見出し画像

東京都と神奈川県と茨城県でラオス料理を知るための10皿

Hiro Kay(比呂啓)

先日、茨城県坂東市にあるサタポン農園という場所を取材してきました。  室橋裕和さんという「ルポ 新大久保  移民最前線都市を歩く」という本を出されているジャーナリストの方からの紹介です。その時の室橋さんの記事がこちら!

記事を読んで、もう速攻で室橋さんに連絡して、速攻で番組を作りました。だって、日本人と外国人がこんな形で一緒に生活して、一緒に仕事をしてって、素晴らしいじゃないですか!

こちらがその私が制作した番組。英語番組ですが、興味ある方是非!

とまあ、番宣させて頂きましたが、実は、この番組の主人公のママさんが、ラオス人の方だったのです。せっかくラオスの方と関わったので、料理もがっつり関わってみよう!ということで、今回は、ラオスの10皿です。

ちなみに、今回の記事を書くにあたり、同じくnoteでラオス料理について書かれている「ラオス料理を考える」という方を発見!私が食べ歩いていて、気になっていたことなどが書かれていて、めっちゃ参考になりました。

連絡をとったところ東京都八王子で不定期に運営されている「ラオス食堂」さんが書いてることが分かったのです。

そこで、この「ラオス食堂」さんの料理を食べないとこの記事は、終わらせられないなと、急遽、最後の最後で、食べに行きました。これが、もう最高のコース料理でして。。。食べたあともラオス料理の疑問を色々とメールで質問すると、すぐに返答までいただき本当に超感謝感激です!

この「ラオス食堂」さんはもちろんのこと、茨城の「サタポン農園」で食べた料理のことなども混ぜつつ、様々なラオス料理を紹介しています。

今回は、5皿目の途中から課金になっております。最後には、お店に対する個人的な感想も書いてますので、参考にしてラオス料理に行っていただけたら嬉しいです!よろしくお願いします!!

※茨城県は、農園の記事のみですので、ラオス料理屋さんはないです

①ラープ(Larb)

まず、初めに行った店は、私の家から一番近い目白にあるタイ&ラオス料理の店「プァンタイ」です。もともと2008年まで、大久保にあった人気の店だったようです。それが、一時期なくなっていて、2011年に目白で復活をとげたとネットにでていました。

画像13

メニューを見ると、特にタイとラオスを区別する感じはないので、お店の方(ラオス人だと言ってました)にラオスっぽいものをお願いしますと注文。まず出て来たのがこちらの「ラープ ムー」になります。ラープとは、タイ料理でもよく見る、肉と野菜とハーブを混ぜ合わしたサラダのような和え物。タイ東北部のイーサーン地方の料理としても知られています。

このイーサーンには、基本ラオスと同じ、あるいは似た料理が多くあるようです。というのもラオスの民族であるラオ族自体が、このイーサーンの北に住む人たちと同じ系統の民族だからのようです。

ちなみに、日本のwiki先生は、ラープを「ラオス、タイのサラダの一種」と定義していますが、英語のwiki先生は「ラオ族の肉サラダ」「非公式なラオスの国民食」とまで書かれていました。なのでこの料理こそ、ラオスが誇る英wikiさんお墨付きのラオス料理と言えるわけです

画像14

さて料理に戻ると、名店と言うだけあって美味い!ハーブや野菜の組み合わせも絶妙で、食べていくうちにだんだんと辛くなっていき、それがまたなんとも心地よい!豚肉の食感も良いし、量もほどほど、野菜も新鮮で、とにかくクオリティが高い。幸先良しです!

