悔しい！ その理由は・・・■□下田コラム□■vol.45
先日、とある経営者のディスカッションパートナーをしているときでした。
社員から電話がかかってきて電話口で泣かれたというのです。
理由は、「今の置かれている状況があまりにもつらい」とのこと。
普段あまり泣き言を言わない社員さんです。
しかし、ご家族の体調が悪い中で、仕事もたまりにたまってしまっている。そして、部下の成長も思い通りにいっていない。
そんな状況に耐えきれなくなって、思い余って電話してきたようでした。
この状況に、この経営者は「悔しくて悔しくて」と言います。
実は、電話がかかってくる前日にその社員と１on１ミーティングをしていたそうです。
そのときに彼女の方から、部下の育成がうまくいかないことについての悩みを話題としてあげられたので、その話題に終始したそうです。
その次の日に、この電話があったのです。
なんで昨日気にかけてあげられなかったのだろう？
仕事のことばかりに目がいって、彼女の生活や心理面にまで気にかけてあげられなかったのだろう。
本人の口から言わせる前に、普段から何気なく気遣ってあげられたら。。。
それができなかった自分が悔しくて悔しくて・・
というのです。
私は、そこに悔しさを感じて表せる人って素敵だなと思いました。
彼女はつらい思いをしたかもしれませんが、その一方で、経営者の社員に対する温かい気持ちは十分に伝わっているのではないかと思います。
この気持ちを経営者が社員に表現し続けていている限りは、労使のトラブルは決して起きません。
経営者も人ですから至らないところはたくさんあります。
しかし、この想いがある限り、トラブルにまで発展することはないのです。
「心身一如」という言葉があります。
「心と身体はひとつである」という意味です。
心が身体を動かしていきます。
組織も同じだと思います。
経営者の心と組織はひとつです。
経営者の心は決して目には見えませんが、心が組織を動かしていきます。
だから、経営者は心を鍛えていかないといけないのです。
ディスカッションパートナーは、経営者の心を鍛えるサポートする役割なのだと思います。
一方で、私の組織を見てみます。
まぁ、まだまだだなと思えるところだらけですね。
私自身もさらに心を鍛えていきます！
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