アニメ制作時代の話⑦
おはようございます。
今日も「アニメ制作時代の話」Part⑦をお届けいたします。
演出さんは、私たちをひとしきり怒ったあと、
「今回はこのスケジュールでやるけど、次はないからな」
と言い、再び大きなヘッドホンをつけ作業へ戻っていった。私たちはその背中に再び頭を下げ、その場をあとにした。
「すいませんでした。私の勝手な判断で……」
私は念のため先輩にも謝ったが、先輩は少しため息をついて、もう話すなと言わんばかりに手を振って私の前から去っていった。
私はその後、翌日から始まる打ち合わせの準備を済ませて、家路についた。もう時計の針は１２時を過ぎていた。家に着くと、そのままベッドへ倒れ込んだ。お腹も空いていたが、ごはんを作る気力もなく、そのまま寝ようと思った。スマートフォンで、実家で買っている犬の写真を眺めながら、「岐阜へ帰りたい」とホームシックになりながら、眠りについた。
翌朝、私はいつも通り９：００に出社した。通常は１０：００出勤のため、まだ誰も会社へは来ていない。私は会社の掃除をするため、１時間早く出社していた。もちろん、数日前までは補助くらいしかやることがなかったので、掃除をすることは苦ではなかったが、前日遅くまで仕事をしていたこともあり、この日の掃除は苦痛に感じた。
掃除を終え、昨夜に引き続き打ち合わせの準備をした。今日から怒涛の打ち合わせラッシュである。会社に来て打ち合わせをする人もいれば、遠方のため電話で打ち合わせを済ませるケースもある。
どちらにも対応できるよう、コピーをした絵コンテや資料をホチキス止めをして、不備がないかを最終チェックした。
昨日の怒られたことを引きずらないように、私は顔をピシッと叩いて気合を入れた。
To Be Continued…
日報
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さて、いよいよ６月に入りました。これから色々と忙しくなりますが、しっかりと頑張っていこうと思います！
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