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セルビア共和国で食べておきたい料理を知るための10皿

セルビアの料理を食べたことありますか?

多分、多くの日本人が「何それ?」って感じなのでは?というのも、日本にはセルビアの料理を出す店はないし、セルビア自体を知らない人がほとんど。「セルビアは素敵な国なのに〜!」とセルビア贔屓の私はいつもヤキモキしています。

そこで今回は、セルビア料理の10皿を紹介します。実は、セルビアはグルメの国と言われるくらい食べるのが大好きな国なんです。特にセルビアの豚肉料理は有名で、毎年8月の下旬にセルビア南部のレスコバツという町で行われる「ロシュティリヤダ(Roštiljijada)」という肉祭りは有名で、街中に肉の煙と肉目当ての観光客でごった返します。

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今回、その肉祭りのために、1週間ほどセルビアを旅行してきました。その祭りで食べた料理、セルビアの地方で食べた興味深いもの、面白かったものなど、10皿並べてセルビアの魅力に迫りたいと思います。

ちなみに、この時の映像は、YouTube「世界のエスニックタウン」の番外編として、こちらにアップしていますので、併せてご覧ください。

①チェバピ

セルビアを訪れて、この料理を食べたことがない人ってのは「いったいセルビアで何を食べていたんだ?」と疑ってしまいます。日本に来て寿司を食わずに帰ったようなものです。セルビア料理の代表の中の代表と言ってよい料理、それがこのチェバピ(またはチャバプチチとも言う)なのです!

この料理、結構レシピが地方によって異なるみたいです。セルビアでは、牛のミンチ肉をメインに豚や羊、あるいはその合挽きなども使うそうです。ボスニア・ヘルツェゴヴィナでも国民的な料理ですが、イスラム教徒が多い国なので、そちらは牛がメインのようです。

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食感は、ケバブやハンバーグとは違い、より弾力を感じます。私が初めて食べた時感じたのは「おでんの練り物に近い食感だ!」でした。だから、日本人にも親しみやすい味かと思います。味付けは、塩胡椒やにんにく、パプリカパウダーも効いているらしく、ワイルドな感じ。これに、野菜やパプリカを使ったアイバル(4皿目参照)というセルビアのペースト状の調味料をつけていただいたりします。

このYouTubeの映像では、シカゴのセルビア人移民の様子を紹介してますが、ここでもチェバピが、セルビア人にとって故郷の大事な味であることが見てとれます。

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ただ、米国のセルビア人の祭りでは、このように米国のハンバーガーチェーンが使う機械を使ってチェバピを作っていました。この辺は、アメリカナイズされてしまっているようです。(これも映像でご覧になれます)

あるグルメなワイナリーのオーナーに、どこで食べるのがオススメか聞いたところ、美食の街として知られる二シュというセルビア南部の街へ行けと言われました。

写真1枚目の美味しそうなチェバピは、そのレストランのものです。そのニシュで食べたチェバピは、今まで食べた中でも格別でした!セルビアで、食巡りをするなら、是非ニシュでこのチェバピを試してみてください。ちなみに行ったレストランはこちらです。

②プレスカビッツァ

チェバピと双璧をなす代表的セルビア料理がこちらです。見た目がほとんどハンバーガーですが、まったく別物です。

この料理こそ、肉祭り「ロシュティリヤダ(Roštiljijada)」が行われるレスコバツの名物料理!祭りで目立つのは、豚の丸焼きなのですが、実際は、このプレスカビッツァが主役と言っても良いでしょう。

多分、店によってレシピが違うと思われますが、どの屋台でもこの料理が焼かれています。正直一個食べればお腹一杯になってしまうので、どこで食べるのかが悩みどころです。

祭りの主役なので「ここでしか食べられない特別な料理に違いない!」と思うかも知れませんが、実はセルビア中どこでも食べることができちゃいます。なら、なぜにわざわざと思うのですが。。。

どこの町でも屋台のようなお店で、朝からプレスカビッツァを焼いているので、肉祭りに行かなくてもチェバピ同様どこでも食べられます。

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それでも、セルビア人たちは、わざわざ祭りでプレスカビッツァを食べているので、本当に大好きな料理なんだなと思いました。

