芹沢あさひ　レジエレキ説

今も多くの人々がプレイしているポケットモンスター最新作『ソード・シールド』。発売から一年が経ったが、その人気は衰えることを知らない。それどころかつい先日、有料DLCであるエキスパンションパスによって新マップ「冠の雪原」が追加され、多くのポケモンが新登場・再登場を果たした。
筆者もこちらを購入、プレイしていたのだが……

そこでプレイしている最中にある仮説に行きついてしまった……

【芹沢あさひ　レジエレキ説】

冠の雪原で追加された準伝説ポケモン・レジエレキ。そのステータスの異様さから発売直後より多くの注目を集めている。だがその実このポケモンは実は283プロ所属の人気アイドル、芹沢あさひであると言うことが研究により明らかになったのである。14歳の天真爛漫な彼女がこんな無機質なポケモンなわけないだろ！と今にも石を投げられそうな説だが、これにはしっかりとした裏付けが存在する。このことを根拠を交えて証明していく。

まず、私たち研究者がこの説を提唱するに至ったその発端を見ていただこう。
何も言わずにこの二枚のイラストを見てほしい。

こちらは【283プロのヒナ】芹沢あさひ。読者の方も親の顔よりも見たであろう馴染みのあるカードである。あどけない表情に思わず目が離せなくなってしまう。彼女の元気溌剌で無邪気な性格が前面に押し出された素晴らしいイラストである。

そしてこちらはレジエレキの公式絵。

…………ん？

んんんんん？

なんと、あまりにも酷似しているではないか。両腕を開いたようなポーズ、無邪気に空中に投げ出された両脚。もはやデジャブすら感じてしまう勢いなのである。

筆者がnoteにおいて動画を引用する術を知らないので実際の映像は持ち出せないが、Youtubeなどで調べてもらえばすぐにわかる通り、レジエレキの戦闘中待機モーションはぴょんぴょんと飛び跳ねるもの。芹沢あさひもプロデュース中かなりの回数跳ねる様子は見受けられる。4倍速にするともぐら叩きと見まごうほどの勢いである。

そう、両者は素人目に見ても共通点が多いのである。

……まあ、これはあくまで研究の発端。流石にこんなものを根拠の一つとして数えていたら有識者の「素人質問で恐縮なのですが……」の嵐に沈められてしまうことになる。

ここからはもっと真剣に正確な証拠を論理立てて紹介することで、【芹沢あさひ レジエレキ説】を実証していくことにしよう。

・根拠1 ステータス

レジエレキについて特筆すべきはそのすばやさ 。種族値は驚異の200という数値を叩き出し、他の追随を許さない。無振でも最速ドラパルトを抜いてしまうという恐ろしい性能の持ち主である。最速のポケモンという触れ込みだったらデオキシススピードフォルムの存在価値が死んでしまったのは嘆かわしいが、新しい時代の到来としてこれは認めるべきだろう。
同じく新時代のアイドル、芹沢あさひもまたそのすばしっこさは誰もが知るところである。目を離せば自分の関心の赴くまま行動してしまう。世話焼き気質なプロデューサーや冬優子の目を離れることは容易ではない、これを可能にしているのがすばやさ種族値200なのである。

↑GRADにおいてもバイクを自らの足で追いかけるという試みをしている。これも素早さ種族値200のなせる業だろう。

そして今度は芹沢あさひ本人のステータスに注目してみよう。といっても芹沢あさひはあくまで人間。ここではプロフィールを検証することとする。

「常に面白いことを探し、じっとしていることがない、探求心の強い女の子。興味を持ったら一直線だが、飽きっぽい一面も持つ中学二年生。」

なんとかわいらしいプロフィールかと思わず感嘆してしまうが今回着目すべきはそこではない。芹沢あさひの身長は153cmで体重は47kg……おや？
なんと身長と体重の和がぴったり200になっているではないか！どんな運動をするにあたっても全身の骨格や筋肉が連動して動くのは人間の道理。そしてその運動のいずれも数式で表すことができると聞く。この世のすべては数学でできているのだ。文系なのでよく知らんけど。

