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お母さんからパパへ

3年前の今日から始まった
母から父への手紙。

元々足が不自由で
車椅子で生活していた母は
後々レビー小体型認知症だと診断される父に
発症したうつ症状を共に悩み
2017年12月12日の私の誕生日に
大動脈解離で脳梗塞を起こし
首から上と右手以外 動かなくなった。

その日から私は、21年間続けていた
パンの製造を放り出して
鎌倉の実家で 父と生活することになる。
京都の山奥で
一緒にパン屋を手伝ってくれていた主人も
ひとまず山の家を片付けて
鎌倉に来てくれた。

私は山奥の村の住人達が大好きだった。
おじいちゃんおばあちゃんばかりだし
離れるのは本当に悲しかった。
でももう帰れなくなった。
うつで苦しむ父と
入院する母を看る生活が
突然に、強制的に始まった。

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「パパ 大丈夫
今だけのことよ
早く元気な顔見たい
さみしくなる」


からだが動かなくなって入院中の母が
ミミズが這いつくばったような字で
こころの病気で外出できない父へ
元旦から始まった手紙。

早くふたりを
会わせてあげたい。

でも
ふたりとも 離れていても
不思議と繋がっていて。

冗談言ったり 笑える日も増えてきた。


ケンチャンと私も元気です。
みなさんもお元気ですか。

2018年も
みなさんにとって
一番良いようになりますように。

新しい年の始まり
今年もよろしくお願いいたします。

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