また、この祭りでは、毎年世界一大きいハンバーグ(プレスカビッツァのこと)を作ってギネスに挑戦しています。この下の記事によると、2019年は66.5kgの挽肉を使って作ったとのこと。もちろん、私たちもそれを見るために、そのハンバーグを焼く日を目指しました。が、日にちを間違えてしまい、翌日に到着したため、見られませんでした…なので写真もないです。

さて、味の方ですが、こちらは正直、ほとんどチェバピと変わりません。調味料が何か違っていた気がしますが、主に肉の形と焼き加減の違いから味に違いが生じるもののように感じます。個人的には、プリッとした食感がたくさん楽しめるチェバピの方が好きですが、豪快に食べるならプレスカビッツァがオススメです!

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③ショプスカ・サラダ

1週間セルビアで、様々なレストランを訪れましたが、サラダメニューに必ずと言っていいほど載っているのが、このショプスカ・サラダです。

見た目がとても映えます!チーズがこれでもかと降りかかっており、農業国であるセルビアの美味しいトマトやパプリカが、素敵にマリアージュ!単純な料理ですが、セルビア人に限らず南バルカン一帯で食べられている料理のようです。

ショプスカというのは、セルビア、ブルガリア、北マケドニアにまたがる一地方Shoplukのことのようで、ここに住むShopiという民族が住む場所なのだそうです。ここ発祥のサラダかと思いきや、実は1955年、共産主義時代のブルガリアで開発されたものだそうです。他にもドブルジャサラダ、マケドニアサラダなどがあったそうですが、これが唯一の生き残りなのだとか。本来はブルガリア料理と言えますが、セルビアを含むかつて社会主義国だった南バルカン一帯で定着している料理です。

サラダメニューにもう一つ必ず載っているのが、スルプスカ・サラダ。こちらは、名前の通りスルプスカ(「セルビアの」の意味)のサラダなので、本来ならこちらの料理の方が、よりセルビアらしいサラダといえます。おそらく、ユーゴ時代にショプスカサラダを改良したものと思われます。

基本は、ショプスカ・サラダと一緒ですが、チーズがない分、スパイシーなパプリカやカイエンペッパーが効いていて辛党にお勧めのサラダです。

④パプリカ

今回のセルビア旅行は、8月末から9月にかけてです。この時期、マーケットに行くとよく目にするのがパプリカ!

大小色とりどりのパプリカがものすごく美味しそう!マーケットを歩き、セルビア料理を食べれば、この国がいかにたくさんのパプリカを食べるのかがすぐに分かります。

3皿目に紹介したサラダや、オリーブオイルなどに漬け込んだもの、チェバビなどの肉料理にもパプリカパウダーが使われるなど、セルビアの食卓にはなくてはならないものです

この下の写真のように、大量なパプリカが袋づめで売ってます。250ディナールというと250円くらいなんですが、そこまで安いのか!?確かに物価の安い国なので、そのくらいなのかも。。。

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こうした大量に販売しているものは「アイバル(Ajvar)」という加工食品に使うためかもしれません。アイバルとは、このパプリカを大量にローストしてペースト状にした調味料。肉との相性は最高!

これ無くして肉肉しいセルビア料理を語ることはできません。日本で例えるなら刺身にわさびと言っても良いのではないでしょうか。セルビア料理を語る上で、もっとも大事な食品と言えます。

セルビア発祥でセルビアサラダなどと呼ばれていたようですが、ユーゴ時代にアイバルとしてバルカン諸国に広がっていったようです。瓶詰めでバルカン各国のスーパーで販売しています。

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このように様々なメーカーからアイバルは販売されています。日本には、北マケドニア産のアイバルが手に入るようなので、是非試してみてください。

⑤ローストポーク

今回、セルビアにやってきた理由は、まさにこれを食べるためと言っても過言ではありません。それほど、この国のローストポークは美味しい!

このローストポークを初めて食べたのは、2017年のシカゴ近郊のセルビア人コミュニティ。(1皿目の動画参照)訪れた前日にサッカー試合が行われていて、やはり肉祭りのように豚の丸焼きを何体も作っていたそうです。その前日に作った冷たい残りものをご馳走してもらいましたが、これが凄まじく柔らかく美味い!これは、本場に行かねばと2年越しで行ってきたのです!