画像27

続いて、海老名市さがみ野にあるタイ・ラオス家庭料理の店サバイデーで食べた「ポークサラダ」です。メニューに書かれている名前はポークサラダですが、もちろんこれもラープムーですね。ただ、このお店、家庭料理と言うからなのか「プァンタイ」のものとは大分、味も食感も違ってました。水気が多く、具材がヴァラエティに富んでいます。

画像28

特に、この写真にあるプニプニする豚の油部分が多く入っていて、これがかなり口の中で主張してきます。さらに米を細かく砕いて炒ったカオクア(ラオス食堂さんに聞くまでゴマだと思っていた...)や赤玉ねぎが、結構多めに入っていたので、プニプニ、カリカリ、シャキシャクと様々な食感をたっぷり楽しめました。

画像57

こちらは、ちょっと番外篇な感じですが、八丁堀で世界30カ国の料理を作る「TRUNK食堂」さんの「ラープランチ」です。ラオス料理のメニューは、これしかないのですが、たまたま今回ツイッターのご縁でラープを作ることを知り行って参りました。これは、鶏ひき肉のラープ。

このラープは、現地テイストから外れてはいるものの、酸味と爽やかな香りがたまらない出来栄えです。辛さも抑えられています。

画像58

お店は、洒落た感じで日本人の女性のお客さんが多いとのこと。なので、食べやすさを追求しているとのことです。このラープはこれはこれで美味しいので、ラオス料理に興味を持つきっかけになるのではないでしょうか。

画像14

こちらは、海老名市さがみ野にあるラオス料理店「ビストロ・ケオピラ」で食べた「アヒル肉のラープ(ラープ ペット)」です。野菜がほんのり苦味を感じるものを使っており、豚肉よりあっさり目で少し癖のあるアヒル肉が混ざることで、大人な味のラープという印象を受けました。お酒に合います。

また「ラープは辛い!」という印象があったのですが、この料理は、チリがまったく入っていませんでした。日本人向けにしているのかもしれないですが、変わりにチリをこのように添えていました。

画像29

これを入れたら、美味さ倍増!かなり辛かったですが、やはりラープは辛い方が好きだなあと、有り無し両方食べて思いました。

画像15

こちらのお店は、今回伺った中で唯一、タイを店名に入れていないラオス人がやっているラオス料理専門店。こういう店は超貴重!なので、この後も何度かお店に訪れメニューの半分以上を制覇させていただきました。

画像29

東京都昭島市(最寄り駅は拝島)にあるタイ・ラオス料理店「メコン」で食べた「ラープ カイ」です。鶏のラープと言う意味ですが、この店の部位は、レバーやハツ!食感がものすごく楽しい!レバーのねっとり感とハツ(もしかしたらどっかのスジ肉?)のコリコリ感が合わさって、絡まったハーブの味付けは、唸ってしまう美味しさでした。

画像20

吉祥寺にある「ランサーン」で食べた「コーイ パー」です。こちらは、魚に味が染み付いていてるのが特徴で、その絶妙な味わいが忘れられない一品です。ハーブと魚のしっとり爽やかな交わり、だんだんと増す辛さなど、素晴らしい味の組み立て方でした。

名前がラープではないですが、これもラープの一種類と言えます。そのラープとコーイ(ゴイ)の違いを答えてくれたのが、冒頭でもお話した八王子で不定期に間借り経営をしている「ラオス食堂」さんです!

画像61

こちらの写真は「ラオス食堂」「ラープ パー」です。左が火を通した魚を細かく切った「ゴイ パー」で、右は、生の魚をたたいたナメロウのような感じの「ラープ パー」になります。どうも南部では、こうした細かく切った「ラープ」を「ゴイ(コーイ)」と呼んで、すり身の「ラープ」と区別しているとのことです。

画像74

確かに「ランサーン」のものとは、作りは違うものの「コーイ パー」と同じ料理だとわかります。こちらの方が魚肉の比率が高いです。

画像74

「ラープ」の方は、日本のなめろうよりもふわっとしている感じです。先ほど書いたカオクア(米を砕いて炒ったもの)がアクセントとなっています。カリカリとフワフワの食感と、旨味がしっかりしているので、ゴイよりこっちの方が好みかもです。

さて「ラオス食堂」さんでは、もう一品特別な「ラープ」を作っていただきました。牛肉のラープです。

画像59

「ラオス食堂」「ラープ グア」になります。現地ラオスでは、生肉を使って作る牛肉のラープがあり、中には豚の生肉ラープまであるのだとか。そこで、それに近い味わいをということで、牛肉を低温調理で作ったラープを作ってくれたのです。生は、今の日本では無理ですからね。

肉肉しく見えますが、そこはハーブがしっかり効いていて、生っぽい感じが爽やかさを増しているようでした。

店によっては野菜やハーブと均等くらいんの量でメインとなる食材(牛や鳥、魚等)を混ぜていますが、「ラオス食堂」さんでは、メインの肉や魚の素材を生かした「ラープ」を目指しているようでした。日本の素材を使って美味しく作るというこだわりかと思います。

というのも、この「ラープ グア」のお皿には...

