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クソリプに悩む有名人の皆さんは有料noteを始めるといいかもしれない

いやもう、言いたいことをタイトルで言い切っちゃってるのでこれ以上書くこともないのですが(苦笑)。

最近、経沢香保子さんの有料noteを購読し始めたのだけど、これが実に面白い。めちゃめちゃハマっていて、月額購読の分だけでは飽き足らず、バックナンバーも課金して読んでいる。

経沢さんのnoteの何が面白いのかというと、いろんなものをさらけ出しているところだと思う。その”いろんなもの”というのは、決してポジティブな感情だけではない。「辛かったこと」や「腹が立ったこと」や「嫌な思いをしたこと」など、ネガティブな感情も吐き出している。

そう「書いている」のではなく「吐き出している」という表現がぴったりなのだ。

そこが、きれいに編集された「おはなし(創作)」ではなく、生身の人間の「生き様(ノンフィクション)」っぽくて、存在がよりリアルに感じられて”面白さ”に昇華しているように思う。この有料noteを通して、私はすっかり経沢さんのファンになってしまった。

他人の目を意識しすぎないコンテンツの面白さ

そういえば以前、私はMediumにこんなエントリーを投稿したことがあった。

ネットで自分を「晒す」ことの効能について

非常に長いので要約すると「誰にも読まれないのは寂しいけれどもたくさんの人に読まれるのも窮屈なので、いまのMediumの適度に過疎ってる感じが好きだ」という主旨の内容である(Medium運営の皆様、失礼な表現をお許しください)。

確かにMediumはネットワーク的にはまだまだ日本では知名度も低く、はてブとの相性が悪いこともあって大きなバズは起こりにくいプラットフォームではある。ただ、そうは言っても好き勝手に書きなぐっていると、たまにバズったり、その余波で知り合いに発見されたり、通りすがりの人に批判されたり、はてブでひどいコメントをつけられたりすることがないわけではない。

こういうことがひとたび起こると、それまで「はっはー、誰も読んでないし言いたい放題だね♡」と自由闊達に書いていたのが、突然他人の目を気にし、萎縮し、発言に気を遣うようになる。不用意な発言で誰かを傷つけて敵に回したくないし、そんなことで社会的立場を失ったり、周囲に迷惑をかけたりしたくないからだ。

かくして私の書く文章は、ムダに長く、自分で読んでもつまらないものになり、そのうち書くこと自体がだんだんストレスになってくる。

これまでに幾度となく私はこういう経験をしたし、私が大好きだったブロガーさんや作家さんも、同じような理由でいつのまにかネットからいなくなってしまった。

このことは、書き手だけでなく読み手(ファン)にとっても大きな損失なのではないだろうか。

著者と読者が幸せになれる「有料」という"囲い"

…というわけで、冒頭の結論につながるのである。

経沢さんの、普段のパブリックイメージとはちょっと違う雰囲気のnoteを読んで、「なるほどなー。何をやっても叩かれてしまう有名人は、こうやって読者を選別すると、書き手も読み手(ファン)もハッピーになれるのかもしれない」と思った。

もちろん「囲い」の中の発言が外に漏れることもあるとは思うので、まったく何の気も使わないというわけではないとは思うけれども、それでも野ざらし状態よりはずっと気楽で安心感があるだろう。

いままで有料noteに対してはマネタイズの側面でしか見ていなかったのだけど、あえて読者を絞り込むという目的で「有料」というフィルタをかけるのはアリなのかもしれないなと思った。

私の好きな書き手のみなさんには、こういう囲いをうまく利用して、今後も萎縮することなくネットで書き続けてもらいたいものだ。

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