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レスコバツの中心にある大通りは、5日間に渡って屋台やステージが並びます。あちらこちらに、ゆっくりと豚をローストする様子を見ることができ、どこを見ても食欲をそそります。

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で、その一皿は、こんな感じです!料理の様子は、冒頭のYouTubeの映像の方で是非見て見てください。04:20頃からその様子が映っています。

とにかく最高峰の豚の丸焼きです!もちろん、祭りのアゲアゲ感がそうさせてはいるのかもしれませんが、本当に美味いです。そして、アツアツでトロトロです!(ちょっと塩分濃かったですが。。。)

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祭りには、そのほかの肉料理も大量に売られていました。正直、全部食べてみたかったのですが、主要なものしか食べられませんでした。次回行った時はこの上の写真のような肉も食べます!そして、下の羊も食べます!とにかく、何度でも何度でも訪れる価値のある祭りです!

セルビアで豚が食べられるのは、昔オスマン・トルコに占領されたことに対する当てつけ(イスラム教の国家に対するアンチテーゼ)という説を聞いたことがありますが、そのあたりは調べきれていません。

ただ、セルビア最後の王家の始祖であるカラジョルジェヴィチ家(あとでこの名前が出て来るので覚えておいて!)が、もともと豚商人だったことからも、セルビアにとって豚がいかに大事な食料であるかが分かります。そんな国のローストポーク、美味しいに決まっているじゃないですか!

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⑥アルバニア料理(コソボ・メトヒヤの料理ではなく!)

今回、タイトルを見て、なぜ素直に「セルビア料理を知るための10皿」と書かなかったのか、疑問に思った方いませんか?それは、この6皿目をどうしても書きたかったからなのです。

セルビア共和国内には、アルバニア人が多数をしめる町がいくつかあることを、今回の旅で初めて知りました。知ってしまったからには、その町でどんなものが食べられているかが知りたい!というわけでレンタカーで、サクッとセルビア共和国内のコソボ・メトヒヤでないアルバニア人居住エリアへ行ってきました。

いくつかある町の中で、最もアルバニア人の比率が多いのがプレシェヴォです。3万人以上の街で、その90%近くがアルバニア人だそうです。

現在、セルビア共和国内にあるコソボ・メトヒヤ自治州は、未承認国家「コソボ共和国」として機能してしまっているので、保険の関係上レンタカーで行くことができません。しかし、このプレシェヴォは、自治州の外にあるアルバニア人が住んでいる町なので、問題ありません。

訪れたのは、町の中心にあるMENというすごい名前のお店。多分、町一番のオシャレレストランです。ここで、アルバニア料理を2種類いただきました。

これは「Mish vici i pjekur ne sac」という料理。このアルバニア語をグーグル先生に聞いたら「袋で焼いた仔牛肉」となりました。肉と野菜をオーブンでグラタンのように焼いたキャセロールやココットみたいな料理ですかね。肉も柔らかく仕上がり、味付けもよかったです。見たままの味で、驚きはありませんが、美味しい洋食といった感じです。

こちらは、見た目に驚かされました。「Skanderbeg(スカンデルベグ)」という料理です。仔牛肉にチーズを塗ってグルグル巻きにしたものをパン粉であげたものです。日本の洋食にありそうな、一手間かけた豪華なフライものです。しかし、一個のフライがでかい!肉もぎっしり!

食パンが下にひいてあり、ちょっと日本の洋食を思わせます。名前は、中世アルバニアの君主の名前から来ています。

ちなみに、セルビアにもそっくりの料理があり、こちらの名前は「Karađorđe's schnitzel(カラジョルジュ・シュニッツェル)」という名前です。どちらも英雄の名前がついているので、日本なら豊臣トンカツ、韓国なら李舜臣ステーキで、料理は一緒という感じでしょうか?

セルビアのKarađorđe's schnitzel(カラジョルジュ・ステーキとも言う)もショプスカ・サラダ同様、50年代にセルビア人シェフによって作られた料理のようです。すると、このスカンデルベグも、そのあとアルバニア人の間で流行ったのでしょうか?もともと同じユーゴスラビアの中で作られた料理なので、あるいはそうなのかもしれません。

※この確認はしてません。知っている方いたら教えてください!