画像60

加熱度合いが高い外側の肉を削いだ部分も一緒に提供してくれました。「ピン・シングア」という炙り肉です。そこに「チェオ・ビー」という牛の担汁を使ったソースを添えています。

 焼肉には脂身が欲しいと、高級和牛のカルビ中落ちを焼いて(一番下に敷いていた肉一枚だけ)、脂を絡めて作ってくださったそうです。さらに、和牛には岩手のわかさぎ魚醤を塗っているとのこと。こうした料理へのこだわりが「ラオス食堂」さんの驚きの料理へと繋がっているようです。

このようにラープには、かなり様々な料理や手法、郷土性があります。なので、ラープを一言で語るのは、非常に難しいということが分かりました。色々食べてみて分かりました。

画像73

「ラープに対する問いかけは、ラオス料理の追求を始めるきっかけの一つでもあり、この3年間、追いかけてきたテーマです。」

画像74

と「ラオス食堂」さん。深すぎます!奥に見えるのが料理を作ってくださった「ラオス食堂」の中の人になります。とにかく素晴らしい料理に出会えるので、都心から八王子に行く価値、大有りですので是非!

上のリンクは、そんなラープについて細かく書かれていますので、是非!

ちなみに今回のコースを順番に見るには、一緒に行ったじょいっこさんが、書いてくださってますので、こちらも是非!!

さて、そんなすごい「ラープ」の数々を食べながらも、やはり私の生涯忘れられない最高のラープが別にあります。それが次のラープ!

茨城県坂東市にある「サタポン農園」のラオス人のママさんとタイ人のパパさんが作った「ラープ」です!パクチー農園と言われるだけあって、パクチーたっぷり!これを農園の空の下、タイの農夫さん達と一緒に食べました。

これほどのシチュエーションを日本の茨城で味わえたのは、仕事冥利につきます。この食べている様子は、番組にも出て来るので、是非見てみてください〜!もちろん私が食べているところは映っていません。撮影をある程度してからいただきましたよ。

「ラープ」は、小乗仏教における「ラーパ(ລາພະ)」から由来しており「福」「幸」「富」「財産」などの意味を持つ。一般的には、幸福と訳し「幸せの料理」と紹介されることが多い。タム(叩く)・マクフン(パパイヤ)など、料理名の多くが調理法や主材に由来するものが多い中、人の状態を表す言葉が充てられた、非常にユニークな存在である。

とラオス食堂さんに教わりました。そんなラオスならではの「ラープ」。タイ料理にもだいたいあるので、味比べを楽しんで好みのラープを見つけるのも楽しいと思います。是非、まだラープを食べたことのない方は、この幸福の料理を食べてみて欲しいです。

②カオソーイ(Khao Soi)

タイ料理店でカレー麺として親しまれている有名なカオソーイ。これがラオスになると別料理となることを、みなさん知ってましたか?

画像19

これは、某タイ料理店のランチに食べたカオソーイ。レッドカレーっぽいコクのあるスープとパリパリの麺、その下にある卵麺との相性など、その完成された美味しさがやみつきになるタイの麺料理です。しかし...

画像20

ラオス版カオソーイを食べてみると、似て非なるものでした!

こちらは「サバイディー高円寺店」のラオス風の「カオソーイ」です。タイのものと比べて色が薄いのがわかります。カレーを減らしているのか?と疑問を抱き食べてみると、なんとトマトと納豆の味!この赤は、カレーではなくトマトの赤だったのです。食べ続けると納豆テイストが、強烈な旨味を醸し出してきます。かなり美味い!

