いつかのフィルム
少し前の金曜日、カメラと一緒に散歩した。よく晴れて、気持ちの良い春の日だった。
いつものFUJIFILM X-S10を首からかけてからふと、今日はOLYMPUS DC35も連れていこうと思いたつ。OLYMPUSのほうはフィルムカメラ。最近写ルンですが多く使っていて、久しぶりの登場だったので、撮りかけのフィルムに何が写っているか、もはやさっぱり覚えていない。
散歩をしながら桜や隅田川を撮っているうちにフィルムが終わったので、帰りに有楽町のビッグカメラで現像した。データをiPhoneに転送してもらい、確認をお願いしますと言われて写真アプリのアルバムを開いてみる。
ん?どこだろう、これ
この電車は…この景色は…
思い出した!富良野だ!去年の夏だ!
そして続いて出てきたのがこの写真
美瑛だ。どっからどう見ても見間違えようのない美瑛感。そうそう、富良野に行ったあと、美瑛に行ったんだった。
青い池も、しっかり青い。なにも色を加工せずに、この青。自然ってすごい。
山の緑も青々しくて、夏まっさかり。初夏の北海道が惜しげもなく写っていた。
そしてその次の写真がこれ。
春。秋も冬もすっ飛ばして、春。
そうかあ、わたし半年以上もこのカメラで撮ってなかったんだと気づいてびっくりした。ごめんよ。
フィルムカメラの現像は、タイムカプセルのようだなといつも思う。なにが出てくるかは現像してみてのお楽しみ。出てきた写真と一緒に撮った時の思い出も蘇る。この日はとても暑かったなあとか、電車混んでて座れなかったんだった、とか、帰りに空港で見た夕陽がきれいだったな、とか。
普段はデジタルで撮ることが多いけれど、それでもこれかも時々はフィルムでも撮っていきたい。そして撮り終わって現像して、ふわふわと思い出に浸りたい。
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