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英語学習にもっと自由会話を!

こんにちは。エデュサポです。

英語の成績が全然上がらない生徒がいます。同じ文法を何度も授業で扱っているのに、全然定着しない生徒がいます。

英語の成績が上がらない原因はいろいろあるのですが、「英語を実際に使っていないから」というのが主な原因であることが多いように感じます。

私は英語学習に、もっとフリートーク(自由会話)を取り入れるべきだと思っています

今回は、英語のフリートークについてお話します。

私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

これまでの経験を基に考えたことをまとめます。最後まで読んでいただき、子どもの英語の上達に役立てていただければとても嬉しいです。

英語なんて言葉なんだ!

昔、東進ハイスクールのCMで安河内哲也先生がおっしゃっていたセリフがあります。

「英語なんて言葉なんだ。 こんなものやれば誰だってできるようになる!」

このセリフは英語学習の真理をついています。

英語が苦手な子どもたちの多くは、英語を「言葉」としてではなく、「勉強」として認識してしまっています

たとえとして、穴埋め問題を1つ考えてみましょう。

次の(  )に入る英語を答えましょう。

私は牛乳を飲みません。
 I (          ) (           ) milk.

答えは「I ( don't ) ( drink ) milk.」ですね。大丈夫ですよ、ひっかけ問題ではありません。普通の問題です。あまり使いどころのない英語ですけどね。

ところがですね、英語が苦手な子どもは次のような答えを書いたりします。

I ( do ) ( not ) milk.
I ( don't ) ( a ) milk.

アニメ「TARI TARI」に出てくる坂井和奏の「I don't money.」を思い出しますね。

英語を言葉として認識していて、「私は牛乳を飲みません」って伝えないといけないと思っていれば、「drink」の単語を落とすことは絶対にありません。

ところが、英語を勉強と認識していて、「否定文にはdo not」とばかり思っていたり、「名詞の前には冠詞」とばかり思っていたりすると、伝えたいことが何だったのかわからなくなってしまうのです。

実践の大切さ

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どの分野の勉強でも同じなのですが、人に教わるだけでは身につきません。人に教わったことを基に、練習や実践でアウトプットしなければ身につきません。

英語の問題集を解いてアウトプットすることも有効なのですが、それは英語を「勉強」として身につける手段であって、「言葉」として身につける手段にはなりえません。

英語を言葉として実践する手段、それがフリートークです

完全にフリートークにしても、テーマを決めてフリートークにしても構いません。大切なことは、自分の頭の中にあるものを言葉に換えて、相手に伝えようとする努力をすることにあります

学校での英語学習は、日本語を英語にしたり、英語を日本語にしたりすることはあります。しかし、自分の頭の中にある概念を言語化する練習をする機会は極端に少ないです。

日本人が英会話を苦手とする理由はここにあります。

せっかく高度な文法や単語を学習しているのに、実際の会話をする機会が滅法少ないのです!

日本語が通じない相手が良い

相手が日本語を理解できる人だと甘えてしまい、ついつい日本語を多用して「ルー大柴英語」になってしまいがちです。できる限り日本語が通じない相手と話すのが良いです。

「でも英語なんて話せないよ!不安でしかたないよ!」と思うかもしれませんが大丈夫です!

伝えようとすることが最も大事です。英語の文法がめちゃくちゃでも構いません。変な英語を話してしまっても大丈夫です。単語を連発するだけの英語でもOKです。発音に自信がなくても気にする必要はありません。

一回で伝わらなかったら、違う言い方をしてみたり、身振り手振りを加えてみたり、あの手この手で伝えてみればいいのです。

日本語がペラペラなうえに、英語でコミュニケーションを取ろうとしているのです。それだけでも凄いんですよ!

相手も母国語以外の言葉で話す難しさはわかっています。あなたが伝えたいことを一生懸命受け取ってくれようとしますよ

そのうち欲が出てくる

カタコトの英語で話していると、そのうち欲が出てきます。

こういうことを表現する時はどんなふうに言えばいいんだろう。こういうことを聞かれたら、どうやって返せばいいんだろう。伝えたいことを上手に伝えられなかった。あの時なんて言えばちゃんと伝わったんだろう。

そうして英語を「言葉」と認識している状態で英語を学んでいれば、「I do not milk.」ということにはならないでしょう。

英語の授業を聞いている中でも、「あの時はこの文法を使えばもっとちゃんと話せたんだ。」と気づいたり、「今日習った文法、今度のフリートークの時に使ってみよう。」と思ったりするでしょう。

そうしてインプットとアウトプットを繰り返せば、英語の定着スピードが大きく上がります。

話し相手はたくさんいる

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今はインターネットを通じて、世界中の人々とリアルタイムで会話をすることができます。

実際に、海外の学校とオンラインでつないで、英語で会話をするような時間を作っている学校もあります。これは素晴らしい取り組みだと思います。予算や時差の問題はあると思いますが、すべての学校に絶対に取り入れてほしい取り組みです。

私が英語を勉強している頃は、リアルタイムで英会話をするということがとても難しかったんです(遠い目)。

外国人が集まるバーに行って友達を作ったり、国際交流系のイベントに参加して知り合いを増やしたりして、いろいろと努力して英語を話す機会を作ったものです。

今はパソコンやスマートフォンであっという間に海外とつながります。オンライン英会話なら、あまりお金をかけずに英語を話す機会を作ることができます。

まとめ

今の英語教育が完全に間違っているとは思っていません。文法知識や単語などの知識は重要です。ただ、今の英語教育は文法知識や単語に偏りすぎています。

学習した文法や単語を、実際にはどのように使うのか。それを体験する場が少なすぎると思います。

大切なことは、自分の頭の中にある概念を英語で表現することです。教科書の英語を丸暗記して話したり、定型文の会話をペアで練習することではありません。

英語学習にフリートークという実践的なアウトプットを取り入れることで英語を「言葉」として認識し、実際の英語を体験することでさらに有意義なインプットができると良いと思います。

今回のお話が、英語学習の参考となればとても嬉しいです。

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