えとふみ

「これ描きたい!」からスタートする私の油絵。真っ白なキャンバスに絵具をのせ、乾かしなが…

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「これ描きたい!」からスタートする私の油絵。真っ白なキャンバスに絵具をのせ、乾かしながら重ねて、重ねて。仕上がった時には頭の中は空っぽ。絵に吸い取られたあれこれの舞台裏を文でも書いたので、両方を楽しんで頂けたらと思います。油彩画以外に鉛筆画、ボールペン画、たまに写真と気まぐれ派。

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「残り花」  えとふみギャラリー No.10

          ( ↑ 油絵 F15号) 上野の森の中にある美術館を出た。いつもなら駅に向かって歩…

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3年前
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「スズメウリとリャマの置物」     えとふみギャラリー No.9

                          (↑ 油彩 F0号) グラスに入ったこの実は、ちょっと美味しそうだが毒があるので食べられないらしい。正式には…

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3年前
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「種を蒔いたら」               えとふみギャラリー No.8

(↑スケッチ画 ボールペン) 4年前の事、頂いた甘夏ミカンがとても美味しく、しかも立…

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3年前
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「柿を生ける?」えとふみギャラリーNo.7

( ↑ 油彩画 F8号) 縁があって、一軒の古い借家に引越したことがある…

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3年前
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「お気の毒様」えとふみギャラリーNo.6

                           ( ↑ 写真) いつもの道を散歩していると、つい足を止めてしまう所がある。どうしてこんな可哀想なことになっ…

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3年前
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「その名はリッティー」         えとふみギャラリーNo.5

                    (↑ スケッチ画 ボールペン) このアカミミガメが我が家に来てから、30年近くにもなる。 末っ子の息子が小学3年生の頃に、世…

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3年前
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「鳩と狛犬」えとふみギャラリーNo.4

(↑ 油彩 F10号) 静岡県の三嶋大社を訪れた時、狛犬の前を通りかか…

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3年前
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「モノトーン」えとふみギャラリーNo.3

                       (↑ 鉛筆画 37×45) 最近、あるデッサンの講習を受けた。 久しぶりの鉛筆画だが「描くモデルは黒い色の物」という…

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3年前
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[古い急須] えとふみギャラリー N0.2

                           (油彩 F6号) 「よろしかったらお持ちください」と書かれた紙が貼られた段ボール箱が、我家の近くの道角に置…

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3年前
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「日薬」の効用 えとふみギャラリーNo. 1

             油彩画 F10号 「早春の北アルプス稜線上」 4人も手のかかる子供がありながら、大荷物を詰め込んだリュックを背負って出掛ける夫。 一応、…

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3年前
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「残り花」                                        えとふみギャラリー No.10

「残り花」  えとふみギャラリー No.10



          ( ↑ 油絵 F15号)
上野の森の中にある美術館を出た。いつもなら駅に向かって歩くのだが、今日は何となく右に折れて、行き交う人や緑の葉が生い茂る桜の樹、下草などを見ながら歩いていくと古い茶店が見えてきた。このお店も上野の歴史とともに暖簾をくぐる

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「スズメウリとリャマの置物」     えとふみギャラリー No.9

「スズメウリとリャマの置物」     えとふみギャラリー No.9



                          (↑ 油彩 F0号)

グラスに入ったこの実は、ちょっと美味しそうだが毒があるので食べられないらしい。正式にはオキナワスズメウリというウリ科の植物の実で、南方の沖縄方面育ちだ。身近によく見られるオレンジ色のカラスウリと仲間である。

友人がこのスズメウリが大好きで、毎年苗を購入して育てていたのだが、昨年は自然に落ちた実から芽を出し、夏にかけて

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「種を蒔いたら」               えとふみギャラリー No.8

「種を蒔いたら」               えとふみギャラリー No.8



(↑スケッチ画 ボールペン)

4年前の事、頂いた甘夏ミカンがとても美味しく、しかも立派な種だったのでベランダの植木鉢に蒔いてみた。20粒ほどだったと思うが皆、元気に芽を出した。

どう育てるか分からないまま、取り敢えず10㎝間隔で大きな鉢に植え替

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「柿を生ける?」えとふみギャラリーNo.7

「柿を生ける?」えとふみギャラリーNo.7



( ↑ 油彩画 F8号)
縁があって、一軒の古い借家に引越したことがある。駅から歩いて7分位、商店街もすぐそばにある便利な所だ。

敷地内の家の周りはぐるっと回れるが、庭らしいスペースはなく、東南の角に少し植木やら

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「お気の毒様」えとふみギャラリーNo.6

「お気の毒様」えとふみギャラリーNo.6



                           ( ↑ 写真)
いつもの道を散歩していると、つい足を止めてしまう所がある。どうしてこんな可哀想なことになったのだろうかと。
その道は、もと小さな川を暗渠(あんきょ)にして地上を遊歩道にしたもので、両側には花や木を好きな方たちが世話をし、育てている。私にも四季折々を楽しめるお気に入りの散歩コースだ。その道で見つけたのだ。

道に沿ってブロッ

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「その名はリッティー」         えとふみギャラリーNo.5

「その名はリッティー」         えとふみギャラリーNo.5



                    (↑ スケッチ画 ボールペン)
このアカミミガメが我が家に来てから、30年近くにもなる。
末っ子の息子が小学3年生の頃に、世話は1人でちゃんとするからと懇願されて買ったのだ。
4センチ位だったか、小さくて可愛かった。毎日水を替えて、餌はそこの店で売っていた物をやる。何かを乾燥させて固めたようなものを小さくちぎってやると、その挟んだ指からパクッと食べる。

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「鳩と狛犬」えとふみギャラリーNo.4

「鳩と狛犬」えとふみギャラリーNo.4



(↑ 油彩 F10号)
静岡県の三嶋大社を訪れた時、狛犬の前を通りかかったら、2羽の鳩が頭と尻尾に止まっているので足を止めた。
狛犬は何処の神社でもあるので見慣れているが、鳩がその上に堂々と止まっているのは初め

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「モノトーン」えとふみギャラリーNo.3

「モノトーン」えとふみギャラリーNo.3



                       (↑ 鉛筆画 37×45)
最近、あるデッサンの講習を受けた。
久しぶりの鉛筆画だが「描くモデルは黒い色の物」という課題であった。
各自が様々な素材の物から選んでセットする。それらを置くスペースも各自が探し、私は西面の出窓風の棚にした。外からの光が室内の照明より多少強い為、柔らかな逆光となる。
白い立方体の台に白いトイレットペーパーを横向きに置き、

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[古い急須] えとふみギャラリー N0.2



                           (油彩 F6号)

「よろしかったらお持ちください」と書かれた紙が貼られた段ボール箱が、我家の近くの道角に置かれていた。不要となった食器をゴミとして廃棄するより、どなたかに使ってもらえたらというところか。
見てみると、洒落た洋食器や和食器の、数がバラバラになったものが入っている。
私は多人数に使えそうな急須を見つけた。丁度欲しかったサイズだ

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「日薬」の効用 えとふみギャラリーNo. 1



             油彩画 F10号 「早春の北アルプス稜線上」

4人も手のかかる子供がありながら、大荷物を詰め込んだリュックを背負って出掛ける夫。
一応、目的地はざっと説明していくが、山は見るもの、登るものではないとの持論がある私には、その目的地は如何なる危険な所なのかも分かるはずもない。
すでに夫は、日常のあれこれで疲れ果て、赤信号がピカピカと頭の上で点滅している症状が現れだし、直

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