなあ。

彼らを知ったのは、ロッキング・オンのアルバムレビューだったかなあ?
ファーストアルバム『PABLO HONEY』の頃です。

このアルバムはメンバーの中でもあまりよい印象を残していない&世間的な評価もあまり高くないらしい。
なのですが、どの曲もメロディが美しいんですよ!
ギターがジャカジャカ、ドラムがドコドコと演奏が荒削りなところも、初期衝動まっしぐらです。

この時じゃなきゃ出せない勢いや粗さが瑞々しい。
一番多く聴いている作品です。


このアルバムには、RADIOHEADの代表曲『Creep』が収録されています。
『Creep』はシングルとして1992年にイギリスでリリースされました。
歌詞の中に放送禁止用語が入っているため、本国ではほとんど取り上げらなかったそうで。
イスラエルとアメリカでヒットし、逆輸入されるかたちでイギリスでも注目を浴びたというめずらしい経緯があります。

はじめて『Creep』を聞いたとき、あまりにも悲しくて衝撃でした。

好きな子に近づきたいけど、彼女はキラキラした世界に住んでいる。
でも自分はどうしようもなくダメな奴で。
こんな自分が嫌で嫌で、でも、どうにもできなくて、うわーーーー!!!

って感じの内容の曲なのですが、叫ぶような歌声やかきむしるギターにトム・ヨーク青年(ボーカル)の悲壮感が乗り移っていて切実……。

人には言えないけど心の中にくすぶっているどす黒い感情をここまで白日のもとにさらしちゃって、いいの!?と、今でもハラハラします。

「ごきげんだぜ、ウェ〜イ!」っていう陽気なパリピ的作品ももちろん意義深いのですが、絶望に打ちのめされた人の記録こそ、後から同じような経験をする人のよりどころになるんだよなあ。


とはいえまあ、陰と陽のバランスですな!


『クリープ』という商品名の、コーヒーに入れる白い粉末があります。
あちらは『Creap』と表記し、この曲とは違う単語でした。
さすがに、商品名『Creep キモい』はないですよね……。

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