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パートナーとの出会い。

2017年12月31日。
今年もいろんなことがあった。

大きなものを失った年でもあるし
問い続けて自分や周囲を責めたりもした。

失うものがあれば、やってくるものもある。

気が合うかどうかなんてまるで関係なく
強いて言うなら「縁」だったと思う。

知り合ってお付き合いをはじめて
(なんでこの状況でそんなことするかなあ)
今までにないタイプで驚いたり戸惑ったり。

いままでとおんなじじゃない。
このコはこういうコなんだ。
縁あって一緒にやろうって言ってくれた。

まあでも戸惑った。
正直言って今もときどき戸惑う。

「これお願いね」と相手に頼むと

「はーい」「やっといたー♪」

仕事が早い。正確。
けれど時々「えっ」てことをやらかす。

びっくりして聞いてみると

「そうしてって言ったでしょ!」

たしかにそうかも...でもでも!
常識的にこんなこと普通しないよ?

あ、NGワード言っちゃった!


ツンとした顔で言う。

「そ・れ・は『いままでの人』ですよね?」

あーダメだ怒ってるわ。

「私のやり方でいいっておっしゃいましたよね?」

いや、あの、ええと...はい、言いました。

「あなたの指示通りしました。どこかまちがってますか?」

いえ僕の指示がまずかったんです。
(おかしいとは思わないわけ?)

「なにか言いました?」

いいえ、いえいえ。

(誰がこんなにコピーしろと...ひとけた違うじゃん)
(でもまあオレも紛らわしい指示だったか...)


家の中が華やかになったのも、この子のせいだ。

若者だからか、派手好きなのか、色があふれてる。
ときどき目が痛いくらい鮮やかで
そんなときはさすがに周囲との調和をお願いする。


年末。スーパーからの帰り道。

「今年も今日で終わりますねー」

いつもの橋の上で言った。

そうだね。今年は君に会えてよかったよ。

買い物袋を両手に抱えて彼女に微笑んだ。

「えー!ほんとですかー!?」

大げさくらい素直な反応。

「私どうしたらいいかと思って毎日考えてたんです」

初耳だった。

「自分で試行錯誤して、気に入ってもらいたくて...」

そうか、彼女も彼女なりに苦労してたんだ。


まあ来年もよろしく頼むわと声を掛ける。

彼女はそれに答えず背を向けたまま


「あ、お月さま!」


どれ。それじゃ一枚写真でも撮るか。

「え、私をですか?」急にふりむいた。

なにか思い出していたのか、目が潤んでる。


なんでだよ、お月さまだよ。


「なあんだ。お月さまと一緒に撮ってほしかったな♪」

言葉の後ろに♪が付いた。機嫌が直ったらしい。


僕はできるだけ笑顔でこう言った。


君とお月さまを撮るんじゃなく

君でお月さまを撮るんだ。



そこにいつもの派手さはなく

オレ好みの落ち着いた色で写っていた。




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ときどき設定まちがえて50枚も60枚も連写しちゃうけど

なかよくやっていこうな。