スクエニの今後 その2

前回の続きです。

スクウェア・エニックスは221億円の特損を計上したというニュースや、「トワツガイ」「ドラクエチャンピオンズ」「ドラクエけしケシ」「インサガEC」のサービス終了が話題になっているけど、これからのスクエニってどうしたらいいんでしょう?
今の状況から顧客の信頼を取り戻しながらも売上を上げるわけですよね。かなり大変だ。
ということですごく簡単なこともどうでもいいことも含め、個人的に思うことを書いていきます。

5.AAAタイトルだけに注力しない

こればかりはすでに会社の方針と違うので今更ですすいません。
大きく分けて4つのチームを考えます。
①AAAタイトルを作るチーム
②小規模コンテンツの続編を作るチーム
③新規IPを立ち上げるチーム
④広告宣伝をちゃんと行えるチーム

①AAAタイトルを作るチーム
これは本家スクエニと同じ考えでしょうから割愛します。

②小規模コンテンツの続編を作るチーム
実はパラノマサイトとかナナシノゲエムとか、スクエニには小規模ながら面白かったゲームはたくさんあります。これらのパターンは「次作品は人数を増やしてもっと大規模なものを作ろう」みたいになると思いますが、できるだけ人数や予算を増やさずに作成するようにします。
めっちゃ流行ったらAAAタイトルに格上げしてもいいかもしれません。

③新規IPを立ち上げるチーム
これは②よりもっと小規模にして、新しいコンテンツを作り、育てていくチームです。正直一番難しいでしょうが、やるしかないと思ってます。
新規IPを生んで育てるわけですから、人間の赤ちゃんよろしく最初は寝る間もなく携わっていくしかありません。利益もしばらく生まないし、感覚ですが3つに1つも成功しないかもしれません。
だから、②よりもさらに小規模で進める必要がありますし、何より④の広告宣伝が終わっているとせっかく生んだコンテンツが無駄になりかねません。
それでも3分の2は失敗すると割り切って作れるチームがあるといいと思います。

④広告宣伝をちゃんと行えるチーム
ホントコレイチバンダイジ。
スクエニのゲームを広告宣伝する人は2つの条件をクリアしてないときつい印象です。
ひとつは「そのゲームを愛していること」。今のところ下手な広告宣伝よりも吉田さんや河津さん、堀井さん等のツイートやインタビューの方が私はワクワクします。
もうひとつは「顧客の方を向いていること」。カッコいいことをいう時代ではないので、「誰に言っているか」が明確にできる人が重要。
この土台に、「宣伝効果」や「過去のデータ」「デザイン」「タイミング」などを乗っけて広告宣伝できる人こそ、真のスクエニ広告宣伝担当と思います。

もちろん、会社の事情を考えると「そんな簡単に出来たら苦労しねえよ」ってなると思いますが、長期間信用と売上を両立させていくのは現状難題ですので、どこかで社内整備を行うしかないのではないでしょうか。

6.耳の痛い意見の仕訳

世の中には批判が溢れています。レビューでは「良いところ」に加え「悪いところ」「改善してほしい部分」がセットで書かれ、どんな神ゲーでも改善してほしい部分は消えないといえます。酷評する人も多く、私が制作者なら見てられないです。絶対心病んじゃう。
そこで上層部の出番です。

耳の痛い意見を「ネットで一部が騒いでるだけ、気にすんな」でも「これからはお客様の要望をできる限り聞いて取り入れていこう」でもない、フラットに判断して、受け入れること受け入れないことに分けられる存在が必要になってきそうです。判断は難しいし、制作者に気持ちよく作業してもらうためにも、上層部の誰かががんばるしかないイメージです。

7.給与体系に反映させるコト

ちなみにスクエニの給与体系は一切知らないし調べる気もないのですが、何を伝えたいかというと、「給与体系は会社の方針を反映させやすい」ということです。
例えばスクエニのパーパス(ここでは存在意義の意)は「無限の想像力で、新しい世界を創り出そう。」ですが、想像力で新しい世界を作った人にプラスとなる給与体系を組む、みたいなことです。
というより、会社が目指したい方向性を明確にするために、給与に反映させるコト。これこそがわかりやすい解決策のひとつだと思います。

8.業務効率化というブレーキがないアホの育成

ゲーム制作ってよくわかりませんが本当に大変だと思います。効率化しなきゃやってられない。効率化は必須事項です。
が!
「こんなものをどうやって作るんだ」ってくらい手間のかかるめんどくさいものを作るブレーキのぶっ壊れた人材が、どのチームにもひとりは必要だと考えます。チームワークとは別次元の話で。
みんな同じ方向に歩いている。でもたったひとりだけ同じ方向に進みながら匍匐前進しているようなアホ。
こういう人を大切にして育てる必要がありそうに感じます。
難しいけど。採用の段階なのかな。

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