以上の点を踏まえると、この数値の一致を偶然の一言ですませるのは流石に無理がある。この「200」という数字はポケモン剣盾に隠されたダヴィンチコードだといえるだろう。

根拠2 キャッチコピー

ストレイライトのキャッチコピーを思い出して欲しい。

「身に纏うは迷光、少女たちは偶像となる」

新時代のサイバーパンクアイドルである彼女たちにはこれ以上なくうってつけのキャッチコピーだろう。

シャニマス界隈読者ならストレイライトのユニット名の由来がウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』であることは既知の事実であると思う。彼女たちのアイドルとしての生きざまなどは小説の内容とも重なる点があり、迷光の名を冠するにふさわしいユニットとなっている。

いやしかし、実にいいキャッチコピーだ……

迷光…………偶像…………

ん？…………偶像…………？

……おや？

ホウエン準伝説であるレジ系は全員が文字通りの偶像ではないか！？

そもそも偶像というのは偶像崇拝という言葉が示すとおり、神仏などを象り、信仰の対象となったもののことを指すのが原義である。

それぞれが固有の遺跡を持ち、その中で鎮座しているレジ系以上に偶像の名にふさわしいポケモンはいないだろう。
しかもレジエレキは全身が発光しているポケモン。その身に迷光を纏っているということもできるだろう。
まさにレジエレキはストレイライトの名を体現する存在なのである。

根拠３　出現条件

レジ系のポケモンに共通する要素として、そのポケモンの出現する遺跡に入るためにはとある条件を満たす必要がある。レジ系が初登場したルビーサファイアでは点字を解読する必要があり、子供たちにはかなり難解な要素であったが（遺跡の中でしばらく放置、手持ちに特定のポケモンを入れるなど）、今の時代は令和。回りくどい文章は撤廃され、お子様でもお求めやすい程度の謎解きに収まっている。

そんなレジエレキを入手するための条件は、「レジロック・レジアイス・レジスチルの三体を手持ちに入れること」である。三体が揃うことによってはじめて封印が解かれ、やっと対面することができる。そう言い換えるならば、レジ系三体が集まることにより、レジエレキは初めて外の世界と出会うのである。

芹沢あさひもまた、ある3人との出会いがきっかけでアイドルの世界という新しい世界との出会いを果たすこととなる。そう、言うまでもなくプロデューサーとストレイライトの二人である。芹沢あさひにとって、この世界との出会いは奇跡であり必然、あさひはそのまばゆい世界でキラキラを追い求めていくことになる。

だがレジ系三体とこの3人、どこが共通しているのか？ただたまたま3という数字が一致しただけではないのか？そうおっしゃる方々もいるだろう。
だが、これを見て欲しい。

こうしてみると一目瞭然。（画質が荒いのは許してほしい）
和泉愛依の小麦色の肌はレジロックと完全一致。
プロデューサーのネクタイの色はレジアイスと完全一致。
黛冬優子の黒髪はレジスチルと完全一致。

間違いない、このレジ系三体はこの3人の偶像なのである。偶像がテーマになるストレイライトでこの一致を見過ごすわけにはいくまい。
間違いない、レジエレキ復活の条件は芹沢あさひがアイドルの世界へと一歩踏み出したストレイライト神話を再現するためのものだったのである。

（現状レジスチルは園田智代子説が有力なのはもちろん承知の上である。だが、ポケモンというゲームは同種のポケモンが複数存在していてもおかしくはないゲーム。今回のレジスチルはたまたま黛冬優子の偶像個体であった、ということなのである）

根拠４ 封印

レジエレキは遥か昔古代の時代に能力を制限するための枷を付けられてしまったと言われるポケモンである。特性のトランジスタと相まってかなりの大暴れをしたのだろう。現対戦環境においてもレジエレキの対策は必須級。枷がない時代、古代人はどうやってこのポケモンを止めていたのだろうか。

そして芹沢あさひもまた、ちょくちょくユニットメンバーの黛冬優子に可愛い服を当てがわれ、自由を封じられてしまうことがある。これでは虫取りにも泥んこ遊びにも行くことはできない。芹沢あさひは決して悪い子ではないので、冬優子にダメと言われたことはしっかり守る。かわいい服を台無しにするようなことは決してやらないのである。

