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国語の読解問題の勉強方

こんにちは。エデュサポです。

「国語が苦手です。」
「国語の勉強って何をすればいいですか?」
「読書をすれば国語の点数は上がりますか?」

これらの質問は、生徒からも保護者からも多いです。

今回は、国語の勉強法について解説します。最後まで読んでいただくと、国語の点数を上げるポイントをつかんでいただけます。

なお、ここで言う国語は現代文の読解のことです。文法や古文や漢文には触れません。

今回解説するポイントは次の5点です。

1,まずは基礎を疑おう!
2,解答根拠をこそ勉強しよう!
3,本文には必ずラインを引こう!
4,国語のためではない読書をしよう!
5,幅広い知識を持っておこう!

私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

これまでの経験を基に解説します。最後まで読んでいただき、国語の読解問題を得意にするきっかけとしていただけたら、とても嬉しいです。

1,まずは基礎を疑おう!

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国語の読み取り問題で点数が取れないと、「国語の読解ができない。」と思われがちです。ですが、ほとんどの場合、読解以前の基礎ができていません

国語でも英語でも同じなのですが、苦手の原因は語彙であることがほとんどです。そう、まずは単語暗記です。語彙力を強化すれば、国語が苦手な生徒の80%くらいが苦手を克服できます

「単語暗記って、英語の話じゃないんですか?国語も単語暗記をやるんですか?」と、思いましたよね?そうです、国語でも単語を覚えることはとても大切なことなのです。

「普段から日本語を話しているのだから、日本語の単語くらいはわかりますよ。」と思われるかもしれませんが、子どもたちは思った以上に日本語の単語の意味を知りません。

普段から日本語を話しているから、知らない単語があってもなんとなくのニュアンスで全体の意味を取れてしまいます。そのため、「単語の意味がわかっていない」ということに気づきづらいのです。

しかし、子どもたちはニュアンスで話の概要を理解しているだけで、細かい部分はまったくわかっていないことが多いのです。

単語の意味を間違って覚えている

単語の意味を知らないだけではなく、間違った意味で認識してしまっている単語もあります

例えば、「妥協」という言葉があります。妥協とは、「対立した事柄に対して、双方が折れ合ってお互いの納得する一致点を見つけて解決すること」です。

子どもたちに「妥協」という言葉の意味を聞くと、ほぼ間違いなく「あきらめる」と返ってきます。遠くはないですが間違っています。

日常会話の中では「おこづかいが残り少ないから、今日は妥協してうまい棒にする。」とか、「妥協せずに頑張ろう!」というフレーズで「妥協」という言葉が使われることも多いです。

子どもたちは、今までの会話の中で登場した「妥協」という言葉のニュアンスから、たぶん「あきらめる」っていう意味なんだろうなと思って覚えています。

日常会話の中では、「妥協」を「あきらめる」と勘違いしていても、大きな齟齬が生まれることはあまりないでしょう。しかし、これが厳密な内容読解を問われる国語のテストでは、大きな齟齬となります

「妥協」は一例ですが、こういったものが無数にあります。私は国語の読解の授業ではまず単語の確認から行っていましたが、子どもたちは本当に驚くほど日本語の単語の意味を正しく理解していません。

一つの文章の中に、正しく理解していない単語や熟語がいくつもあるので、日本語の文章であるにも関わらず、正しく文を読むことができてません。

まずは単語から。国語であっても、まずは正しい語彙を増やすことが第一歩です

語彙力アップのためには、漢字の練習をしながら意味を学べるような教材が望ましいです。ただ漢字を書くだけのものではなく、漢字や熟語の意味がわかるような例文がついていると良いです。

そういった意味では、一時期流行った「うんこドリル」は優秀だと思います。


語彙力を鍛えるドリルも出版されています。言葉の意味を学ぶことに特化したドリルです。私が講師をしていた時は、語彙力を鍛えるドリルを毎回宿題として出して、授業開始時にテストをしていました。

年齢や学年やレベルに合わせて、数多くのドリルが出版されています。活用すると良いでしょう。

また、普段の漢字練習をしている中でも、漢字の書き方だけでなく、意味まで学習するクセがつけられると良いです。

基本的な文法を理解していない

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国語の文章読解をする際に細かい文法を考える必要はありませんが、基本的な日本語の文法は知っておくべきです

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