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新たな推しの登場

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』を2021年師走に観た。©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111
数ある北斗の拳の写真から上記写真を選んだのは、端っこに一色洋平さんが写っているからです。大貫さんが真ん中に配置されていないのはそれが理由です。兄弟の誓いの写真があればいいのに。なんて書いたけど、もっといい写真があった。加藤和樹さんのトキの背後にはっきり顔もわかるレベルで写ってた!!最高〜!ありがとう。
観るきっかけについて話そうか。(そこまでの経過は少し長い)

この私の文章を読んでくれている人ならご存じと思うが、私は波岡一喜さんが好きだ。波岡一喜さんの親しい俳優で井澤勇貴さんという方がいる。その方が、『憂国のモリアーティ』という2.5次元に出ていたのは皆さんご存じだろうか。
舞台を見る前にアニメを見てみようじゃないかと、TVでやっていたのを見始めたら、とても面白かったわけです。ご存じの方もいるであろうが、モリアーティ教授というのは、シャーロックホームズの宿敵なわけですね。ある意味唯一の理解者とも言える。
イギリスで当時、現実に切り裂きジャックによっての連続殺人事件があったのは有名だろうが、ジャックザリッパーという殺人鬼を作り上げることによって人々は得たいの知れない何かを特定の人物とすることである意味安心していたのかも、とも思う。ジャックというのはイギリスにおいて、日本の太郎とか花子とかいうネーミングに値するものらしい。

『憂国のモリアーティ』でもジャックザリッパーというのは重要なポイントになったわけで、ホリプロ主催で、ミュージカル『ジャックザリッパー(通称 JtR)』が日本で上演されるという話を聞いて、わくわくしたのだ。(結局『憂国のモリアーティ』通称モリミュは観ていない)
結論だけいうと、同じジャックザリッパーの存在はあれど、全く別の話で、今回のミュージカルには欠片もシャーロックやモリアーティは登場しない。

そして、JtRの出演者の中に加藤和樹という俳優さんがいた。名前を昔から存じている方で、容姿も(昔から)比較的好みで、2役やるらしい。
他にもたくさん観るものがあったから、JtRのことは観ないようにしていた。何となくハマる可能性に気付いていたんだろう。最終的に、やっぱり気になって、ジャックの役が非常に似合いそうだが、ジャックの日は行ける日がないから、とりあえず、もう片方のアンダーソンの日に行ってみようか…こんなきっかけでJtRを観に行くことになった。
予習ゼロなので、加藤和樹さんが2役する以外は何も知らない。
冒頭の音楽、次から次へ人が殺されていく、女の悲鳴、犯人はジャック!?からの、大雨の中アンダーソンが我を忘れて帰ってきて早々にコカインを吸う。わずかな痙攣と白目、あぁ中毒なんだとすぐにわかる。そこからの喫煙までの一連の流れと、あえて作った報告書を燃やしてしまう…
語りからの歌は凄かった。一瞬でアンダーソンの世界へ引き込まれた。
主人公はたぶんこの人じゃないけれども、私にとってはアンダーソンことが主人公だったし、アンダーソンの物語だと思った。この最初の場面だけで十分だった。アンダーソンの魅力に取りつかれ、加藤和樹という役者の振れ幅の広さと歌のうまさ、声や表情の使い分けに感動した。
舞台で推しCPというものができたのは初めてかもしれないが、アンダーソンとポリーが幸せになる未来をみたいと思ってしまった。別に推してないけど、そういう感じだった。結局東京公演は1度しか行けず、アンダーソンをもう1度観たいし、やっぱりジャックをやっている加藤和樹さんも観てみたいということで、大阪公演で別のキャストをもう1日とった。そして、アンダーソンももう一度観るために大千穐楽も押さえた。行って正解だった。
もう一人のアンダーソン、松下優也さんのアンダーソンもなかなか魅力的だった。でも和樹アンダーソンに軍配を上げた。ジャックもよかったけど、アンダーソンだった。加藤和樹という役者をもっと知りたい。彼の他のミュージカルの作品を観てみたい。当然そうなった。

次回作はミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。もともと北斗の拳がミュージカルになるという話を聞いて、気になってたところに、加藤和樹がトキという話で、最高の役だな、となった。
そういうわけで、2021年の師走は歌舞伎も大事だけど北斗の拳に全力を尽くそうと決めたのだった。北斗の拳のミュージカルに好きな役者、最高じゃないわけがない。(ホリプロの有料会員にもなったのに、先行抽選の申し込み方をよくわかってなかったので、高額な年会費払ったのに最初の抽選先行は1日しかチケットをとれなかった。いつもは入念に調べるのに今回は失敗)