そう、黛冬優子は古代人と同じく強力な力は封印するという結論に至ったのである。

（不機嫌なテーマパークでがっつり私服化してるの最&高だった）

根拠５　天才肌

ストレイライトは感謝祭コミュで明確にあさひだけが突出して売れているという設定付をされている。それがストレイライト感謝祭におけるメインテーマであり課題であった。無論その後の展開でそれぞれがそれぞれの活躍を展開し、その差は埋まってきたものと思われるが、あさひがユニット内でも異色の天才肌であるということは現状でも通じるところである。事実冬優子と愛依がマスターするのに苦労したステップを見様見真似ですぐにコピーしてしまうコミュが存在する。

一方レジエレキはどうだろうか。

こちらは11/22現在のランクマッチ・シングルでの使用率である。現環境ではこれまでに登場した準伝説ポケモン・厨ポケモンが軒並み復活したにもかかわらず、レジエレキは17位とかなり高い順位に食い込んでいる。

他のレジ系の活躍はどうなのかというと…………次に出てくるのは107位のレジドラゴである。なんとその差は90。同期しかも同じ遺跡出身にもかかわらずこの差はあまりにもデカすぎる。というか先輩レジたちが不甲斐なさすぎる。

ランクマッチ・ダブルに至ってはレジエレキは2位の座についている。エレキネットで全体攻撃をしたり、素早さ種族値200を活かして上から光の壁やリフレクターを展開して味方をサポートするなど、技範囲以上に器用な立ち回りが可能なのだ。

ダブルではまだ差は小さい、がそれでも40以上の差がある。レジギガスもマタドガスという強力なパートナーを見つけたが、それでもトップメタには至らない。レジエレキとそのほかレジ系とでは明確に才能の壁が存在するのだ。

アイドル界の天才、芹沢あさひはポケモンバトルの世界でもずば抜けて天才なのである。

根拠６　レジドラゴ

ここまで言及してこなかったが、実はレジエレキは対となるポケモン、レジドラゴといずれかを選択して入手するポケモンである。ソフトごとに一体しか選べないのでいつものお馴染みの「お友達と協力して図鑑を埋めてね」案件となっている（全国の大きなお友達殺し）。

そしてこのレジドラゴというポケモン……おや……？
このシルエット、どこかで見たような……

んん……？

んん…………？

んんんん……………？

!?!?!??!?!?!???!??!

また一つ真理の扉を開けてしまった…………

そう、このシルエットは言うまでもなくユニットメンバーの黛冬優子の姫カットそのものなのである。龍がかみついているように見えるとかほざいてる連中もいるらしいが、もうこの画像を見たからにはそんな解釈はできまい。

思えば専用技のドラゴンエナジーも体力が減っただけで威力が下がる点は、wingシナリオの最初は順調にやってた割に、カメラマンに小言を言われたぐらいで割とすぐその勢いを失ってしまう冬優子と重なる点がある。

間違いない、創造主レジギガスは黛冬優子を模してレジドラゴを。芹沢あさひを模してレジエレキを作ったのである。

そう、レジギガスは潜在的あさふゆ論者だったのである。

さて、最後はアナグラムで〆ることとしよう。

本説の主人公である芹沢あさひをそのままローマ字で書き起こすと「SERIZAWA ASAHI」となる。

SERIZAWA ASAHI

芹沢あさひは間違ってもADHDではないので「A」「D」「H」の3種が取り除かれる。

SERIZW SI

あさひをプロデュースするシャニPは分身ができるのでEとRが分身する。

SEEERRIZW SI

おっと、そば屋の大将が出前に「SWS」をもっていってしまった。これではアナグラムに使うことができない。こればっかしは仕方ないので諦めるとしよう。

EEERRIZI

代わりに窓の外にあった謎の物体を使うことにしよう。…………ん？これは「K」じゃないか！ははっ！あさひ、これもアナグラムに使えるんじゃないか？

EEERRIZIK

E RE RE ZI KI

REZI EREKI

なんということだろう、ローマ字表記のレジエレキが現れてしまったではないか、たまげたなぁ。

よって芹沢あさひはレジエレキでありポケモン剣盾のトップメタである。

（Q.E.D.  証明終了）