
新型ヒゲキャッチ職人の朝は特に早くない
どうもこんにちは。最近はコロナウイルスのせいですっかり運動不足になったヨーロピアンです。
皆さんは仮想通貨楽しんでますか?「つまんなくなったなー」って感想の人もそれなりにいるんじゃないでしょうか。はい、とてもよく分かります。僕が思うにですね、最近は"ワクワク"が圧倒的に足りない。
人間を動かすにはワクワクさせる何かが必要です。その上でこのワクワクはトレードで儲かったとか儲かってないとかそういう話とはまた別なわけですね。
一例ですが、かつて"魔界"と呼ばれる「やべー取引所」が生息していました。といっても単にコンプライアンスが壊れた魑魅魍魎の草取引所にいつの間にか大層な呼び名がついただけなんですが、名は体を表すとはよく言ったものでその無法地帯っぷりはそれなりにエキサイティングだったわけです。
魔界では聞いたこともないようなゴミトークンをこれまた開発者とは関係ない第三者が上場手数料を払って上場して適当に風説を流布して売り抜けたり、うっかり残高ボタンの横にある「Trash」ボタンを押すとノータイムで残高がゼロになったり(運営は不要な草コインを捨てるためと言ってたが何故かBTCも捨てられる)、聞くだけで思わず笑ってしまうような地雷原でした。そんな地雷原に喜んで突撃しては爆死する人も後を絶たず。
大体の魔界は時代の流れと共に潰れたりしましたが、魔界は終わり方も過半数がexit scamだったりするのでその姿勢を最後まで貫いていると言えます。有終の美……有終の美か?
こんな伝説も大体はサイトごと吹っ飛んでるので語り継ぐことくらいしかできないのですが、現代に生ける魔界ことYoBitは自ら時限式pumpを公言してる姿が残されていました。ランダムなコインを1-2分ごとに1BTCずつ買うのを10回やるから名付けてYoBit Pump!だそうです。
馬鹿なんじゃないかと思いますが何が何でも顧客にエキサイティングを提供しようという姿勢そのものには敬意を払うべきでしょう。
YoBit Pump in 22 hrs: https://t.co/RIbW7OhKzM
— Yobit.Net (@YobitExchange) October 10, 2018
We will buy one random coin for 1 btc every 1-2 mins 10 times (total buy amount - 10 btc).
いや、やっぱり敬意は払わなくていいかな…。
とにかく、清濁併せのむ仮想通貨界隈は人々を惹きつけました。冷静に考えると「お金で遊ぶな」の一言で片付くんですが。しかもこんだけ書いといてなんですが僕自身は魔界にお金を入れること自体はほとんどしてなくて、主に話聞いて笑ってただけでしたが。
何が言いたかったというとですね、冒頭にも書いたんですがやっぱ個人投資家は常に興味持って取り組める何かがないといけません。同じことばっかりやってたら飽きるじゃないですか。
僕自身が最近DeFiにハマってるのもそんな理由です。トレード的な旨味は数式弾いてまあ行けるな的な判断になるか裁定の種見つけるかでしかなく、第六感的に「あ、これいけるわ」でゴチャっとBTCを突っ込むようなものではないわけですが、それはそれ。知的好奇心が刺激されるのは大事ですね。
まあこの辺の話はまた今度するとして……
例によって前置きが長すぎた。こっから本題です。
Quant Zoneが面白そう
最近僕の遊び場となっているFTXがまた新しい試みをブチ上げてきて、久しぶりに「オッ!」となったのでツラツラ感想を書いてみます。
https://t.co/5sYkjoMMv3 pic.twitter.com/5UeaCLBJtV
— FTX - Built By Traders, For Traders (@FTX_Official) April 9, 2020
(謎センスの演出動画)
どうやら誰でも自分で自動売買ロジックが組めるらしいんですよ。いやー、いいですね!
