黒田官兵衛といつも一緒にいる3人の武将たち
大河ドラマ「軍師官兵衛」を観ています。
その登場人物で、いつも官兵衛と一緒にいる3人の武将たち。善助、太兵衛、九郎右衛門。善助は濱田岳さん、太兵衛は速見もこみちさん、九郎右衛門は高橋一生さんが演じられています。この3人は実在の人物なのだろうか?大河ドラマ「麒麟がくる」には、結構、架空の人物が登場していたので、なんとなく気になって調べてみました。
結論から言うと、3人とも実在の人物でした。黒田家の家臣の中でも優れた精鋭部隊、黒田二四騎の中でも、黒田八虎(はっこ)と呼ばれる、中心的存在だった武将の中に並んでいます。
善助。「栗山 善助 利安」 官兵衛に仕えた一番の家臣。ドラマの中でもいつも一緒にいます。(麒麟がくるでは、最終回、善助役だった濱田岳さんが官兵衛役だったので、話題になりましたよね)栗山家は元々、姫路城近辺の土豪で別の家に仕えていましたが、善助は単身、官兵衛の元に行って、官兵衛に仕えるようになりました。有岡城の戦いの際、荒木村重に幽閉された官兵衛を救い出したことでも有名です。数々の武功を重ねていて、官兵衛には欠かせない存在でした。
太兵衛。「母里 太兵衛 友信」 優れた槍の使い手として有名で、お酒が強い。酒豪の福島正則から「日本号」という有名な槍を呑み取ったという逸話があり、そのことが今も伝わる「黒田節」という歌になっています。生涯において76の首を取ったと言われていて、これは藩内1の記録でした。命知らずに突進していくタイプだったので、官兵衛が義兄弟の誓約をさせ、太兵衛は善助に戒められていました。頑固な性格で、「富士山よりも自分の領地にある山の方が高い」と生涯言い張っていたそうです。
九郎右衛門。「井上 九郎右衛門 之房」 官兵衛の父、黒田職隆の小姓として仕えていました。有岡城に官兵衛が幽閉されていた時、善助、太兵衛と共に、有岡城下に潜伏、救出に多大な活躍をしました。そして、職隆が亡くなり、職隆の遺言により、官兵衛の重臣となりました。九郎右衛門は、官兵衛の妻、光(てる)の妹と結婚しているようです。
善助が太兵衛と義兄弟の誓約をするとか、3人が有岡城下に潜伏して官兵衛を救出する機会を伺っていたとか、太兵衛が猪のような武将だったとか。いろいろな資料を見ていると、ドラマの中で描かれていたことがたくさん出てきて面白かったです。
ちなみに、黒田家に多大なる貢献をした善助ですが・・・。その息子は、官兵衛の孫との間でのお家騒動「黒田騒動」を起こしたことで有名になってしまったそうです。