画像20

麺もこの通り、ベトナムのフォーと一緒で米の麺を使っており、タイのカオソーイの概念を覆してくれます。

私自身、納豆はご飯と一緒に食べるという固定観念があったため、あまり汁物に入るのを好んで食べたことがなかったのですが、こんなにコクのある旨味を出して美味しくなるとは知りませんでした。メニューには、納豆のことは触れておらず「トマトスープ麺」程度の説明。それだけに、この納豆は、衝撃の嬉しいサプライズで感動してしまいました。

これは、納豆を入れているのかとお店の人に聞いてみると「トゥアナオ」というラオス版の納豆を使っているとのこと。

これが入っているのだとか。カオソーイの中を見ると...

豆?のコピー

このようなカケラが入っていました。納豆の豆のカケラです。スープを飲み干すと、味噌汁を飲んだあとのように大豆のカケラを飲み干せます。

タイ料理でなまじっか有名な名前の料理なので、どうせコピーな料理だろと高をくくっていたのですが、色々な料理を食べ続けてきた私にとっても本当に素晴らしいサプライズで、久々に大感動した一品でした。この店に来たら、一度は食べて欲しい料理です。

画像31

お店はこちら。大きなラオスの国旗が飾ってあって、ラオス料理気分を盛り上げてくれます。場所も雰囲気も1人で気軽に入りやすいお店です。それこそ今回1人で4回も行きました。2人でも行ったので、計5回も通っています。何度行っても飽きずに色々な料理を楽しめます。

また、リンク先のメニューを見ても値段は激安!色々なラオス料理を試せるので、ラオス料理初心者にもってこいのお店です。

画像64

ちなみに、これが「トゥアナオ」です。匂いを嗅ぐと味噌と納豆の間のような感じがしました。これは「ラオス食堂」さんで、見せてもらったものです。そして、これで作ってもらったものが...

画像65

「カオ プン」です。左上にのっているのがトゥアナオになります。カオソーイとは、また違う料理ですが、これもトゥアナオをすごく生かした麺料理。豆乳仕立てのスープにココナッツミルクが入っていて、それらを合わせたコクと旨味は最高!先ほどのカオソーイより納豆感は少なかったです。

麺は丸いビーフンで、タピオカが入っているせいかツルッツルでもちもちしていました。美味しくて一気に食べてしまったので、麺の持ち上げ写真を忘れています。締めに食べたのですが、全て飲み干さざるを得ませんでした。

画像36

さて、カオソーイに戻ります。今度は、海老名市さがみ野にあるラオス料理店「ビストロ・ケオピラ」「カオソーイ」にチャレンジです。

画像37

こちらは、納豆の味はほとんどなくトマト味のベトナムフォーのような印象でした。米麺だと思いますが、幅広のきしめんタイプ。これはこれでさっぱりしていて美味しかったです。豆のペースト(タオチオ)でコクを出してるそうです。

ちなみに麺ものは大小あり、写真は500円の小です。でもミニサイズという感じではなく、ちょっと少なめくらいの量。

画像37

...にも関わらず、このバジルとミントがガッツリついてきました!

都内では、絶対ないこの現地感!個人的にベトナムフォーには、ハーブや葉物が沢山ないとダメな人なので、これが出てきたときは、思わずニヤけてしまいました。これだけでも、この店に1時間半かけて来る価値があります。是非、こちらのカオソーイも試してほしい一品です。

③カオ・ピヤック(Khao Piak)

続いては、カオ・ピアックと言う名がつく料理を二つ。ラオ語をグーグル先生に聞いたら「湿った米」という翻訳が返ってきました。

画像21

こちらは、海老名市さがみ野の「ビストロ・ケオピラ」で食べた「カオピヤックカオ(Khao Piak Khao)」です。二回カオが来るので「湿った米の米」とでも訳せるのでしょうか?見て分かる通り、米の入ったお粥のような料理になります。

素朴なシーフードが混ざり、ハーブもほんのり。ものすごく素朴な料理です。海鮮粥ですね。これを嫌う日本人は、まずいないだろうという優しい味です。他のお店では、あまり見かけなかったので、この店に来たら締めの茶漬けみたいにして食べると良いかもです。

画像23

続いて「カオピヤックセン(Khao Piak Sen)」です。

「サバイディー高円寺店」で食べたものですが「カオピヤック」という表記でした。基本「セン(麺)」まで言わなくても、「カオピヤック」と言えば麺料理として定着しているようです。

生麺でモチモチとした食感が特徴とwiki先生が言っておりましたが...