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お店には、英語のメニューがなくアルバニア語のみ(セルビア表記もない!)。1人それなりに英語が話せるウェイターに「アルバニアっぽい料理を食べたい!」と頼み込んだら、この2品が出てきました。しかし、どちらもものすごい量(メニューに350gって書いてあった!今気づいた!)にもかかわらず、値段を見ると分かりますが、750円と800円(セルビア・ディナールと円はほぼ一緒)という値段。たまりません!

最後の写真は「フリア」というアルバニア独特のパイ生地のレイヤーを重ねたパン。この料理、作家の高野秀行さんの記事(ネットに一時期掲載されてた)にこの料理のことが掲載されてて知りました。それによると、ものすごく手間がかかり、特別な料理だから本国でないと食べられないと書いてありました。アルバニア人の町だからもしかしたらと思い探したら、なんとすぐに見つけてしまいました。

作る様子を読むと、そんな大変なものなの!と思ってしまいます。パン屋には、色々な種類のパンがありましたが、これだけかなり割高だったので、やはり手間賃がかかっているのだなと。

ただ、どうもレイヤーや生地の薄さは、高野さんの本に書かれているものと違う気がします。作り方は、同じなのかもしれませんんが、やはりパン屋で売ってるものでなく、家庭のパーティなどで作るものでないとダメなのかもしれません。味の方も、特に特筆した味というわけでもなかったです。。。

⑦魚料理

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セルビア料理で困るのは、肉料理が多いこと。でも、ちゃんとしたレストランに行けば、このような魚料理も食べることができます。これは、グルメの町ニシュで食べたマスのグリル。普通に見た通りの味で、なんの癖もなく美味しいかったです。ほかにも数種類の魚料理がありました。

こうした魚料理は、セルビア人にとっては特別な料理のようです。ちなみにお店はこちら!(すいません!魚料理、他に語ることがないw)

⑧ひと手間かけた肉料理

さて、ここまで見てくるとセルビア料理のメインは、基本焼いた肉ばかりなのかと思われることでしょう。確かに普通のレストランに入るとそんな料理ばかりが目につきます。中東に行くとレストランでケバブしかメニューがない、あの状態とそんなに変わりません。

ただ、先ほどの魚料理があるような店にいくと、メニューも豊富で料理に一工夫されています。なるべく聞いたことのない料理を選んで食べたので、写真を色々貼っておきます。

これは「骨なしポークリブ・チーズ焼き」みたいなことが英語のメニューに書かれていました。「Ребарца у кајмаку」という名前の料理。ようはリブ焼きが大量に入っていて、その上にカイマックというバルカン周辺で食べられるクリーム状の乳製品をどかんとのっけた料理。かなりコッテリです!

こちらは、「レスコバツ・ムッカカリカ(Leskovačka mućkalica)」という料理。動画で大きな鍋に入っていた料理です。動画を編集してから同じ料理と気づきました。

こちらも当然、肉がガッツリ入っており、それを野菜と一緒に煮込んだシチューです。ムッカカリカというのが「混ぜる」というような意味から来ているそうです。 なので、肉も野菜も色々入っています。

こうした容器でオーブン焼きにしたような料理は、そこそこ見かけました。

こちらは、「Jagnjeća sarmica」という料理。羊の臓物に、米などを入れ、卵で覆ってパイ状にして焼いたものです。ヨーグルトと合わせて食べます。スコットランドの伝統料理ハギスに似ているとネットのどこかに書いてありました。

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最後の夜は、ベオグラードの観光名所として知られるレストランで「Krsmanović」というポーク、ハム、チーズを巻いた肉料理を食べました。アルバニア料理で見たカラジョルジュ・シュニッツェルの揚げてないヴァージョンという印象です。ネットで調べても、このお店以外ひっかからないので、もしかするとこのお店の創作料理かもしれません。

他にも、こうした大きな鍋で肉のシチューなどを作るのは、セルビアでは結構ポピュラーなようです。写真はレスコバツの肉屋台で作られていた「レスコバツ・ムッカカリカ」。

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このように、セルビアにも焼き物以外の料理は結構あります。ただ、肉主体なのは変わらないので、そこだけは覚悟を決めて食べて下さい。(笑)

⑨ラキア・ワイン・ビール

さて、料理以外で最も大事なものを紹介しなければなりません。それは、セルビアのお酒です!セルビア人はお酒大好き!