観ることにしたから原作初めて読んだので、キャラとかそこら辺は全部を完璧に認識してるわけではないけど、自分の中で好きなキャラは色々あった。とりあえず、全員かっこいい。みんなそれぞれの信念があるし。特に好きなのはやっぱりトキなんだけど、シュウとかサウザーも大好きだし、レイとシンも最高…そして成長したバット…(今回は関係ないけど)

以下、ミュージカル フィストオブノーススター~北斗の拳~の感想と盛大なネタバレです。

早々に原作を読んだ。購入して3日足らずで全部読んだ。泣いた。歌唱発表を聴いた。聴きながら原作を読みながら号泣した。
これは、観に行かなくてはならないやつだし、どれだけの感動作になるんだろうと、北斗の拳をただの筋肉と闘いのお話だなんて最初に思っていたのは誰なんだと言いたいくらい大好きな作品になった。観る前から。
そして、あのmy初日ですよ。小野田トキ、福井ラオウ、伊礼レオ、上原ジュウザ、植原シン、玲奈リンまぁ…すっごい感動したし最高だった。観ることを選んで正解だった。(ユリアはMay’nちゃんだった)
そして、加藤和樹トキのときにはどれだけ感動するんだろうかと、思わずにはいられなかった。

最初のスクリーンにプロジェクションマッピングで銀河?宇宙が描かれるのもいいし、そこから浮かび上がる北斗神拳の伝承者たち。じわりながら美しい声とともに現れるリュウケン。最高じゃないか。
きっと私はこの伝承者たちが誰なのかが後々気になるのではないかと推察。間違ってはなかった笑
登場する3兄弟(ジャギは出てこないけど、まぁそれは想定内。だってミスミですら名前出てるんだよ)あそこの出と歌と動きの組み合わせ、かっこよかったよねぇ。トキのあの静が好きなのよ。

トキユリアケンシロウが彷徨って人々と踊る場面は美しかった。
それまでの人々の動きが音楽によって変化していく。激しい苦しみや辛さからの哀しみへの変化(語彙不足)、人が人であるために悶えている。
「ここはどう頑張ってもあと2人」「…早く閉めろよ!!!!」
皆が生きていきたいのがその言葉だけでも必死なことが伝わってきて今でも泣ける。
シェルターの扉を閉めるトキは弟と愛する人を守るために頑張った。まるで満員電車のドアを閉める駅員のようで、心から応援した…(違)
出てきたケンシロウにかける「やぁ」の声と決意の歌…たまらなかった。
小野田さんトキのほうが儚い感じがあって、そういう意味では原作よりかなと思ったけど、和樹さんトキは、絶対に自分の信念を貫いて生きるっていう生への執着というか、信念というか愛というか、そういうものがとても強く感じて、そういう意味で和樹さんトキがよかった。
どっちも甲乙つけがたい感じ。

ケンシロウ…大貫さん、歌唱発表とFNSの時と比べて格段に歌がよくなってた。やっぱり演技しながらの歌が最高だった。
唄ってるときだけみてたときとか、格好だけして歌ってるときは、なんだかこのケンシロウあんまり強く見えないけど大丈夫なんだろうかって思ってたの、ごめんなさいだった。大変よかった。
あのアクションやアクロバットを怪我一つせずに毎日こなしたことに本当に拍手をあげたい。めっちゃ拍手した。あの隆々とした筋肉が日々育っているのもみていた。本当にケンシロウらしくて、最高のキャスティングだった。

あとはバット…いやほんとにバットだったし、腕の使い方と声が凄くよかった。全部バットだった。繰り返し観れば観るほどバットで、成長したバットも蒼くんで観たいと思ったよ。
マミヤはユリアと1人2役のWキャストにはならんのだなって、最初の発表のときに思った。まぁ大変だもんな。でも原作では凄く似てる設定だから、一人2役でやるのじゃないかと最初は思ってたけど、違ったよね。今のキャストで正解だと思うけど、そういうパターンも観てみたかった。

そして、シン…想定以上に植原さんシンがかっこよすぎて、始まるまでごめんね、植原さんと上田さんのパネルの容姿があまりにも原作のシンとかけ離れていて結構がっかりしてたから、舞台始まって、全然いいじゃん!!!ってなったの。(パネルのカツラどうみても変だった)
植原さんのシンは、原作から飛び出してきたかのようなシンの動きで、何一つ不満がなかった。上田さんは歌もうまいし、踊りもうまいんだけど、人間味があって(?)ね。わかる人には伝わると思う…しらんけど。
私の趣味だが、植原卓也さんは一生その髪型とその服装をして生きてほしい。まじで似合っていると思う。王子すぎる。