最近は新興の海外取引所といっても大抵BinanceかMEXをパクって手数料を下げる代わりにインフラをしょっぱくしただけの謎の先物商品を出すだけの二流取引所ばかりだったわけですが、FTXは基本的なとこは相当お行儀よくしてる割に、レバレッジトークンやMOVEコントラクトなど精力的な試みが多く見られて好感が持てます。
もちろん面白かったからってそれが流行るかは全く別なんだけどね。滑ってるのもそこそこあると思います。米大統領選ブックメーカートークンは天才だけど狂ってると思いました。
話をQuant Zoneに戻しますが……こいつは要するに「自分の好きなルールで自動売買してくれる機能」です。
俗にbotterと言われる自動売買プログラムを書いてる人たち(僕もこれに該当します)のようにプログラミングの技術はないけど、寝てる間もこんな風にトレードしてくれたらいいのに……人は結構いると思うんですよ。
そこに見事に刺さるプロダクトを世に出してきたなと。アフロことFTXのCEOはMEXのリーダーボードに一生居座る天才トレーダーなんですが、自身がトレーダーだけあって流石に顧客の求めるものを分かってる感がある。
例えば誰もが夢見る(?)ヒゲキャッチ。価格が大きく動いたときにロスカットが連鎖してミスプライスが出たところにすかさずオーダーを出して受け止めるド短期売買の職人芸です。大抵の場合は急反発する(だからヒゲになる)ため、一瞬で値幅が取れることが魅力だったりしますが、通常は張り付いているトレーダーでなければこれはできないわけです。
きたコレ❤️ヒゲキャッチ pic.twitter.com/bbrE38GIe3
— inagoflyer (@inagoflyer) January 9, 2019
今日も元気にヒゲキャッチ職人 pic.twitter.com/UxWuZt9Put
— くりぱか (@Creeperker) March 13, 2020
題材として適切なのかどうかはさておき、じゃあこれを自動化したらどうなるの、ということで。
Trigger(トリガー)のところに
price("BTC-PERP", 5) - price("BTC-PERP") > 300
と入力。これはBTC無期限先物の価格が5分前の価格から300ドル以上下落していたら発動するトリガーという意味です。想定としては5分で300ドル下がるときってのは流石にミスプライスだろうと。まあこの辺の数値は適当なんでIV・HV見ながら適宜調整してもらうか、肌感でエイヤってやってしまえば良さそう。
んでActions(トリガーに引っかかった時のアクション)は上記画像の通りに設定します。今回の例ではレバ5倍でロングにしておいた。これでトリガーに引っかかったらBTC-PERP(無期限先物)でロングポジションが自動で建ちます。
せっかくなのでTake Profit(利食い注文)も同時に入れときます。ポジション建てた価格から150ドル、つまり半値戻ししたら利食い。
ここまで入力したら「SAVE AND RUN」を押すと有効になります。
この画面に戻るんでEnabledになってることを確認すればOK。自分で無効にするまでは15秒ごとにヒゲキャッチ判定してくれます。
これで俺のヒゲキャッチは全自動だぜ!ガハハ!ということで枕を高くして寝ててもOK……かどうかは相場と設定次第なんで分からないけど、とりあえず画面に張り付く必要はなくなりましたね。テクノロジーの力でオールドタイプのヒゲキャッチ職人たちを失業させましょう。(※貫通に注意)
このQuant Zone、流石にオラクル面で制約はあるものの標準機能の範囲でかなり色んなことができるっぽく、公式のサンプルにはアービトラージ、自動レバレッジ制御、TWAP(多分使い方次第で積立投資にできる)が記載されてます。自分もまだ色々試行錯誤中なんだけど、無限に使い道ありそうな感じ。
最後に、こないだFTXにDMして色々ゴネてたら二転三転あってちょっとだけ条件いい紹介リンクもらえたので置いておきます。やはりゴネたもん勝ちですね。
取引手数料5%オフ + 30ドル分の手数料クーポンがもらえます。win!
では、僕はあつ森でカブ取引する生活に戻ります。皆さんさようなら。
あつ森でも億り人を目指します #どうぶつの森 #AnimalCrossing #ACNH #NintendoSwitch pic.twitter.com/95nrGj8RWp
— ヨーロピアン (@sen_axis) March 29, 2020
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