見出し画像

「やらなくちゃ」

こんにちは。

怒涛の4月も終わり、いつの間にか5月を迎えました。

新天地に来てから1ヶ月、なんだかもう1年くらいここにいるような濃さの毎日です。


最近は年間計画やカリキュラムなど、この時期ならではの1年の見通しや準備のための計画事が多いです。

計画は立てるんですが、それ通りにこなして遂行させるのが「いい保育士」ではないと私は思います。

目の前の子どもたちと今を向き合って、時期やタイミングを感じ取って柔軟に対応することこそが求められるのだと。


例えば「植物の水やり」ひとつをとってもそうです。

保育者が植物を植えましょう、当番制でお世話しましょう、この順番にしましょう、こんなルールにしましょう、と決めてこどもにおろして実行するのはとても簡単。ただ、子どもが「先生に言われたから」と従っているだけなら、大人が決めた計画を実行する為に従わせているなら?

水やりを誘いかけてみる。興味のない子には無理強いせずに、やりたい子から始める。それを見て他の子も興味を持ってくれたら最高!あまりに人数が多ければどうするか子どもと話し合う。その先に当番という選択肢が出てくればとっても素敵!そんな風に広がっていければ素敵だなと思います。

こういう風に進めていくと、手間も時間もすっごくかかります、正直。保育者の予想や願い通りにはならないので、対応できるようにアイデアの引き出しがたくさん必要です。でも、結果は同じでも、プロセスや過程を含めた実りの部分は素晴らしいものになる。


「やらなくちゃ」という思いだけでやっていると、そのやりたくない子は邪魔な子になり、うまくいかない子になる。全部こっちの都合なのに、問題児になっていっちゃうのよね。それって子どもにとっても悲しいことだし、大人も自分の感性に蓋をしてこなしているだけだから、保育や子どもとの生活が、面白くなくなってきちゃうし、疲れるものになっちゃうんじゃないかなと。だからそれを停止しなければ、もうちょっと「人間的な保育」に変わっていくんじゃないかなぁとも思うわよ(笑)

知人から教えてもらった、柴田愛子先生のお言葉です。


子どもの興味を膨らませる種まきはとても大切だと思います。子どもの成長や興味を把握した、「ねらい」のある活動のきっかけづくり。種をまいて成長していくか(子どもがのるか)、はたまた種のままおわるか(子どもはのらないか)は、おたのしみです。


そんなことを考えながら、これからみんなで過ごす季節や時間をとっても楽しみにしています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?