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「個のやる気」を大切に。成長の可能性を信じ、支援ができる組織へー自社研修をEVeMのプログラムに肉付けし、カルチャーとスキルの同時習得を可能に

インターネット広告代理店・サイバーエージェントのグループ会社である、株式会社サイバーエース。グループが持つ多様な広告サービス、ツールなどを提供し、場所を問わずさまざまな企業にマーケティング支援を行っています。

これまで社内からマネージャーを登用していたものの、事業の成長とともに社員が増え、マネージャー育成が追いつかない状態に。自社カルチャーをしっかり理解してもらった上で、マネジメントスキルを効率よく習得するべくEVeMのプログラムを導入することにしました。

自社のオリジナルの研修と組み合わせながら利用しているという同社ですが、プログラム導入後にどのような変化が起こったのか。代表取締役社長の西島大さんにお話を伺いました———。

※記事内の数字に関しては(2024年5月時点)のものです

事業拡大で既存の体制が限界。組織変革のタイミングで、マネジメントの骨格づくりが急務に

ーーーまずは貴社の事業内容と、EVeMの導入前に抱えていた悩みや課題感を教えてください。

サイバーエースは、国内トップシェアを誇るインターネット広告代理店「サイバーエージェント」の戦略グループ会社です。サイバーエージェントグループが有するさまざまなノウハウを活用し、成長性のある企業やスタートアップ企業に向けてWebマーケティング支援を行っています。

組織全体の課題は、事業成長に対する組織の成長が追いついていないことでした。役員でマネジメントをするピラミッド構造のようになっていたのですが、組織が大きくなるにつれて各ストラクチャーの拡大に限界が生じてしまうことを危惧していました。そこで2023年10月から「本部制度」というものを設けました。これによって、ボードメンバーからカンパニー長を立て、その下にリーダー層が就くマネジメント構造に変わりました。

組織拡大を見据えた制度変更に伴い、初期の段階でマネジメントの骨格づくり、共通言語づくりをしっかりやっておくべきだということが明確になったのです。横串を通しておけば、マネージャーの数が増えても、組織としての一体感を保てるだろうと。

これまでも実力とポテンシャルがあれば、未経験の若手をマネージャーに抜擢することが多かったため、「マネジメントってどうすればいいんだ」と悩んでいる社員も少なくなかった。マネジメントの解像度を上げ、組織としての共通言語を持つことが早急の課題だったのです。

「個のやる気」を大切にするカルチャーを重視し社内育成を選択。社長自らがプログラム体験した上で導入を決定!

ーーーマネジメントスキルを持つ人材を中途で採用するという選択肢はありましたか?

弊社は“人財”という無形資産に競争力があるので、カルチャーを大事にしています。中途でポジションを持っている人材の場合、カルチャーよりもスキルが際立って文化が崩れてしまう、あるいは前職の経験を引きずって僕らがやりたい価値観やサービスを理解されないといったリスクがあると考えているため、ポストの採用はあえてしていません。

何より、経験者を中途採用してしまうと、「スキルを上げて、いつかマネジメントに挑戦したい」という現メンバーのやる気を損なってしまいかねない。誰にでもチャンスがある、挑戦を支援するフラットなカルチャーを目指したいと考えています。そのため「個のやる気」をとても重視しています。

僕自身、入社後は成績が最下位だったり、常務によく怒られたりと不甲斐なく感じていた時期もありました。しかし、多くのインプットができたり、上司に恵まれたりと、サイバーエージェントグループのカルチャーのおかげで、すごく変わることができた。また、福岡支社時代に初めて採用した新人が、自分の想像を超えて覚醒していく様子を目の当たりにした経験もあります。人の成長を諦めず、向き合うことの大切さを知りました。

組織に所属する人の性質を表す「262の法則」に例えれば、コミットメントの高い上位の2割に労力を割く方が合理的ですが、僕はその逆も大事。下位2割にとことん向き合い覚醒をした時に、組織が活性化して組織効力感が増幅すると思っています。

ーーー独自のカルチャーを重んじる風土でありながら、外部プログラムであるEVeMを取り入れていただきました。なぜ、EVeMを利用しようと思ったのでしょうか?

すでにノウハウを持っているマネジメントのプロと提携した方が、効率よく短期的に組織が成長できると考えたからです。マネジメントは「経験半分、論理半分」だと思っているのですが、経験は後天的に積めばいいので、論理を早めにインプットしてもらいたいなと。僕が紆余曲折しながら10年かかったことを、みんなには5年、あるいは3年で習得してもらえたら、サイバーエースはもっと強く早くアップデートできるはずです。

EVeMさんを最初に知ったのは、代表の長村(禎庸)さんの書籍でした。内容に感銘を受けてマネージャーに配ろうと思っていたら、タイミング良くEVeMさんから声をかけてもらったのです。長村さんと直接お会いする機会をいただいた上で、まずは僕と役員が CXOマネージャートレーニングのプログラムを実際に体験し、ファクトベースで導入検討することにしました。

結果、マネジメントの型の考え方にすごく腹落ちしましたし、言語化もされていて明日からすぐ使えそうだと判断し導入を決めました。

共通言語が生まれ、解像度が上昇。マネジメントに積極的なメンバーが増える思わぬ効果も

ーーー受講してどんな変化がありましたか?

