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「大丈夫」になりたい

初めてRADWIMPSの音楽を聞いた時のことを、鮮明に覚えている。大学生のある日、友達の車の助手席に乗せてもらっていた時、友達が車内でかけていたのがRADWIMPSのCDだった。美しいメロディラインの柔らかな歌声。一目惚れならぬ、一聴き惚れだった。

その時は、「これなんていうアーティスト?」って聞いたものの名前を覚えられなかった。そしてその数年後、大学の先輩の結婚式で流れた曲が、その時の曲で。1回しか聴いたことがなかったのに、すぐにわかった。

頭に残った歌詞をググって、数年ごしにそれがRADWIMPSというバンドの「25コ目の染色体」という曲だと知った。

それ以来、RADWIMPSの曲を好んで聴いている。独特な表現だけれど不思議とすっと馴染んで共感できる歌詞。世界を、感情を、生と死と人生をこんなふうに表現できるんだと、聴くたびに驚く。目から何枚のうろこが剥がれ落ちてきたことか。

そんなわたしが最近ヘビロテしているのが、天気の子のコンプリートアルバム。その中で特にお気に入りなのが、「大丈夫」という曲で、これはもうぜひ映画を観てから聴いてほしいのだけれど、その中でも特に好きな歌詞がある。それがこれ。

君を大丈夫にしたいんじゃない
君にとっての「大丈夫」になりたい

ああ、そうなのだよね。これなんだよね。そういうことが言いたかったの、ずっと。わたしは大切な人たちにとって、こういう存在でありたいの。

漠然と思っていたことが、こんなにもシンプルな言葉で、的確に、表現されていて。聴くたびに噛みしめている。

社会人になった時、会社の研修で作ったスローガンがある。

「いつなんどきも、希望であろう」

でもそれはなんだか少し眩し過ぎて、少し重たくて。けれどRADWIMPSの「大丈夫」のこの歌詞に出会って、そうか、わたしがなりたいのは「希望」じゃなくて、「大丈夫」なんだと、なんだかとてもしっくりきた。希望ほど眩しくはない。けれども安心感があって、ちょっとひと息つける居心地のよさもありつつ、次の一歩を踏み出す勇気にもなる、ただそこにいるだけで、心の中に存在しているだけで、大丈夫って思えるような、そんな存在に、わたしはなりたい。

こんなことを思う今日この頃。

#夜更のnote #radwimps

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