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この2枚の写真は、シカゴのセルビア人コミュニティでの出来事。日本人3人で、セルビア人が集まるコミュニティセンターの中にあるレストランに行きました。午前中でしたが、前日に大きなサッカーの試合があり、8人くらいが夜通し飲んでいたようで、その場に訪れた時のものです。そんな時に訪れた日本からの珍客3人を、皆でもてなしてくれました。

とにかくお酒を通じてのコミュニケーションがすごい!そこがセルビア最大の楽しさと私は思ってます。この時は、ビールとラキアを数杯、ローストポークとチェバピをご馳走になりました。この日の出来事が、今回のセルビア旅行に繋がっています。このショット用小さなカップに入っているのが、ラキアです。

この記事によるとセルビアで最も作られて消費されているのは、Slivovitz (スラボビッツ)というプラムを使ったラキアのようです。他にも色々なフルーツを使って作っているので、セルビアに行ったら是非、一度は試して欲しいお酒です。

ワインもセルビア各地で作られています。高速道路を走っていると、ワインルートと呼ばれるサインをいくつも見かけます。今回、南部のレスコバツに宿をとっていたので、南にある2つのルートを回ってきました。 ToplicaとZupaのワインルートです。 

上記のツイッターは、ToplicaとZupaを一緒にしていて間違っていました。コストコで販売しているワインは、Toplicaのものです。そこから、山を越えたところにZupaがあり、どちらもセルビアの土着品種Procupacで知られています。

アレクサンドロバツという町が、Zupaの中心にあり、ここにはセルビア唯一のワイン博物館があります。この町の中心近くにあるワイナリー「Vinarija Ivanović」は、英語に精通したオーナーがいるのでおすすめです。

こちらは、町の中心から離れた山の上にあるワイナリー「Vinarija Braća Rajković」のワインです。こちらは、いかにも田舎のワイナリーの家族という感じで、英語が通じなくても身振り手振りでワインの試飲などを色々とさせてくれました。どちらのワイナリーも忘れられない思い出です。

そんな素敵なワインの国なのですが、ラキアとビールの方がポピュラーなようでした。

ビールは、いたるところで販売しています。上記のビールは、Zaječarsko。今回一番目にしたブランドは、Jelenでした。どちらも、海外大手の傘下に入っているようです。

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他に、地域ごとに小さなビール会社があるようで、今回訪れたニシュの地元のブランドのビールNiško(写真)というのもありました。ワイナリーだけでなく、ローカルビール巡りも楽しいかと思います。

⑩ビュレク

10皿目は、カフェやフードスタンド、レストランなど、気軽に食べられるビュレクという肉やチーズなどをパイ生地で包んだものです。

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こんな感じで朝飯として食べたりしてました。まず、間違いない味です。チーズや肉、野菜などが入っています。ビュレクが文献に出て来るのは、1498年が初めだそうです。その作られた街こそ、セルビアのニシュでトルコのパン屋が作っていたそうです。バルカン諸国やトルコなど旧オスマン・トルコの地域で食べられています。セルビアでは、朝食によく食べるみたいです。

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こうした、パン類は、結構色々と種類があるようです。他のパンはそこまで食べませんでしたが、とりあえず下に写真だけ貼っておきます。1枚目は、レストランで料理と一緒に食べたソムンというパンです。フッカフカでした!2枚目は、写真を撮っただけですが、名前が色々出てますので、興味ある方は、是非ご解読いただければと思います。

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今見ると値段がすごいですね。この大きなパンを33円とか35円で売ってるんですね。。。

以上、結局色々書いてしまいましたが、とにかくセルビアの国自体は、そんなに派手なみどころはありませんが、料理は派手です!ですので、飲み食いの旅にはたまらないグルメ王国です!

盛り上がるのが大好きなセルビア人。基本、どこに行っても安全ですし、物価も安く、大親日国なので、日本人にとって嬉しい国でもあります。セルビア共和国に是非訪れて、肉肉しい料理やお酒を堪能してみてください!

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カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。