画像23

いわゆる日本のうどんを使っている感じでした。でも、さっぱりしていて、素直に美味しいです。日本の立ち食いそば屋にあったら、毎朝食べたいくらい。微妙に改良した某マレーシアの肉料理などをいれた某店も、ラオスのカオピヤックをだしたらいいのにと、個人的に妄想してしまいました。

④ラオスの腸詰め

さて、多くの人がラオス料理というと腸詰めを思い浮かべる人が多いようです。確かにタイ料理屋などでも、ラオス風の腸詰めはたまに見かけることがあります。今回、色々な店を巡って、改めてソーセージがラオス料理の中で欠かせないものなんだなあと感じました。

画像16

まずは「サバイディー高円寺店」で食べたサイウア(Sai Oua)」です。サイは腸、ウアは詰め物の意味だそうです。ハーブの香りと色々な具材が入った味は整っていて、とても食べやすく作られていました。ハーブがほどほどなので、変わった味が苦手な日本人の方でも、これはいけるんじゃないでしょうか?また、生姜とチリを一緒に食べるバランスもたまらないです。

ちなみに、私がディレクターをしている「Ethnic Neighborhoods」のモン族の回で、米国ミネソタ州でもこのソーセージは出て来ました。

この動画の3:20あたりにモン族のソーセージが出て来ます。米国のモン族は、主にラオスからの難民です。なので、基本ラオス料理かと思われます。米国人にわかりやすいように国名や民族名をつけて、味を変えて販売していました。これは、米国でつけられたネーミングかと思われます。

画像29

こちらは神奈川県海老名市さがみ野にある「タイ・ラオス家庭料理サバイデー」で食べたサイウア」です。

画像29

こちらの腸詰めは、ハーブの香りが半端なかったです!運んできた時から爽やかなハーブの香りが飛んできて、保守的な日本人だと、やや食べにくいかもしれないくらいのハーブ感です。微妙な酸味とあわさった肉とハーブが絡まって、上品で複雑な味わいになっています。今ままで食べたソーセージの中では抜群の美味しさです。次回行ったら、絶対また頼む一品です。

画像29

東京都昭島市(最寄り駅は拝島)にあるタイ・ラオス料理店「メコン」で食べた「ラオス風発酵ソーセージ(サイコー / Sai Kok)です。豚肉と米を腸詰して発酵させているので、独特の強い酸味があります。

これは、正直好き嫌いあると思います。私も一口目は、なんだこの味は?!と驚きが先に来てしまいました。そのあと、肉汁とともに味わう複雑な味わいのソーセージは出会ったことのない衝撃でした。味わいに慣れてくると、しみじみと「なんでこれこんな美味いんだろう?」と自問自答しながら食べていました。先ほどの「サイウア」と甲乙つけがたいものがあります。

こちらのお店もラオス人の方が料理されているんですが、若い日本育ちの方なので日本語が堪能。お店の人と話しながら楽しめるような、飲み屋っぽい雰囲気がとてもよかったです。

画像30

雰囲気もシャレた感じで、近所にあったら通いたくなるお店です。ちなみに「ラオス食堂」さんの友人でもあり、良く知っているお店だそうです。

画像75

また、タイのイサーン地方のサイコーは、これとほとんど同じもののようです。写真は「プァンタイ」で食べた「サイコローク イサーン」です。酸味(発酵?)は、拝島の「メコン」よりも抑えた感じでしたが、方向性は同じタイプの腸詰めでした。

画像66

「ラオス食堂」さんに、この「メコン」のサイコーが美味しかったので、リクエストしたところ、こんな「サイコーク」(サイコーと同じと思われます)が出てきました。もち米を練り込み乳酸発酵させたものだそうです。

画像75

この「サイコーク」食べてみると、なんと「タイ・ラオス家庭料理サバイデー」で食べた「サイウア」と同じ味と香り!ということは、あそこで食べたものも、発酵ソーセージだったのかと再認識。「サイコー(ク)」も「サイウア」も同じく発酵したものだったんです。どういうことなのか、英語のwiki先生に聞いてみると...