ラオウ…福井さん…さすがレミゼでジャンバルジャンをした男…私はごめんなさい、直近のレミゼが初めてだけど吉原光夫さんしか観てないんで、他は佐藤さんって方がいたくらいしか認識がなかったんだけど、まぁさすがの存在感と声量だった。納得すぎる配役だった。まじカッコイイラオウ…殴られてみたい(違)し忠誠を誓ってみたい()
ラオウにはラオウの貫く正しい生き方があるのよ。
宮尾さんは、バレエの世界からやってきた男だと人から聞いた。変な話だが、脇もきれいに処理してあって、もじゃもじゃ()してる福井さんの漢しか感じないラオウとは違って愛が隠しきれていない感じが漂っていた。
トキとの別れのところも、結局抱きしめてんじゃんって思ったし、ユリアを突く前も抱きしめたいの必至で我慢してるんじゃんって思って、かわいすぎか()ってなりました。
いやー、キャストが違うと本当に面白い。

そして、リンちゃん…
『最後の真実』近藤華ちゃんも山﨑玲奈ちゃんも最高過ぎたよ。
ケーーンって覚醒するとこは、華ちゃんちょっと後半声大変だったのかな。でも本当によくてね、泣かずにはいられなかったよね。

何より気になったのが、青年ラオウと青年トキの『兄弟の近い』と、リンちゃんのあの『最後の真実』の歌の場面…リンちゃんを抱き上げてるあの村人は誰なんだ…と思ってたところ、青年ラオウと同一人物の一色洋平さんだということが判明、それを教えてくれた方がいたことで私の気になってた役を全部一色さんがされていることもわかった…これは…運命…(またしても沼のはじまり)

青年ラオウの一色洋平さんと青年トキの百名ヒロキさんの組み合わせは天才的だった。お役的にもないことだけど、例えば、バットの渡邉蒼くんがトキだったりとか、ラオウがヒロキくんや蒼くんだったりとかじゃ絶対だめだった。青年ラオウは一色さんじゃないとだめだった。そしてトキもヒロキさんじゃなきゃだめだった。この2人だからあの演技ができたんだと、石丸さんもこの2人だからあの演出にしたんだと言っていたけど、本当にそれだと思う。観るたびに2人の愛と繋がりを感じるし、兄弟の絆みたいなものがそこにはあって、筋肉も美しく、最高オブ最高だったので、現在のトキの歌を聴きながら私は青年時代の2人をひたすら観ることに最終的に落ち着いた。

フドウはスミちゃんに決まったとき、おお…フドウ出るんだ…と同時に山のフドウにしては軽やかだな…というのが観たときの印象です。まぁ今回戦わない設定だったからよしとする。体のサイズは実写化する以上どうもならんし。重厚感(?)には欠けるから、戦う山のフドウなら、もっと、どっしりとした感じというか、重く動かない感じを演出としては出してもらう必要があったと思うから、今回はOK

そして群衆のコロスたち…あれはよかったね。歌声も存在も何もかも。
あの無想転生…あれは、号泣逃れられない場面ですよね。
シンが倒れてその直後だし、あの並びと本当に動きがシンクロしてるところは号泣しかなくて…もっと無想転生してる場面長くていいんですけど…

ラオウとケンシロウの戦いのところ、福井さんと宮尾さんの演出は大幅に変えてもよかったんじゃないかとも思う。
宮尾さんはもう踊らないと言ってたけど、バレエじゃなくとも、せっかく大貫さんと宮尾さんの戦いだから…宮尾さんがだめとかそういうんじゃないけど、福井さんの圧倒的な声量によるラオウ感(?)は宮尾さんにはないのよ…もちろん宮尾さんのラオウも素敵なんだけど、ほぼ同じ感じの演出だとどうしてもそこが気になってしまってね。経験を積むときっと変わってくるものでもあると思いますが、ラオウは漢の中の漢なので。。そんなことを思ってしまいました。

いや、最高の北斗の拳だったと思います。ミュージカルFONS
アタタミュ…
石丸さん塩田さんありがとう。フランク・ワイルドホーンさんありがとう。
高橋亜子さんありがとう。
全てが全て最高だったので、残りの数回の地方公演も楽しみます。

他にも書きたいこと山のようにあるんだけどすぐ忘れちゃうからとりあえずこれくらいにしておきます。
以下はひたすら一色洋平さんについての感想とかmemoしたりしています。

