スイッチで広がる「できること」[後編]
前回のnoteの「スイッチで広がる「できること」[前編]」の続きとして、後編はスイッチでゲームやアプリを使いこなすけんたんたんの姿と、お話を伺った際のことを書きたいと思います。
けんたんたんは、iPadやノートパソコンを使って、勉強したり、ゲームで遊んだり、コミュニケーションをとったりします。
iPadで自己紹介!
けんたんたんに初めましてと、ご挨拶すると「指伝話メモリ」というアプリを使って自己紹介をしてくれました!
指伝話メモリとは画面上に並べられたカードを選択すると音声が流れるというものです。漢字や英語の勉強も指伝話メモリでしているそうです。
スイッチでのiPad操作
iPadはどうやって使うかというと、スイッチコントロールという機能の中の「ポイントハイライト」で、画面に自動で表示される縦軸と横軸のラインをスイッチを使って十字形にスキャンを行い、画面上の項目を選択していきます。
※iOSにはアクセシビリティという機能があり、障害のある方に便利な機能が設定できます。
けんたんたんは学校にiPadを持って行き、教科書もiPadの中に入っていて、それで勉強をしているそうです。
勉強以外にも、アニメやYouTubeを観たり、お絵描きや読書アプリを使ったりと活用をしています。(最近お気に入りのアプリは「ベアフット ワールドアトラス」だそうです!)
元々、けんたんたんのお母さんがITに強いそうですが、使いこなせるけんたんたんの順応力も凄いなと思いました!(さすがZ世代!)
ノートパソコンでゲームも!
また、ノートパソコンを使う時はアイトラッカーという器具をつけて視線を感知し、視線入力とスイッチを組み合わせてゲームをしたりするそうです。
ゲームをやっている様子も見せてもらいましたが、視線で進む方向を選んだり、スイッチでゲーム上でジャンプをしたりと、なかなか複雑な動きで臨場感もあり、観てるだけでも面白かったです。
※今後はiPadでも視線入力装置をつけて使用できる見込みだそうです。
視線入力やスイッチに関するサイト
視線入力で遊べるアプリや機器も色々とあるそうです。
既に視線入力が必要な方がご家族にいる場合は、ご存知かもしれませんが、少しご紹介をしたいと思います。
● 国立高専機構熊本高等専門学校 特命客員教授 福島勇さんのYoutubeチャンネル、ブログ
視線入力やスイッチ、便利なアプリや機器類の活用方法を紹介されています。
● テクノツール株式会社
テクノロジーを活用して様々な福祉機器を作られている会社です。
障害を持つ方でもゲームをできるように開発した「フレックス・コントローラー」を販売されています。このコントローラーを使うと、任天堂Switchも操作できます。(TVモードのみ)
まだまだ他にも、素晴らしい活動されている方も沢山いらっしゃると思いますので、Everyday heroでも取材していきたいなと思います。
一緒に楽しむ気持ち
けんたんたんご家族には、おもちゃやスイッチ、ゲームなど沢山見せていただきました。
取材で印象に残ったのは、お父さんが自前の半田ごてでスイッチを作ったり、お母さんがお手製の可愛いクッションを手芸したり、アプリをカスタマイズしたりと、取材を通して見せてくれたものから、けんたんたんへの愛情が、ひしひしと感じられたことでした。
自前の半田ごてを見せてもらった時に「元々、工作が得意だったんですか?」と訊いたところ、
「得意ではなかったんですが、一緒に楽しんだほうが良いなと思っていたら、出来るようになりました。」と仰っていたのが、素敵だなと思いました!
けんたんたんとご両親、取材にご協力いただき有難うございました。
スイッチのことも、これからもっと勉強していきたいと思います!
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