一応、両方の呼び名があるようですが、主にサイコークだと酸っぱいソーセージとして知られているようです。なので、発酵しているものがサイコーあるいはサイコークで、そうでないものは、サイウアとしてサーブされることが多いのかもしれません。

画像37

一方、海老名市さがみ野の「ビストロ・ケオピラ」で食べた「サイコー」は、先ほどのものとは違って酸味は感じませんでした。ハーブが少し効いたサラミのような味で、シンプルで素直に楽しめるつまみという感じです。なので、これは別方向の発酵熟成させたものなんでしょうか。この発酵ソーセージの味わいの幅の広さに驚かされます。

画像45

続いて、同じお店で食べた「ムーナゥ(Moo Nao)」。豚の耳が入っていて、煮こごりみたい。食感がたまらんです。

画像45

こちらは「ソンムー(Som Moo)」。これも酸味のある発酵生ソーセージです。意外にあっさりな味でイケてます。このソンムーを調べると、ベトナムの発酵ソーセージ「ネーム」から来ているようです。この「ネーム」については、9皿目に詳しく書きます。

以上3皿は、すべて「ビストロ・ケオピラ」のものですが、すべて一皿380円です!!もうこんな店近くにあったら、毎日腸詰三昧の生活を送ってしまいそうです。とにかくさがみ野の店は安い!この近辺には、多くのラオスやタイの人たちが住んでいるので、この価格なのでしょう。

画像45

写真は、このお店で売っているハヤトウリ。お店でも、これを塩茹でしたものをサービスで出してくれたのですが、めちゃめちゃ美味しかったです。しかし、なんでこの値段!?お店の方が家で育てたものだからと言っていました。他にも食材などを、店内で買うことができます。

また、こんなソーセージとも出会いました。

このツイートにあるのは、同じくさがみ野にあるタイ・ラオス家庭料理サバイデーの様子。お店にやってきていたラオスのお母さんから購入した「フィッシュソーセージ」です。

画像47

このお店は、右手(STOREの文字が見える入り口)にお店が連結してまして、タイやラオス料理に不可欠な調味料や食材、お店の人が作ったソーセージや漬物なども販売しています。テーブルには、近所の日本人やタイ・ラオス人の常連さんのような人たちがワイワイやっています。ラオス人達の集いの場のようで、素敵な雰囲気でした。

このように、神奈川県のさがみ野近辺に行くと、現地感たっぷりな雰囲気を楽しむことができます。ではなぜ、さがみ野にラオス人が?

そもそも、このあたりには、インドシナ難民を受け入れる場所があったため、そこを出た難民の人たちが、神奈川県に住み着いたという経緯があります。私が冒頭で紹介した、茨城県のラオス人のママさんも当初は、神奈川県で日本語を勉強したと語っていました。(詳しくは冒頭のリンクにある番組を見てください!)

なので、神奈川県愛川町には、在日本ラオス協会があります。

画像46

夜、一度行ってみましたが、駐車場がわからず写真だけ撮って帰ってきました。この10皿には間に合いませんでしたが、いずれ何かのイベントがあった時に訪れ、本格的なラオス料理を食べて、またこのnoteに書いてみたいと思っております。

⑤ピンガイ(Ping Gai)

さて、ラオスを名乗らないタイ料理店でも「ラオス風」と書かれれている料理に出会うことがあります。その中でもよくタイ・ラオス料理店と名乗っている店に行くと、私は必ずラオスと名のつく料理をいつも探します。

その中で、必ずと言っていいほど「ラオス風」と書かれている料理に「ガイヤーン」があります。ラオス風焼き鳥みたいな説明がされているので、昔から良く食べていました。で、今回その呼び名が別にあることを知りました。

この続きをみるには

この続き: 9,226文字 / 画像42枚

東京都と神奈川県と茨城県でラオス料理を知るための10皿

Hiro Kay(比呂啓)

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
Hiro Kay(比呂啓)

カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。

Hiro Kay(比呂啓)
世界の移民街を巡るYouTube番組「Ethnic Neighborhoods」のディレクター。世界の様々な国の料理を紹介しています。https://www.youtube.com/EthnicNeighborhoods 問い合わせはleninpartyk@yahoo.co.jp