北斗の拳は、その2回目以降は、和樹トキを観に行ったはずなのに『兄弟の近い』の場面も青年ラオウばっかり見てしまうんだよ…どうしてくれるんだ()
いや、和樹トキも凄くいいんですよ。始まりの20XX年のところとかは、彷徨う人々とトキが合流する場面は和樹トキに目がいっちゃうしね。
でもそれまではやっぱり一色さんを追いかけてしまう…概ねセンターでメリハリのあるダンスをみせてくれているんだ…北斗神拳の伝承者の動きもとてもいいのよ…私個人的に他の方の型より一色さんの動きが好みなんだよ。あの型を決めてるのが誰でもともと決まっていたのかどうかとかも何もわからないけど気になる…
そして、あのユリアを舐めまわすように観てたウサ(拳王軍副軍師、下品で下劣なはげおやじと認識)がまぁうまかったよね…どこのエロおやじかと思ったのに一色さんでした笑
全部でたぶん13役くらいしているんだけど、唯一見つけられないというか鑑別できないのが、拳王軍してるときなのよね。たぶんシンと一緒にサークルダンスしてるうちの一人で、恐らくこの動きしてる人かなって思う方はいるんだ。背も高い方ではないからそれも含めると限られてくるし、鎧装備してても一色さんの動きは絶対にきびきびして脚力や跳躍力はあるから、動き見てたら見つけられそうなんだけどね…まだ自信がないので、頑張って何度も観ますね…とにかく、素敵な役者さんに出会いました。

バットの渡邉蒼くんやリンちゃんの2人もすごいけど、若い子の成長が今後著しいことも何となく想定内だから、次作で注目したいなぁ。そして、例の如く、気になる人は調べ倒すくせのある私…

ドラマ『ペペロンチーノ』
 これはとってもよかった。泣いた。主演は草彅くん。
次に観たいと思っているドラマは、
Wドラマの『配達されたい私たち』(2013年8月)
JOKE~2022パニック配信! (2020年6月)
再放送か配信がありますように。

舞台の方が圧倒的に数が多い。
まぁお父様の影響でしょう。役者になるには舞台からってね。
以下自分へのメモ代わりでもあるので…

円盤化してるもの
2014
・一色洋平×小沢道成『谺は決して吼えない』
2016
・『ゴールデンスランバー』キルオ役
・一色洋平×小沢道成『巣穴で祈る遭難者』
2018
・『大きく振りかぶって~夏の大会編~』田島悠一郎役
・虚構の劇団 第13回公演
  『もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜』
・椿組 2018夏・花園神社野外劇
  『天守物語〜夜叉ヶ池編2018〜』主演 姫川図書之助 
2019
・『刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち』(2019-2020年) 人斬り以蔵

円盤化してないもの
2012年と2013年はなんかたくさんあるから省略
2014年
・ぬいぐるみハンター 本公演『ウォーターバック』主演
・DULL-COLORED POP vol.14 音楽劇『河童』主演
・Theatre des Annales vol.3『トーキョー・スラム・エンジェルス』
2015年
・舞台版『配達されたい私たち』主演 澤野始役
・こまつ座『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』ドタバータ
・こまつ座 第108回公演『小林一茶』
・DULL-COLORED POP 15Minutes Made Vol.13参加作品
  『全肯定少女ゆめあ』(作・演出:谷賢一)王子小劇場
・DULL-COLORED POP LDC-J「劇的なる光を求めて」参加作品
  『ロミオとジュリエットたち』
2016年
・演劇集団キャラメルボックス『嵐になるまで待って』
・東京ジャンケン『俺の屍を越えていけ』
・DULL-COLORED POP 名作短編集 リバイバル再演『全肯定少女ゆめあ』
2017年
・R.U.P『熱海殺人事件 NEW GENERATION』
・一人芝居ミュージカル短編集vol.2『いまわのうた』滝廉太郎
・yataPro vol.2『エール!』
・梅棒 7th ATTACK『ピカイチ!』
2018年
・梅棒 8th SHOW『Shuttered Guy』
・梅棒 9th “RE”ATTACK『超ピカイチ!』
2019年
・『ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-』ボイエット 
・子どもに見せたい舞台 vol.13 おどる韓国むかしばなし
  『春春〜ボムボム〜』 
2020年
・『W FACE Musical Concert 2020』
・朗読劇『秋元松代の世界』
・あうるすぽっとプロデュース『その男、ピッグテイル』島田一郎役
2021年
・『ロミオとロザライン』(作・演出:鴻上尚史)
・東宝ミュージカル『DOGFIGHT』ギブス役


…2016年 渋谷・コクーン歌舞伎 第十五弾『四谷怪談』庄七役!?!?!
やっぱり『四谷怪談』ってそれだったの!?!!
え、それは私が持ってる円盤だろうか…いやとりあえず帰ったら調べよう…(何を)

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