マネジメント層の共通言語ができたことと、マネジメントそのものに対して解像度が上がったことが、何よりの成果でした。さらに「もっと勉強したい」「極めていきたい」というメンバーが増えるなど、組織全体でマネジメントへの興味関心が高まり、積極的な自学自習が見られるようになりました。EVeMを受講したことで、自分のやるべきことがクリアになったという声も多く聞きます。

僕自身は、今回の組織作りをきっかけに、サイバーエージェントの藤田(晋)社長の組織作りの考え方を直接聞けたことが大きかったです。25年間の経営ノウハウを言語化して話してくれたのですが、すごくわかりやすくて。言語化して伝承することの大事さをつくづく感じました。

自社研修とEVeMのプログラムを組み合わせて、カルチャーとスキルの両方をカバー

ーーーEVeMと自社研修をうまく融合させているとと伺いました。

今はマネージャーに昇格したら、EVeMさんのプログラムと「マネブル」という自社オリジナルの初期研修パッケージを受けてもらうようにしています。

プログラムの完成度が高いので、マネジメントの型などスキル面は EVeMさんにお任せして、「マネブル」ではカルチャー部分の肉付けをするイメージです。カルチャードリブンの社風なので、バリューやビジョンといった心理面での理解浸透を手厚くするために、組織の考え方を僕から話して、会社の人格をインストールしてもらった上で、EVeMさんの実務スキル習得へと移っていきます。

ーーーEVeMプログラム中、「心得」の項目では講師として研修の場に立ったそうですね。

僕はもともとマネジメントや言語化に時間を使っています。。というは30歳のとき、自分は「組織」と「マネジメント」の領域で尖ろうと決めたんです。サイバーエージェントに必要なパーツ、自分の強み、今の事業を前提に、AIが進んだ未来ではリーダーシップマネジメントがより求められるはずだと確信しています。

再現性あるマネジメントの仕組みは、まず言語化から。時間を作っては抽象度の高い事象に対して自分で言語化できるよう訓練してきました。だからEVeMさんの言葉を僕なりの言葉で訳していくので、参加させてくださいとお願いしたのです。心得の捉え方ひとつ取っても一人ひとり解釈が違っていたり、悩みの共通ポイントが浮かび上がってきたりと、新たな発見がありましたね。

組織拡大を視野に入れるなら、マネジメント育成に手が回らなくなる前に受けるべき

ーーー EVeMのプログラムをどんな人におすすめしたいですか?

経営者による一次マネジメントが難しくなる、100人の壁を越えたタイミングですね。ラインマネジメントが強固でないと組織は大きくなりませんが、自分たちでの育成は時間と労力ばかりかかって、結局中途半端になります。

それなら完成度の高いEVeMに肉付けした方がいい。マネジメント育成と組織拡大したい経営者に出会ったら、僕が勝手にお勧めしています(笑)。

メンバー自身も組織も顧客も、社会全体が「今がベストだ」と思える世界に

ーーー今後どのような組織づくりを目指していきたいですか?

弊社が掲げているビジョン「Can be Ace!」が意味する、誰もが最高を目指す時代を作ることです。

今が一番自信がある、ベストだ、楽しいと思える状態なら、他人に対してもサポートや手助けなど貢献ができるし、お客さまにも良いマーケティングを提供できると思うんですよ。結果、お客さまが成長し最高業績を出し続けられたらベストが継続しますよね。そうやってステークホルダー全員が「Can be Ace!」、今が一番だという状態を作りたいです。

自分が満たされないと他人に優しくなれないと思っているので、特に若い社員には「焦る必要はない、自分のことだけ考えなさい」と話しているんです。自然と誰かに恩返しをしたいな、と思えたら成長している証拠。恩返しの対象が、チームコミュニティや組織全体、あるいは社会へと広がっていけば、出力されるパワーも出せる成果も格段に上がりますから。

そのために僕らは、人材育成を頑張るんです。人の成長を諦めず可能性に賭けて、自己ベストを常に出してもらえるよう、これからもメンバーのことを信じて支援していこうと思います。

西島様ありがとうございました!



EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール
株式会社CyberACE

西島 大様
代表取締役社長

2009年、新卒でサイバーエージェントに入社。インターネット広告事業部に配属される。大阪支社にて、メーカー・教育・人材・通販クライアントなど幅広い業種に対する営業を経験し、福岡支社へ異動。2013年には、営業マネージャーとして福岡支社の売上を2倍へ躍進させる。2014年に福岡支社営業局長へ就任。2017年「サイバーエージェント全社総会」にてベストマネージャー賞を受賞したのち、2018年5月に株式会社CyberACEの代表取締役に就任し、現在に至る。2022年にはサイバーエージェント全社総会で社長賞受賞。

※上記の部署名、役職はインタビュー当時(2024年5月時点)のものです

▼株式会社CyberACE 様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。
https://cyberace.co.jp/

▼EVeMの法人向けプログラム(マネ型)についてのご相談・お問い合わせは、下記からお気軽にご連絡ください。
https://manekata.com/contact


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