見出し画像

営業時代の話part④

おはようございます!

今日も営業時代の話を書いていきます!!
フィクションを混ぜておりますが、書いていると色々なことを思い出しますね。こうやって振り返るのも大切なことなのかもしれません。

▼第1話はコチラから

それでは本日もよろしくお願いします!

※登場人物、企業、団体は全てフィクションです

●スパルタ

私たちはあいさつを済ませると、藤橋さんに別室へと呼び出された。

「おはよう。今日からよろしくね。えー、二人は営業は未経験だよね?」

「はい」

「そうだよね。なら今日から色々なことを二人に教えていくよ。営業のことだったり、会社のことだったり、あとは業界のこととか。とにかく営業は知識が大事だからね。しっかりとついてきてね」

藤橋さんはそう言うと、私たちにプリントと書籍を配った。

「まず、このプリントは社会人として必要なビジネスマナーが一通り書いてある。例えば名刺交換や電話応対、敬語の使い方や席次とかね。今日、最後にテストをするから今からこれを全部覚えてね」

私はぎょっとして思わず、

「こ、これ全部ですか?」

と質問をした。なぜなら、プリントは両面印刷され5枚はある。

「うん、全部ね。まあテストって言ってもこれを全部聞くわけじゃないけど、そんな難しいことが書いてあるわけじゃないから簡単だよ。それにうちは社員教育を扱う会社だからね。その営業がビジネスマナーを知らなかったら話にならないでしょ。とにかくまずは覚えること。いい?」

「は、はい……」

私は少し焦りながらも、「これは営業として活躍するために必要なことなんだ」と自分に言い聞かせ心を確かにした。

「それとこの本についてなんだけど、今週中に読んできてね。来週の月曜日の定例会議で感想を聞くから。ちなみに、毎週1冊ずつ本を渡すからね。本を読むのも習慣にしよう」

これから毎週1冊課題図書が配られる。そしてそれを会議にて感想を言わなければならない。私と本村さんはそんな話を聞いて絶句していた。

「ちょっと二人とも大丈夫? そんな難しいことじゃないよ。”毎日”じゃなくて”毎週”だからね。土日も使えば余裕だし、発表たってほんの数分だからさ。大変だって思うかもしれないけど、今のうちにこういう知識とか習慣とかをつけておいた方が絶対に後になって助かるから。頑張ろう」

私は少しだけついていけるか不安になったが、藤橋さんの話を聞いてやる気が戻ってきた。確かに知識や習慣は今身に着けた方が良い。これは将来のためだ。そして、何よりこういった努力が評価される会社に来たんだ。だから今はとにかく頑張ろう。そう思い直した。

「よし、なら俺はちょっと仕事があるから席を外すけど、二人はここでそのプリントしっかり覚えておいてね。よろしく」

藤橋さんはそう言うと、部屋を出ていった。私と本村さんは顔を見合わせて少し苦笑いをしたが、その後すぐにプリントに取り掛かった。

To be continued…

▼アニメ制作時代の話はコチラ


色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!